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さ~て。世界の欠片でも集めるか!!  作者: まひる & 結城 睦月
第3章
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欠片の使い方01


「偽の世界の欠片を作ってまで、何をしようとしているのかしら。」

「ふん。どうせくだらない事だろ。」

 (ひな)(あご)に指を当てて考える素振りをすると、悠希(ゆうき)が苦々しげに言い捨てた。


 彼は科学者に悪感情を持っているから、全てにおいて悪い想像をするみたい。


「それがね…時間がなくて、その先を調べる事が出来なかったんだよぉ。」

 私の霊化の魔法は、制限時間が短すぎる。

 簡単な潜入調査なら可能だが、詳しく1度で調べきる事は困難だ。


「だから、もう一回行ってくるよ。今度はもっとたくさん、情報を持って帰ってくるね?」

「待って、(ゆい)。すぐには、無理ではないかしら。」

「…あ。」

 すぐにでも霊化の魔法を発動しようとしていた私だけど、(ひな)に止められて気付く。


 そうだった。解除後、すぐには同じ魔法を発動出来ないんだったよ。


「何だよ。魔法冷却時間(クールタイム)が必要なのか?」

「ん~…。精神及び肉体変化の負荷軽減の為、かな。」

 ()に落ちない表情を隠さない悠希(ゆうき)に、教科書通りの返答をする私だった。

 けど、私だって好きでそうしてる訳じゃないもん。


「星ノ魔法はそうでもないものね。」

 ムッとした私に、すかさず(ひな)がフォローを入れてくれた。

 そうだよ、私がダメちゃんな訳じゃないもん。


「んじゃ、それまでどうするんだ?っていっても、俺は隠密行動が得意じゃないしな。」

 悠希(ゆうき)が呟く。

 うんうん、何となく想像がつくよ。目立つのが好きそうだしね、悠希(ゆうき)ってば。

「あら。考える事なら、たくさんあるわよ?」

 (ひな)は、何気(なにげ)に難しい事を言う。

 悠希(ゆうき)は─勿論、私も─頭脳派じゃないんだからね。


「俺、出番なしで良いや。」

「あ~…、私もパス。」

 即座に拒否した悠希(ゆうき)に続き、私も回避を選択する。

 椅子の背凭(せもた)れに全体重を預けるような悠希(ゆうき)の態度を見て、私も(ひな)が出したであろう椅子に腰掛けた。


 テーブルの上には飲み物と軽食が並び、完全くつろぎモードである。

 これで周囲にお花でも咲いてれば、良い花見が出来そうだ。


「ねぇ、(ひな)。こういうの、いつ作ってるの?」

 今更ながら、私は(ひな)に問い掛ける。

 休憩になると、当たり前のようにテーブルに並ぶ品々。

 いったい、いつ作っているのだろう。


「いつって…、時間がある時によ?」

 逆に不思議そうな表情で答えられてしまう。

 私、そんなにおかしな質問をしたかな?


「美味いよな、雛乃(ひなの)の作るものはっ。俺もう、一人旅が出来なくなっちまうぜ。」

 悠希(ゆうき)は都合の良い事を言っている。

 でも実際、私の調理スキルが上がらない原因でも…あったりなかったり。


 まぁ、こう言っている私の方が、都合良すぎって話だよね。


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