表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
9/10

いっしょがごちそう



私は食べることが1番大好きだ。毎日、お母さんに作ってもらうお弁当が楽しみで、登校する時から待ち遠しい。


授業の間の休み時間に、お菓子を食べる。4限も受けてからご飯だなんて、学校に着いた時点でお腹は空いている。チョコレートをパクリと食べていると、隣の席の男子が声をかけてきた。


「田中さんまたお菓子食べてるの?もうお腹空いちゃった?」


隣の席は、絶賛アプローチ中の好きな人だ。隣の席になるまでは存在すら気付いていなかったけれど、関わるに連れて惚れてしまった。隣の席、堀くんはイケメンでサッカー部、そして文武両道で学年屈指のイケメンなんて言われているらしい。これは友達情報。


私は可愛らしくない大食いだという事がバレたくなくて、数日お菓子等を我慢したけれど、普通に無理だった。


「お腹すぐ空くんだよね、堀くんも食べる?」


「甘いものを食べたくなるのは頭使ってる証拠だよ。お言葉に甘えてもらおうかな」


私はこの時間が続けばいいのになあ……なんて思っていた。席替えはもう少しだし、離れたら話せない気がする。


「あのさ……」


「ん?」



「よかったら、お昼ご飯一緒に食べない?あのその、私の友達も堀くんの友達も一緒に!!!」


私は思い切って思い出作りにでもと思い、提案してみた。本当は2人がいいけど、ワイワイするのも楽しいと思い言った。



「おー!いいね!言っとくよ」



お昼休みになると、複数人で机をくっつけ私のとても仲のいい友達1人と堀くんの友達2人で食べていた。なんと、私は堀くんと隣だった。私の友達は、グイグイ系で私の聞けないような質問なんかをしてくれた。


「ねぇ、堀はさあどんな女子がタイプ?」



私は思わず吹き出しそうになった。1番聞きたいけど、1番聞けない質問。私は親友に感謝した。



「ん〜、食べ物を美味しそうに食べる人かな?」


「へえ〜」


「田中さんは?」



「、え!???」


私は2人の会話を聞きつつ黙々とお弁当を食べていたので、急にそれも堀くんから話を振られてびっくりした。



「私は……優しい人かな〜私が沢山食べても許してくれる人!」


「いいね。」


「田中ってよく食べる割に太らねぇよな」


「おい、女子に失礼だろ」


堀くんの友達が言ってきたが、それは嬉しい言葉でもあった。私は体型維持のために夜にランニングをしていたりする。


「堀くん大丈夫だよ。夜ね、ランニングとかして出来るだけ体型キープしてるの」


「へぇ!すげぇな。本当に食べるのが好きなんだな。まあ俺も体作りのために弁当2個持ちで授業中食ってるけど」


「2個持ちか〜すごいね朝練の後いつも食べてるよね」


「そそ。」


堀くんの友達は話しやすく、楽しく会話しているとあっという間だった。親友は堀くんのともに興味を持ったようで。また一緒に食べようと言って解散し、5時間目が始まったが、ふわふわとしていた。すると、隣から紙が投げられた。堀くんだ。


4つ折りの紙を開くと、こう書いてあった。

「今度は2人で食べようね」



私は百面相をするしかなくて、隣を見て頷くしかなかった。


堀くんのこの隣の席が私にとってはごちそうだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ