作戦開始
この話の1話前を改訂しました。なので一度戻ってから読んでください。お願いします
日本の昔話に『さるかに合戦』というものがある。そう略称SKG…
現在、奴隷商たちがアジトとしている建物が町のすぐ後ろの小高い山の中腹にある。元々牧場だったところをアジトとしており、牛小屋のところに奴隷を置いているらしい
「あいつらはこの時間、ふもとの村まで降りて酒場に通う。その時、一人だけ見張りを置いていく。そこが狙い時かな」
というわけでまずは一人の下っ端を無力化して奴隷とされた人たちを助けることに
「ふあぁー、ったくなんでじゃんけんに負けちまったんだよ…あーあ、俺も酒飲みに行きたかったな。どうせこんなところに来るやつなんていねえだろ」
御丁寧に下っ端が自分の状況を説明してくれている。フラグを思いっきり回収して。だが、そんなことは関係ない!
ガサゴソ、ガサゴソ
俺は草木に身を隠しながら一歩、また一歩と下っ端に向けて歩いていく
「ガサガサ」
「なんだっ、今音がしたぞ!?」
下っ端が立ち上がり短刀を抜き、周囲を伺う
(やばい、気づかれたか!)
「ニ、ニャー」
「なんだジャイアントキャットか…」
男は短刀をしまい、元の座っていた丸太に戻る
(ふぅー、危ない危ない)
危うく見つかるところだった。今見つかったらやばかった
「んっ…、待てよ。確かここら辺ではハウンドドックがジャイアントキャット縄張り争いに勝ったんじゃなかったか?しかも、よく考えればあんなところに草むらなんて無かったよな!」
(お前どんだけ独り言喋ってるんだよ。寂しがり屋さんかよ!)
「さあ、出てきてもらおうか!?」
(やばい、いきなりデッドエンドフラグ)
男が今にも短刀を俺の潜んでいる草むらに突き刺そうとする
「気配遮断解除。モブには気絶してもらうよ」
ドスッ、という鈍い音がした。俺は草むらから飛び出ると
「作戦通り(ドヤ顔)」
「…なんかあんたがそんな顔するとムカつくのは私だけかな」
決め顔の俺を他所に下っ端を縄に括りつけながらアイセアが言った
「さて、私の目的を果たしましょうか」
俺とアイセアは旧牛小屋に囚われている奴隷たちの元へと向かう
「助けに来たよ!さあみんなここから逃げるんだ」
元・ここの奴隷とされていたアイセアは牢の鍵の位置、場所を正確に知っていたためすぐに解放できた
奴隷たちは一目散に山々を駆け下りていった。彼らがこれから先どうなるかはわからない。それでもこの行動が正しいと思いたい
「お姉ちゃん!ほんとに助けに来てくれたんだね!」
一人の少女がアイセアのもとへと駆け寄った
「私が約束を破るわけないじゃん。なんだってお姉ちゃんなんだからね!…それとここにいるお兄さんも手伝ってくれたんだよ」
そう言うと少女は屈託のない笑顔を俺に向けて
「お兄ちゃん!ありがとう!」
…笑顔が報酬です。
この言葉の真意を知った気がした
「俺なんてなんもしてねえよ。ほんとにすごいのはこのお姉ちゃんだからな、そこんところよろしくな」
「まあ確かにショウは何もやってないね」
「おいこら!ここはそんなこと言わなくていいんだよ」
そんな俺とアイセアのやり取りを聞いていた少女が目を輝かせて
「お姉ちゃんとお兄ちゃんはもしかして付き合っているの?」
「はっ?誰がこんな私よりレベルが低くて役に立たない鍛冶屋と付き合わなきゃいけないのよ」
事実だから反論ができない…
「そうなの?お似合いだと思うんだけどな」
「「ないない」」
声を揃えて俺とアイセアは否定した
少女を見送ったあと、俺とアイセアは奴隷商たちの屋敷へと向かう
こいつらは放っておけばまた同じことを繰り返す。ならば痛めつけなければわからないだろう。そして俺は『飛翔』を回収しなければならない
「さあ本番行きますか…」
俺達は屋敷に無数の仕掛けを施した。ここからが作戦コードSKGの本番だ
ここのところ、いろいろと忙しく更新が少しゆっくりになってしまいます。すみません




