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15話 完璧な愛、はじまったばかりの恋ですわ!

実況「泣いても笑ってもこれが最後! 恋華女子恋愛バトルトーナメント決勝戦!!」


解説「恋に気づいたばかりの咲希さんと、完成された絶対王政の生徒会ペア。正直、勝負になるのか不安ですわ!」


「ラブ・ドレスアップ(武装開放)!!」


如月 咲希:『恋する鉄仮面アムール・メイデン

フリルが大幅に増量され、鉄仮面の頬の部分がポッと赤みを帯びている。金属の質感は脆く、装甲は以前より薄い。


生徒会ペア:『比翼連理の百合庭園ひよくれんりのゆりていえん


「……どこまでやれるか分かりませんが、精一杯、頑張りますわ!」


咲希が震える手で構えるが、会長・聖子は冷ややかな、けれど慈しみを含んだ視線を向ける。


聖子「咲希さん、正直がっかりです。……私は、この学園で『恋を否定』し続けるあなたと戦いたかったわ」

百恵「自分の想いに気づいたばかりの、今のあなたでは……私たちの敵ではありません。」


「そ、そんなこと、やってみなきゃ分かりませんわ!」


聖子「ふふ、じゃあ少しお話ししましょうか。猛くんの、どこが好きなのかしら?」


「それは……その……い、意外と優しい……ところ……?」


もじもじと身をよじると、連動して鉄仮面の頬部分がボォォッと真っ赤に発熱する。


聖子「可愛らしいこと。……観客の皆様も聞きたいでしょうし、もう少し盛り上げましょうか。彼の好きな食べ物は何かしら?」


咲希「えぇーと、カレーと焼肉、それから……わたくしが、たまに作ってあげるクッキー……ですわ」


実況「おぉーっと!! これはもはやバトルではない! 咲希さんの赤裸々インタビューだーっ!」


解説「初々しい……初々しすぎて、見てるこっちが恥ずかしくなりますわ……!」


質問攻めに合い、完全にペースを乱される咲希。鉄仮面からは「ぷしゅー」と恋のオーバーヒートの蒸気が噴き出している。


聖子「……そろそろいいかしら、百恵」


百恵「はい、聖子様。いつでも。」


聖子「百恵、私のどこが好きかしら?」


百恵「あなたの、存在のすべてが愛おしいです」


聖子「私もよ。百恵のすべてを、永遠に愛しているわ」


二人が見つめ合い、優しく唇を重ねる。


観客「キャーーーーーッ!!(尊死)」


瞬間、フィールドに咲き誇る無数の百合の花が咲希の薄くなった装甲を容易く貫く。


咲希「キャーーーッ!!」


実況「咲希さんの装甲が、紙細工のように簡単に貫かれたーっ!!」


解説「恋は人を強くもしますが……自覚したての状態は、最も脆い…。想いが露わになった装甲では耐えられませんわ!」


ボロボロになりながらも咲希は何とか立っていた。


観客席でそれを見守っていた結菜は、唇を噛み締めた。


「咲希……! このままじゃ、完敗だよ……」


結菜は少し考えた後、意を決したように立ち上がる。


「……もう! 本当に世話が焼けるんだから!!」


結菜は客席を飛び出し走り出した。

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