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13話 最高の舞台(レビュー)ですわ!

実況「さあ1回戦第4試合! 王道か、芸術か! 生徒会ペア vs 1年生後輩ペア!!」


解説「月と太陽の宝塚レビュー……。対するは、絶対王政のリバーシブル・クイーン。勝敗の行方は舞台(闘技場)の上で決まりますわ!」


夏美「会長、副会長。あなたたちの時代は今日で終わりだ!」


深雪「私たちの、この完成された舞台レビューで……学園中を魅了して差し上げますわ」


「ラブ・ドレスアップ(武装開放)!!」


後輩ペア:『比翼双璧・レビュー・ロマンティカ』

巨大な大階段と銀橋が出現。夏美は黄金の燕尾服、深雪は銀の輪っかドレス。


生徒会ペア:『比翼連理の百合庭園ひよくれんりのゆりていえん

二人を繋ぐ白い百合のツルと、境界のない純白のドレス。


副会長・百恵「今年は頼もしい子たちが入りましたね、会長」


会長・聖子「そうね。……あなたたちの愛、しかと見せていただきましょう」


夏美・深雪「必殺:『永遠の誓い(プロミスト・ランド)』!!」


二人が銀橋を駆け抜け、スポットライトの下で見事なデュエットダンスを披露する。夏美の甘い囁きと深雪の気高い微笑みが、観客の心拍数を爆発させる!


観客「キャーーー! 夏美様! 深雪様ーーーっ!!」


実況「凄まじい熱狂! 観客席の乙女たちが次々と魅了メロメロになって倒れていくーっ!」


解説「完璧な役割分担……! これぞ究極の様式美ですわ!」


「……なかなか素敵ですね。ただ、私たちには到底及びませんわ。ねぇ百恵」

「はい聖子様。」


聖子と百恵が手を取り合った瞬間、眩い光が溢れ出す。


「ラブ・ドレスチェンジ!!」


実況「な、何が起きたーっ!? 会長が『男役(王子)』、副会長が『娘役(姫)』に……武装が変わったーっ!?」


解説「これぞ生徒会の真骨頂! 役割に縛られない『リバ』の変幻自在……! 彼女たちに固定された配役など存在しないのですわ!」


たじろぐ後輩ペア。そこへ、王子姿の聖子が深雪の顎をクイと上げ、姫姿の百恵が夏美の背後に密着して耳元で囁く。


聖子・百恵「――最高の舞台レビューというものを、教えてあげるわ」


2人の愛の波動が、巨大な百合の花となって4人を包み込む。


後輩ペア「キャーーーッ!!(尊死)」


百合の花が霧のように消えると、そこには頬を赤らめ、完全に骨抜き(惚けた顔)になった深雪と夏美の姿があった。


聖子「……私たちが卒業するまで、みっちり生徒会というものを叩き込んであげるわ」


後輩ペア「……はい。……お姉さまぁ……」


実況「け、決着ーーーっ!! 生徒会ペア、圧倒的な格の違いを見せつけて勝利!」


解説「芸術を超えた『公式の暴力』……。後輩二人は、今日から生徒会の飼い犬……いえ、忠実な下僕になりましたわね」


『――WINNER:生徒会ペア――』


その頃。


会場内で、必死に結菜を探し回る咲希の姿があった。


「結菜ーーー! どこですのーーー!? わたくし、謝りたくて! それに、結菜の恋を全力で応援したいんですのよーーー!」


咲希は、なぜか大きなゴミ箱の中を覗き込んだり、男子トイレの個室のドアを蹴破ったり

「うお?!ここは男子トイレでごわす!」

「失礼しましたわ!普段は女子トイレしかないから…。」

と、トンチンカンな場所を血眼で探している。


物陰から、少し悲しい顔をした結菜がその様子を見ていた。


「……咲希。応援なんて、してほしくないよ……。だって、私が好きなのは……」


結菜の呟きは、咲希の耳には届かない…。

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