空飛ぶ神獣とエクス
神獣のクリューサとクレメスは、アーサスとマーリンを乗せて走った何方も速いがクリューサの方が、8本足のスレイプニールなので俊足だった。クレメスはペガサスなので『羽根がある分飛ぶ方が得意だ』と言ったので慣れる迄ゆっくり空を飛ぶ様に頼んだ。
「エクス、固定魔法と風避けと適温結界頼めるか?」
「はいはーい。お任せあれー」
『ブヒュー、その声は… 彼奴! エクスか?」
『ヒヒュー、エクスですって?』
「ん? 知り合い?」
「何なのよー、あんた達、ここで会ったが2000年目じゃない!」
『ブヒュ、ブヒュ、ブヒュ、霊魂だけ! ブヒューン」
「スレイプニール、あんたね、笑うなんて恩知らずもいいとこね」
『名は、クリューサと申す』
「はいはーい。クリューサね。ペガサス、あんたは?」
『私は、クレメスよ』
「あんた達、良い名前を付けて貰ったじゃない」
「盛り上がっている所悪いんだが、獣王の城迄戻ってくれるか?」
「はいはーい、さあ、戻るわよー」
ブヒューン
ヒヒーン
アーサスは、エクスに神獣達との経緯を聞き、なんと無くクリューサが[ひつこくて退屈が嫌い]な奴だと知った。其れをマーリンに言うと『アーサスと気が合う』と言われ笑って誤魔化したが内心では、『俺は、馬並みにひつこかったのか?』と何故か反省した。
マーリンが、『クリューサは、どれ位ひつこかったか?』とエクスに聞くと、
「100年よ。寂しいから番を紹介しろって! ひつこいったら無かったわよ!」
『ヒヒュー、私の時もずっと言い寄られたわぁ。余りのひつこさに根負けしたわぁ』
「ん、アーサスもいっしょ」
「マッ、マーリン、ずっと好きだったからだよ」
アーサスは、恥ずか死ぬ想いだったので、この女子会が早く終わる事を切に願った。
神獣2頭を連れたアーサスとマーリンを見てガルーガ王とその側近の獣人達は、驚いていて声を上げた。
「「おおー!」」
「なっ、何という事だ。あれだけワシが頼んでも力を貸さなかった神獣達が… 」
「おい、そこのお前、王にその神馬を献上しろ!」
アーサスが、返答を渋っているとクリューサが、『ブヒュー』と鳴いて側近の方にお尻を向け、後ろ足で砂を蹴って側近を砂塗れにしてソッポを向いていた。クレメスも『プイッ』と明後日の方を見た。
神獣達が、あからさまに嫌がったお陰でガルーガ王は、肩を落とし非礼を詫びたのでアーサスとマーリンは、胸を撫で下ろした。
パトリックとスーザンは、神獣達を見て『見つけたんだ』と言って喜んでくれた。ゴン爺は、何故か遠くから神獣達を見て、顎髭を触りながら満足そうに笑っていた。
獣王の号令と共に獣王軍と討伐隊が、魔物達が蠢めく[魔獣の森]に向けて動き出した。アーサスとマーリンはクリューサとクレメスが空を飛べるので、ガルーガ王より赤竜を討伐する様に命じられ、獣王から神馬用に準備していた馬具一式を2頭分与えられた。
「マーリン、この馬具は落馬しない様に魔法が付加されている優れ物だよ」
「ん、亜空間の収納庫まで有る」
「あゝ、この小さなバッグだね。此れで予備の武器から食料までかなりの量が運べそうだよ」
「うん、見た目も最高!」
「あはは、クレメスのは、白い皮に赤い糸で薔薇の刺繍か、クリューサは、黒の鞣革で銀の飾りが入っているよ」
「ん、アーサスみたい」
「そっ、其れって『カッコ良い』って事だよね」
「ん、そう」
「じゃ、エクス… 」
「はいはーい。あら、この馬具、空気抵抗や防御結界の魔法も付加されてるわ」
『ブヒューン、我が身に付けるに値する物なり』
「あんた、なに、気取ってるのよ! さあ、空を駆け上がるわよー」
ブヒーン
「ん、飛んで」
ヒヒーン、バッサ、バッサ
「さあ、マーリン、ファイアードラゴン目指して行こう!」
神獣達、エクスと知り合いだったんすね。
何だか、運命を感じますう。
2000ぶりって、エクス何歳でちゅか?
聞こえたら不味いっす。
ぶひゃー、いらいでちゅ。




