表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/44

空飛ぶ神獣とエクス 

 神獣のクリューサとクレメスは、アーサスとマーリンを乗せて走った何方(どちら)も速いがクリューサの方が、8本足のスレイプニールなので俊足だった。クレメスはペガサスなので『羽根がある分飛ぶ方が得意だ』と言ったので慣れる迄ゆっくり空を飛ぶ様に頼んだ。


「エクス、固定魔法と風避けと適温結界頼めるか?」

「はいはーい。お任せあれー」

『ブヒュー、その声は… 彼奴(あやつ)! エクスか?」

『ヒヒュー、エクスですって?』

「ん? 知り合い?」

「何なのよー、あんた達、ここで会ったが2000年目じゃない!」

『ブヒュ、ブヒュ、ブヒュ、霊魂(たましい)だけ! ブヒューン」

「スレイプニール、あんたね、笑うなんて恩知らずもいいとこね」

『名は、クリューサと申す』

「はいはーい。クリューサね。ペガサス、あんたは?」

『私は、クレメスよ』

「あんた達、良い名前を付けて貰ったじゃない」

「盛り上がっている所悪いんだが、獣王の城迄戻ってくれるか?」

「はいはーい、さあ、戻るわよー」


 ブヒューン

 ヒヒーン


 アーサスは、エクスに神獣達との経緯(いきさつ)を聞き、なんと無くクリューサが[ひつこくて退屈が嫌い]な(やつ)だと知った。其れをマーリンに言うと『アーサスと気が合う』と言われ笑って誤魔化したが内心では、『俺は、馬並みにひつこかったのか?』と何故か反省した。


 マーリンが、『クリューサは、どれ位ひつこかったか?』とエクスに聞くと、


「100年よ。寂しいから(つがい)を紹介しろって! ひつこいったら無かったわよ!」

『ヒヒュー、私の時もずっと言い寄られたわぁ。余りのひつこさに根負けしたわぁ』

「ん、アーサスもいっしょ」

「マッ、マーリン、ずっと好きだったからだよ」


 アーサスは、恥ずか死ぬ想いだったので、この女子会が早く終わる事を切に願った。


 神獣2頭を連れたアーサスとマーリンを見てガルーガ王とその側近の獣人達は、驚いていて声を上げた。


「「おおー!」」

「なっ、何という事だ。あれだけワシが頼んでも力を貸さなかった神獣達が… 」

「おい、そこのお前、王にその神馬を献上しろ!」


 アーサスが、返答を渋っているとクリューサが、『ブヒュー』と鳴いて側近の方にお尻を向け、後ろ足で砂を蹴って側近を砂塗(すなまみ)れにしてソッポを向いていた。クレメスも『プイッ』と明後日の方を見た。


 神獣達が、あからさまに嫌がったお陰でガルーガ王は、肩を落とし非礼を詫びたのでアーサスとマーリンは、胸を撫で下ろした。


 パトリックとスーザンは、神獣達を見て『見つけたんだ』と言って喜んでくれた。ゴン爺は、何故か遠くから神獣達を見て、顎髭を触りながら満足そうに笑っていた。


 獣王の号令と共に獣王軍と討伐隊が、魔物達が(うご)めく[魔獣の森]に向けて動き出した。アーサスとマーリンはクリューサとクレメスが空を飛べるので、ガルーガ王より赤竜ファイアードラゴンを討伐する様に命じられ、獣王から神馬用に準備していた馬具一式を2頭分与えられた。


「マーリン、この馬具は落馬しない様に魔法が付加されている優れ物だよ」

「ん、亜空間の収納庫まで有る」

「あゝ、この小さなバッグだね。此れで予備の武器から食料までかなりの量が運べそうだよ」

「うん、見た目も最高!」

「あはは、クレメスのは、白い皮に赤い糸で薔薇の刺繍か、クリューサは、黒の鞣革(なめしがわ)で銀の飾りが入っているよ」

「ん、アーサスみたい」

「そっ、其れって『カッコ良い』って事だよね」

「ん、そう」

「じゃ、エクス… 」

「はいはーい。あら、この馬具、空気抵抗や防御結界の魔法も付加されてるわ」

『ブヒューン、我が身に付けるに値する物なり』

「あんた、なに、気取ってるのよ! さあ、空を駆け上がるわよー」


 ブヒーン


「ん、飛んで」


 ヒヒーン、バッサ、バッサ


「さあ、マーリン、ファイアードラゴン目指して行こう!」


神獣達、エクスと知り合いだったんすね。

何だか、運命を感じますう。

2000ぶりって、エクス何歳でちゅか?

聞こえたら不味いっす。

ぶひゃー、いらいでちゅ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ