獣人国
少し長めです。
タイトル[獣人国]の関係で、キッチリと終わらせたかったのでご了承下さい。
五日後やっと獣人国の首都とも言える村に着いた。獣人達は、森の樹木を利用してその上に住処とも言える家を建てていた。その中で最も大きな建物が、獣王、ガルーガのいる獣王城だった。亜人族のパトリック達エルフ族の代表、ドアーフ族の代表と兎人族の代表が謁見の間に呼ばれて今回の討伐の明細を聞く事になった。その間、アーサスとマーリンは、獣人族のパルスに村を案内されてから、宿泊施設に向かった。
「マーリン、この家が一番高いみたいだ」
「うん、高すぎ」
「縄梯子での上り下りが大変だね」
「うん、忘れ物禁止」
「あはは、マーリンは、寝惚けて落ちるなよ」
「ん、守って」
アーサス達が、高過ぎる家について冗談交じりに話しているとパトリック達が、上がって来た。パトリック曰く、『エルフの家の多くは、木の上に有り移動は、枝から枝に飛び移ったりするので高くても問題無い』と言う事らしい。其れを聞いたアーサスが、早速、枝から枝に飛ぶ練習を始めた。この森の木は、枝も太くツルが多く垂っているのでツルを持ちながら飛ぶと安全だからとマーリンにも薦めて二人で楽しんでいるとドアーフのゴン爺が近くにやって来た。
「お主ら、なに遊んどるんじゃ」
「あはっ、練習のつもりがつい楽しくって」
「ん、楽しい」
「話し辛いから、降りて来い」
「ん、分かった」
アーサスとマーリンは、ツタを使って器用降りた。
「名を言ってなかったので、俺は、アーサス。この子は、俺の妻でマーリン」
「ほう、若いのにもう結婚しとるのか? いや、人間は、早婚じゃたか」
「うん、先週した」
「ホホッホ、馬車でアツアツじゃたのう」
「ん? あれは、何時も」
「マーリン、もう良いから」
「おう、忘れるとこじゃった。ワシは、ゴン爺と呼ばれておる」
「ん、覚えた」
「其れで、俺達を呼んだのは?」
「おお、そじゃった。そっちの、マーリンじゃたか。精霊使いは、神獣とも話せるのか?」
「んーん、多分」
「俺は、魔道具のブレスレットが有るから話せると思うが… 何故だ」
ゴン爺は、獣人の知り合いからこの森の奥の池で神獣の番を見た者がいると聞いたらしい。もし、マーリンに使役出来るなら『アンデット系の魔物が出ても楽に討伐出来る』と言う事だった。
「マーリン、一度やってみるか?」
「うん、やる」
「じゃ、先に家に戻って準備しよう」
「ん、分かった」
「じゃ、ゴン爺、やるだけ、やってみるよ」
「おお、悪いのう、頼んだぞ」
家に戻るとパトリックとスーザンが、食事の用意して待っていた。ゴン爺との話しをすると二人共興味津々で『一緒に神獣を探そう』と言ってくれた。今日は、旅の疲れが残っているので明日から神獣を探す事にし、早めに床についた。
次の日から其々が、旅の準備をしなければ行けなかったが、アーサス達は、薬草取り、パトリックは、猪狩り、スーザンは、ポーション作りなので皆で森に行き仕事をこなしながら神獣を探す事にした。かなり遅くまで森の中を探したが見つける事が出来なかった。次の日も池の側で待っていても神獣は、現れなかった。
「明日には、討伐隊が出発するから 明日の早朝に行って見つからなかったら、諦めよう」
「うん、分かった」
次の日の早朝、日がまだ登り掛けの時に、マーリンはシキュエルを呼び出し、森の中を探索する様に命じた。暫くして、アーサスとマーリンが、森の池に向かっていると『もっと奥の池に神獣が来て居る』とシキュエルから報告が有った。
「マーリン、急ごう」
「うん」
暫く走ると大きめの池が見えて来た。そして、二頭の神獣、漆黒のスレイプニールと純白のペガサスを目視する事が出来た。その姿は、まるでその周りだけが、時間が止まっているかのような幻想に包まれていた。マーリンが妖精化して神獣に近付いて行くと
ヒヒーン
「ん、話をしたい」
『話など無い。邪魔だ帰れ!』
「ううん、やだ」
『ヒヒッ、あら、妖精にしては、大きいわね』
「ん? 半分人間でパパは、精霊王なの」
『まあ!』
『精霊王だと、彼奴の娘か』
「うん、名はマーリン。向こうが、夫、アーサス」
『あら、まー』
『彼奴も混ぜ物か』
「アーサスは、呪い。魔人化だけ」
『あなたのは 加護ね』
「ん、そう」
アーサスは、刺激しない様に離れて見ていたが、マーリンに呼ばれて近付くと神獣のスレイプニールが、不機嫌そうに尋ねた。
『何ようか?』
「助けて欲しい」
『何故助けなければならん』
「クリューサって名でどうかな?」
「ん、良い名前」
『私の名は?』
「クレメスを考えているけど」
『あら、良い名だわ』
『おい、ペガサスよ、なっ、名など貰いよって!』
『あら、貴方の名も素敵よ、クリューサ』
『ばっ、馬鹿者! 使役されたいのか?』
『良いじゃないの。貴方いつも退屈だって言ってるでしょう』
番のペガサスに『暇だ』とブツクサ言っている事をバラされてクリューサ(神獣スレイプニール)は、罰が悪く何も言い返す事ができなかった。其れにクリューサ自身も[精霊王の娘と魔人化の呪い]に興味深々で有ったのが幸いして名を受け入れた。
「ん、乗っても良い?」
『ええ、良いわよ。ほら、貴方も… 』
『なっ、何故此奴を… 乗る、な』
アーサスは、足が8本有る漆黒のスレイブニール、クリューサに乗り、マーリンは、天使の羽根を持った純白のペガサス、クレメスに乗った。
神馬に乗ってみたいっす。
純白のペガサスに乗るマーリン、美しすぎでちゅ
ウチは、天使の羽根が欲しいんやけど。
天使の羽根ペンが欲しいっすね
いや〜、何で分かったん。




