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5話 初めまして!

———縁談の翌日


 わたくしは、花を育てる場所に行くことが多い。花は可愛いから。育て方などは詳しくはわからないけれど…



 その日、いつもの場所に行くと、花を眺めている赤髪赤目の髪を靡かせている、儚げな青年イケメンがいた。カインといったね…。



 ——みんなイケメン!!!!

 イケメンと美少女しかいないのか!!!!?


 

脳内とは裏腹に、なるべくトーンを明るく挨拶をした。



 「初めまして、貴方もお花が好きなの?」


「……あぁ。」



 ……これ以上は言葉が続かなかった。無口な人かな?


 赤髪赤目のイケメンはこちらに視線だけを向ける。

 真っ赤な瞳と、目が合う。

 この瞳には見覚えがある気がした。

 ——シオンの美しい瞳とはまた違った、燃え上がるような執着を感じさせるような瞳。



 胸がなぜかズキズキと胸が痛む。



 「……苦しいか?……悲しいか?」


 まるで、彼の瞳はわたくしの心を鏡のように映していて、悲しそうにみえた。



  心配そうに瞳を覗き込んでくる、彼。



 「……大丈夫よ」



 「…………そうか。」


 

 安心させるようにニコッと微笑むと、それ以降は何も聞いてこなかった。



 「…君が、幸せならそれでいいんだ。」



 「……」



 彼は「君が幸せならそれでいい」と言った。


 ——何か、大切なことを忘れている気がする…


 

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