4話 俺のものになれ?!誰がなるか!!
「縁談……?!」
「………………………………。」
縁談資料がたくさん部屋に来ました。
男性の顔写真がたくさん並んでいます。
シオンがずっっと何かを堪えるように黙ってる。怖いよ…
嘘でしょ、結婚しないとダメなの?!?
確かに、一生独身でいるのは…。でもなぁ。。
ぱらぱらとページをめくっていくと、目に入る名前と容姿があった。
さらさらの青髪碧眼にSっ気のありそうな笑みを浮かべたイケメン。金の修飾がついた、白色の貴族服を着ている。
プロフィールも書いてあった。なになに…?
ルカ・エイルヴァーン
年齢: 21歳
身長: 186cm
誕生日: 7月7日
一人称: 俺
好きなもの: 香水
苦手なもの: なし
香水プレゼントしたら喜びそうだ(?)
あの日、花が咲く秘密の場所で出会った赤髪赤目の儚げな青年イケメン、……カイン・ロゼリア
プロフィール
年齢: 不明
身長: 181cm
誕生日: 不明
好きなもの:不明
殆ど不明って一体何事…。。
「ルカ王子様は俺様系と有名ですよ」
シオンがやっと口を開くととんでもない情報が入ってきた。
「俺様系ってやっぱり……?!?」
俺のものになれ、女おんなぁ…!!
とか!!!!!?
「そうでしょう。レティ様の想像が合っていると推測します。」
「さすがシオンね…私わたくしの意図まで読めちゃうなんて」
縁談の日が楽しみだ。どんな個性豊かな方々と出会えるのだろうか。
————
「レティシア様…!わたくしと結婚してください!」
「あぁ…まるで太陽のように麗しい…」
「ふふふ♪」
なんだか、笑えるくらいテンプレートの展開が1時間ほど続いたのだったが、とても面白かったのでよしだ。
……あと二年くらいはこれで笑えるかもしれない。
一年程で忘れてるかもしれないけど。
——最後はもちろん……??
「俺のものになれ、女…!!」
青髪の俺様王子様 ルカ・エイルヴァーンがキメ顔でそう言ってきた。
「……あはは!!」
「ふ、ふふふ…!まさか、予想していた通りの方とは…」
私はまさかの予想通りすぎて、声を出して笑ってしまった!
きょとんとルカ様が固まった。
「……?」
ルカ様はびっくりして、顔を少し赤くしながらあたふたして、軌道修正しようとしている。
「……!…お、お前は他の女とは違うようだ…」
「女の子、ですわよ。はしたのうございます」
ちょっぴり、小悪魔のような意地悪な表情を作って
゛修正゛する。
「……あぁ。」
ルカ様は頷くと、先程とは、雰囲気が…正確には瞳が少し潤み初めて、私わたくしの顎をくいっと持ち上げてにやっとした。
……もう、この人を一言で言うと俺様の鏡!!!!!!!!
「……お前に、興味を持った。」
…………そうくると、思っていたよ。
——————
ルカside
俺はなんでも手に入れられた。
今日は面白い奴を見つけた。
俺を、笑って、叱る奴がいるとは。
……願わくば、もっと彼女のことを知りたい。
こんなに心を動かされたのは、初めてだったんだ。
——————
————その日の夕方
「——ということがありましたの」
「そうか。」
私わたくしはいつもの花の咲く場所、
……彼の名前はカイン・ロゼリアと教えてもらった。
すると、カインが突然超真剣な顔で言い始めた。
「僕は覚えている……ある世界線での君は、あのルカと結ばれ……また別の世界線では、あのクラウスに甘く囁かれていたことを……」
と悲痛な面持ちでどこか冗談ぽく語りだす。
「……!?!?」
パラレルワールド的なやつかな、乙女ゲームみたいにエンディング全回収させられてたの!? 節操なさすぎる!!!
「数々の世界線で君が誰を選んでも、僕は君を守ると誓った」
…その言葉だけを宝物に、生きてきたような人かなと、他人事のようにふと思った。
……一体、何を考えていたのだろうか。




