表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「セーラー服と雪女と大予言」(セーラー服と雪女 第30巻 第一部完結編)  作者: サナダムシオ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
10/19

⑩ 伯爵の解説

「ベルゼブブの持つチカラの一つは、ターゲットの精神コントロール……。」

 またもや、名護屋テレビ塔の、亜空間レストランに緊急招集された、チーム・サン・ジェルマンのメンバーに向けて、伯爵が解説を試みる。


「……どうやら、意志薄弱な者ほど、その精神コントロール下に置きやすいようなんです。」

「……つまり、心の隙につけ込むんですね。正に悪魔の所業だな。」

 杉浦鷹志が呟いた。


「手始めに、エビ、カニなどの甲殻類の集団、そして次に昆虫のハチ、更にはストレスが溜まっていたニンゲンの高校生をたぶらかし、最後は、カネと権力に取り憑かれた、大国の指導者の心を操りました。」


「……単純な精神構造の生物から試して、ニンゲンには共通して、心の隙が有った者を狙ったのね?」

 真田雪子が、わが意を得たりという顔で、そう言った。


「……そうです。そして、東西の大国から、双方の核ミサイルを発射させました。しかし、ベルゼブブの目論見通りには、事は進みませんでした。」


「成層圏クラゲたちが、私たちの味方についてくれたのね?」と由理子が言った。

「いや実は……必ずしも、そうとは言い切れません。」

「えっ?」


「彼等は、地球の大気汚染を防ぐために、動いただけ……つまり普段の生活の、延長上の行動をしただけ、という見方も出来ます。」

「……そうなんだ。」

 残念そうな由理子。


「多分また、別の手段を使って、ベルゼブブは攻めて来るでしょうね?」と雪子。

「或いは今度こそ、直接支配に踏み切るのか、かしら?」と京子。


「正面から攻撃してくれた方が、私たちとしては、ヤリ易いんだけどねえ。」と香子。

「その時は僕が、ひと思いに、叩き潰しますよ。」と、気乗りのしない感じで言う雪村。


「大体、そのベルゼブブという名の悪魔は、どんな姿なのかしら?」と弓子。

「伝説によると、巨大なハエの姿をした魔王だとか……?」と伯爵。


「一体、何処に潜んで居るのかしら?いっそコチラから、先制攻撃してやりたい気分だわ。」とカグヤ。

「……私も同感です。そんな卑劣な輩は、今すぐ、この剣で斬り伏せてやりたいです。」とジャンヌ・ダルクも言った。


「相手が虫の類ならば、私の八咫烏も、きっとお役に立ちますよ?」と巫女の藤原貞子も、鼻息荒く言った。多分彼女も、あれから様々な修行を積んだ筈だ。その他にも、色々と使えそうな式神を、数多く持っている事だろう。


「実際の話、この地球の海底も成層圏も、まだまだ私たちニンゲンにとって、未知の領域だらけですしねえ……その上、地球外にまで目を向けるとなると、敵がいつ、何処から襲ってくるのやら、サッパリ分かりません。」その点に関しては、流石の伯爵も、見当がつかないようだ。


「今後も、ウアジェト女王の協力を仰ぎながら、警戒を怠らないようにしましょう。」最後に彼は、そう言ったのだった。


挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ