第4話 宗教という名の救いと怖さ
いつの世も。
人は“信じたい”し、“すがりたい”のだと思う。
裏切られ(実は違ったらしいが…)
ありえない仕事をし。
精神の弱っていた母。
さらには体が弱いにもかかわらず、私という“枷”を背負うこれからの生活。
宗教にすがってしまう事。
責められないし必然だったと思う。
宗教が悪いとは、私は全く思っていない。
個々人で信じることは、むしろ“崇高な行い”だと思う。
そしてそれで。
一応救われる人がいることも否定できない。
だけど。
歴史を振り返れば『残念な事実』が目についてしまう。
昔の戦争の多くが宗教がらみなんだよね。
つまり社会や政治に影響を及ぼしていたんだ。
結果として。
我が母も、壊れかけていた精神は加速。
怪しさ満点なふるまいをするようになる。
詳しくは後述する予定だけど…
子供心に、得も言えぬ恐ろしさを感じていたよね。
そんな加速度的におかしくなっていく母。
最終的には心配した妹(私の叔母)により違う宗教に落ち着いたんだけどね。
あー、うん。
毎朝耳に入ってくる意味の分からないお経。
きつかったな(笑)
だけどまだ子供の私。
当然のように入信させられた。
そして染まり、異常なテンションの信者が爆誕。
旋風を巻き起こす。
だけどね。
あれはまずいでしょ?
多くの大人が『法話』と題した“悍ましい話”を教え込む行為。
『御本尊様は唯一無二だよ?もし粗末に扱い、傷でもできようものなら…コホン…君の体が…』
『我々はすべてに勝つんだ。社会でも、もちろんお金だってね。――絶対に負けないよ?君は成功する』
『間違った宗教?あり得ないね。うちはあのお釈迦様の直系、そして日蓮大聖人の教えなんだよ――他の宗派、悉く地獄行きだよ』
うん。
あれは普通に抗えない。
心では否定したい。
――だけど。
とある国で爆弾を抱え、自爆する気持ち。
少なからずわかってしまう。
そしてあっさりそんな価値観に染まった少年は。
誰彼構わずその宗教のすばらしさを学校で説きましたとさ。
――友達なぞ出来るわけがない。
思い出すなあ。
隣の市で、いわゆる“体験談”を語るセミナー。
それに抜擢されたこと。
異常な熱量で友達に声をかけまくり。
数名、無理やり参加を取り付けたあの朝。
雨が降りしきる中、待ち合わせに来ない友達の家にまで押し掛けたこと。
異様に瞳をぎらつかせ、友の家の前で仁王立ちする中学生。
――ホラーだな(笑)
当たり前だけど誰一人その会場には来なかったよ?
まあ。
セミナーを進行している大人たち。
なぜか目に涙をためて、俺を拝んでいたっけ…
『まさに信・行・学の体現者だ!!』ってな。
もっとも私は。
実は“腹黒い”。
だから“信じるふり”をわずかながらにできていたのだけれどね(笑)
※※※※※
あの当時。
少年だった私。
信じる以外の他の要因。
彼等の教義『現実社会でしっかりと勝つ』
つまりは学生としての本分、学業や部活動で結果を出すこと。
アホみたいに信じた私。
まあ、乗せられていることが変な快感だった、なのだけれど…
意外と自頭は悪くなかったようで、学区内でもそこそこの高校へと行けるくらいの位置にはいた。
そして。
一番の思春期。
『今度中等部の会合あるから。…女子部の子たち、可愛いよ?』
はい。
皆様のご想像の通りです。
私は下心満載で、その会合にウキウキしながら突入しました。
厳しい現実。
そして自分の現状。
思い知らされました。
ぶっちゃけると…
教義よりも、ある一人の女の子の言葉が刺さったんだけどね?
詳しくは後日。




