~#II~
#II
「あ〜の〜…そろそろ中入っても良くないですか,私。」
「あぁん?」
ドアが開き,教師が顔を出した。
「いや,ですから授業きけないと馬鹿になるんですけど私。」
初めは快適な廊下も,時間が経つに連れて不便なのが身にしみてくる。
「いれてくださいお願いします…?(なんで私がお願いしなきゃなんないの!!)」
「残念ながら心の声がダダ漏れだ。」
「ええええええええ!!」
「顔に出てた。」
「マジっすか。」
「マジだ。」
「わぁお!! あ」
ガラガラーっと佳織の鼻の先でドアが閉まった…。
「そりゃないよー!」
呑気さが怒りを買っているのに,
「真面目に見えないんかな〜…?」
自覚はない。
「せんせー?時計見してー?腹時計ではそろそろ終わりそうなんだけどー?てかなんか静かすぎない?入っていいすか?」
先程閉められたドアをもう一度開けると…
「え?」
そこには驚きの光景。
「ちょっと…皆?」
皆がそろってマネキンチャレンジをしているかのように動かない。時計すらも動くのを忘れているようだった。佳織はそっと席に戻った。
「えっえっえっ?え?!」
席についたと同時に周りが回りだした。それも高速で。
「席付けーっ!!」
「え?今…え?」
佳織は地味に混乱し,何も喋れないでいた。今度は暑さも感じなければ悪態もつかなかった。佳織は鼓動ははやく時間の進み方が一定に感じられない状態だった。
「よし,これで終わりだ!!号令かけろ!」
「起立〜!」
時間が恐ろしく早く過ぎた。感覚がウソをついているようだった佳織は,聴覚までおかしくなったのか。
「佐川〜立て〜⁉」
「…あっはい!!」
「ありがとうございました。」
「「ありがとうございました。」」




