~#I~
私がこれを書こうとしたきっかけは,『時間が並行して幾つもあれば』と考えたからなのですよ!しかし今この時間しか存在しないとしか考えられない…そんな悲しいことに残念ながら私,気付きました。気付いてしまったのです。そういうことで小説にしてみようと考えました。これを読んで皆さんが時間について色んなことを考えたりしてくださると,作者が喜びます!よろしくお願い致します!!
#I
三月,冬と春の間の季節。
「ったく…冷え性のやつらめ。教師も何暖房つけてんだよ…。」
一人ダクダクと汗をかき,小声で悪態をつく。手に持つシャーペン,机上のノートには汗が滴り,学習に集中できるような状況ではないため仕方ないのだが。
「佐川,うっせぇから一回黙れ。」
「も〜,だってさぁ〜。」
教室で人口密度もそこそこなので暑苦しいのは勿論,苛立ちさえする。
「オメェ寝たらどうだ?」
「んぇ〜?聞き逃すとか無理だわ,誰かさんと違って。」
「んなっ!?」
「あの〜先生,暖房で吐きそうです。暑いです。汗だくです。死にそうです。とめてください。」
佳織はノートの文字が滲むのを見て我慢ならなくなった。
「えぇ〜!?佳織,そこは空気読んでぇ〜!」
利己主義の女子たちはブツブツ言いだして,
「無理。」
「佐川さん,私寒いのですが。」
真面目な風にしてる女子たちもブツブツと。
「で?こっちは暑くて死にそうなのですが。」
ついに教室全体がざわめき,
「静かにしろっ!佐川は我慢しろ!野田とか寒いって言ってんだろ?」
いつも通り佳織は理不尽な扱いを受けただけだった。
「そ〜で〜す。佐川さぁ〜ん我慢だってぇ〜。」
「チッ。馬鹿な教師だ。偏った考えしかねえやつ。チッ!」
「おいおいやめろよ佐川…多分聞こえて___」
と言いかけた隣の吉田だが,訂正をした。
「いや,150%聞こえてるぞ…。」
「ハァ?思ったことハッキリ言えないのは馬鹿だし!いや,どアホだわ!!」
と言うとたくさんの目がこちらに向くと共に,何かが佳織の頬を掠めた。
「って。」
後ろのロッカーにぶち当たって鈍い音を出したのは消しゴムだった。
「佐川てめぇ…その減らず口閉じろ!」
「事実言っただけですよ。私としましては,【学校は事実を言うべき場所】だと考えていたのですが。」
「お前は廊下でろ!!」
「大人なのにそんな大きい声出して恥ずかしいなぁ〜も〜ぅ。」
「佐川てめぇ!!」
「はいはい,廊下でればいんでしょ。出ますよ。」
とまあこんな調子の佳織。いつも通り,
「あっ廊下涼しい♡」
呑気だ。




