72、戦闘試験
昨日は徹夜で書く暇なかったです。
今日も急いで書いたから大丈夫か不安
「それで何をすればいいんだ?」
ギルドから出て街の外に向かっている。
昇進試験は異なるジャンルの依頼を複数こなさないといけない。その順序は試験監督が決めて良い事になっている。なのでこれからすることを聞いただけだったがセレーナは表情険しくこちらを見てきた。
「えーと、ヤシャだったか?お前はまだ新人で社会ってものを知らないから忠告してあげるけど言葉遣いを改めた方がいいよ」
「・・・あぁ、試験官をしてもらっているのにタメ口はいけませんでしたね。以後気を付けますよ」
「いや、試験官だからとか関係なく年上を相手にタメ口がいけないって言っているんだけど」
そう言ったセレーナは俺の事を教養が無いダメな子でも見る目で見つめてきた。
俺はと言えば言われたことが一瞬理解できず理解してからはまたかという気持ちになる。
その態度にセレーナは気に食わなかったようで顔を詰めてきた。
「何?なんか文句があるの?」
「そうだな。まぁもう慣れ出したし別にいいか」
「わかったn「俺のが年上だぞ」」
「へぇ?」
セレーナの言葉を遮るように言ったから聞こえにくかったか?それとも疑ってる?
取りあえずもう一度言ってやろう。
「俺のが年上で26歳だぞ」
「嘘だ!どう見ても成人して数年の」
「嘘だと思うなら書類にある俺の記載見ろよ。登録時は25歳でつい最近26になったぞ」
セレーナは急いで手元の紙の中から俺の記載書を取り出すと目に見てはっきりと固まってしまった。
ちなみにセレーナは20歳だ。女性の年齢を聴いたり言ったりしたら殺されるのを身を持って知っているので言葉には絶対に出さないが年下だという事は間違いない。
この世界では人間でも魔族でも15歳で成人扱いとなるので20歳はちょうど5年の節目なことからまだ未熟な大人から完全に大人扱いされるようになる。
「うぅ~認めたくないけど確かにヤシャさんのが年上のようですね。勘違いをしてすみませんでした」
「気にしていませんよ。よく間違えられるので。後、ヤシャでいいですよ。さっきの様に喋ってもらった方がこっちが楽なんで」
予想以上に態度が改まってしまったので慌てて元のままでいいと止めに入る。
というかそんな女性みたいな喋り方できるんだ。この喋り方だと印象までガラリと変わってくる。
なんか男言葉が消えると本当に学園のお姉さまの様になるな。
「ならお言葉に甘えるわ。それから名前もセレーナでいい。オレも年上相手に敬語は勘弁してもらいたいからな」
「了解。それで質問しなおすがこれから何をするんだ?」
話しているうちにもう門まで来たので門番に外出確認のための列へと並ぶ。
外出は俺達のような荷物が無く人数も数人のものからパーティーで遠征する場合などの中規模、馬車で街を移動する商人など物資が多いものと出入り口は分けられている。
点検に時間が掛かる者と掛からない者を一緒に並ばして問題が発生するのを防ぐための大規模の街なら当たり前の処置である。アドリーバスでも本来はそのスタイルだ。
「普通ならまずは地味な雑用仕事をさせて仕事の大変さを学ばせるけどその必要性感じないからどれだけ動けるのか実戦を見せてもらう」
「つまり魔物と戦えと?」
「怖い?でも護衛依頼Cランクの推薦は戦闘も最低Dランク以上は必要だからもしできないようなら推薦も取り消し願を出すわ」
挑発気味に言ってくるのは実力無いのに贔屓にされたと思う気持ちがあっての脅しだろう。護衛依頼は試験期間が長く注意点も多いし集団で行う事もあるので試験にあった依頼を探すのも大変で時間が掛かる。それをしないで済むようにしただけだと思ってもさして不思議じゃない。
「まずは最低ボーダーラインのD相当の魔物の討伐な」
門を出て平野を若干離れた場所まで行くと俺は驚くことになる。
◇ ◆ ◇
「さて・・・そんじゃあショートスネークの討伐を始めるぞ。・・・・・・って言ったそばから早速来やがったか」
セレーナが言った通り体長5メートルほどの蛇が姿を現した。
鑑定を使ってもレベル10前後。見慣れた魔物だった。
「それじゃあ見せてもらおうじゃないか。無理な様なら助けてやるわ」
「あぁ分かったよ」
そう言って重い足取りで対峙していった。
セレーナにはそれが強敵と戦わせられることが嫌だから出た行動だと思っているだろう。
蛇はすでに襲い掛かってきている。
俺はそれを・・・
素手で殴って絶命させた。
無事倒すことを達成してセレーナの方を向き直ると俺の方を向いているが表情は抜け落ち無表情になってしまっていた。
息しているかも疑いそうになりそうな膠着が解けると、
「ん!?」
これでもかと目を見開き目の前の光景が信じられず口を開いて言葉を繋ごうにも言葉は繋がらずに口をパクパクさせているだけになってしまっている。
言葉をようやく言えたと思ったらまた女性喋りになっていた。
「ヤシャ、今何をしたんですか」
「殴って」
「一撃で・・・しかもあんな拳がめり込むって」
「これよりすごいのを俺は知っているぞ」
というかここに来て最初に見た戦いがそれだよ。
「ショートスネークは決して強くありません。なのになぜDランクの戦闘試験かというと皮膚が断ち難いからです。スピードが速くなく動きも尻尾と頭を意識すればいいだけなので負けることはまず無いですが勝つまでに掛かる時間が上のランクになるほど重要です」
それは分かる。ショートスネークは一体一体弱いけど群れで生息するから早く対処しないと周り囲まれて即アウトを何度も経験した。
「しかしこれはDどころかBを受けてもいいぐらいですよ」
「Bか」
それがどうなのか知らんが分かったのは初心者ではありえない評価ってことだろう事だけは分かった。
正直余裕だ。
マリアの地獄の修行に比べれば昇格試験なんて日課の範囲内である。
これならBも楽かもな、と思えてくる。
修行の成果がようやく報われた気がした。思えばゴブリン村は傍観、終刻の洞窟では足手まとい、アドリーバスでは手加減されての敗北だ。もっと凄いと思われたっていいだろう。
来いよBランク試験。
しかしセレーナからは、
「・・・・戦闘は後回しにして採取をしよう」
戦闘面から別ジャンルへと変更が言い渡された。
書くのが進まない。
主人公が凄いと思われるのになんか抵抗が……。
マリアもゼルフも別行動でいないから劣等感を与える役もいないしこの後どう締めようか。




