強制ログアウト
Looted Honesty Goes Away... by Souji Yamato
勇者カインが、エルフの村を訪れて、二日目の夜――
カインの視界が、暗黒に包まれました。
突然、世界が、ブラックアウトしたのです。
邪神トリックスターは、自分が、勇者カインのプレイヤーである事を、思い出しました。現在、トリックスターは、荘厳なる神城の寝室にいます。
トリックスターが、世界『マトリール』からログアウトして、早々、女執事フェイトが、話し掛けて来ます。
「お伺いを立てるべき、事案が発生しました」
「神座にて、詳しく聞こう!」
そう言って、トリックスターは、衣装を『夜着から神衣』に換装しました。
そうして、神座の間に転移します。
転移した途端、邪神トリックスターは、神座に着いています。
女執事フェイトが、報告を始めます。
「聖女セシルの正体は、正義の女神レイナでした。
現在、レイナは、ログアウトして、勇者カインの守護者として活動中です」
「なんだ‥‥天の声は、レイナだったのか」
「はい、それと、あなた様‥‥勇者カインは、女神レイナの初恋の相手です」
「レイナの奴、乱暴なくせに、案外、初心だったんだな‥‥」
「それから、レイナの処女性に欠損は無く、未だ、真正処女です」
「たぶん、犯される前に、緊急ログアウトしたのだろう‥‥当然だな!」
「然るに、より人生を愉しむため、キャラクター設定の更新を御勧めします」
フェイトは、美しい笑みを浮かべながら、そう進言しました。
トリックスターの方は、愉し気な笑みを浮かべています。
ところが、しばらくすると、トリックスターが悩み始めます。
そして、真面目な表情で、語ります。
「しかし、このままでは、カインの精神が、持たないな‥‥」
「それなら、もうすぐ、良きことが起きますよ」
それは、いつの間にか、ここに居た‥‥幸運の女神フォーチュンの発言です。
邪神トリックスターは、平然と、女神フォーチュンに述べます。
「姉上、いつもながら、いきなりですね?」
「我ら、時の神々は、こうしたものです」
「それで、良き事‥‥幸運の内容は?」
「直に、170%の期待値で、女神レイナが、勇者カインに真相を語ります」
「なるほど、それなら、カインの精神が、持ち堪えます」
「だから、大丈夫よ♪」
フォーチュンは、暖かな微笑みを浮かべています。
けれども、トリックスターが、フォーチュンの身体に、好色な視線を向けると、フォーチュンは、むくれながら転移‥‥立ち去りました。
その後、邪神トリックスターは、寝室で、女執事フェイトを相手に『幸運神を逃した事による』性的欲求不満を解消していました。
やがて、男女の交わりを終えると、トリックスターがフェイトに告げます。
「じゃあ、早速、カインとしての人生を完遂する」
「幸せな人生を、お愉しみください♡」
トリックスターは、全裸のまま、世界『マトリール』にログインしました。
フェイトは、眠るトリックスターの身体に、手早く、夜着を纏わせます。
しばらくして、女執事フェイトは、名残惜しそうにしながら、美しい裸身に、ゆっくりと、執事衣装を身に着けて行きました。
Looted Honesty Goes Away... by Souji Yamato




