↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
失恋勇者の悲しい旅路  作者: 大和奏時
故郷の家

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

35/36

駅馬車の中で

Looted Honesty Goes Away... by Souji Yamato

 現在《げんざい》、勇者《ゆうしゃ》カインたちは、駅《えき》馬車《ばしゃ》『要塞《ようさい》都市《とし》ゲブラー行《ゆ》き』に乗《の》っています。



 目的《もくてき》は、冒険《ぼうけん》者ギルド『ゲブラー支部《しぶ》』の次期《じき》受付《うけつけ》係《がかり》である、ローザ(カインの幼《おさな》馴染《なじみ》)を、護衛《ごえい》するためでした。

 ちなみに、ゲブラーまでは、二日《ふつか》の行程《こうてい》です。



 目下《もっか》、駅馬車は、曇《くも》り空《ぞら》の下《した》を進《すす》んでいます。

 やがて、カインが、銃士《じゅうし》GU(ジーユー)(官能《かんのう》美女《びじょ》)に、話《はな》し掛《か》けます。


「お前《まえ》の身体《からだ》に惚《ほ》れた。俺《おれ》の女《おんな》になってくれ!」

「褒《ほ》めるなら、服《ふく》とかにして欲《ほ》しいかな♪」


 GUは、カインの口《く》説《ど》き文句《もんく》を、そう受《う》け流《なが》しました。

 会話《かいわ》ウインドウ内《ない》から、機動《きどう》聖女《せいじょ》セシルが、ローザに囁《ささや》き掛けます。


『カインは、ああ見《み》えて、GUを元気《げんき》付《づ》けてるの』

「あれは、本気《ほんき》で口説いてないか?」


 ローザは、そう疑惑《ぎわく》を口《くち》にしますが、セシルは、微《ほほ》笑《え》みながら、その疑惑を、首《くび》を振《ふ》って否定《ひてい》しました。尚《なお》、件《くだん》のGU(18才《さい》)は、魔王《まおう》に、夫《おっと》を殺《ころ》された上《うえ》に、子供《こども》を流産《りゅうざん》したばかりです。

 間《ま》を置《お》かず、ローザとセシルに、GUが告《つ》げます。


「聞《き》こえてるわよ。

 だけど、例《たと》え慰《なぐさ》めでも‥‥カインの気《き》持《も》ちは、嬉《うれ》しいけどね!」


 GUは、笑《わら》いながらも、涙《なみだ》ぐんでいます。

 この様子《ようす》に、他《ほか》の客《きゃく》『女冒険者』が、温《あたた》かな眼《まな》差《ざ》しをしていました。



 間を置いて、カインが、いきなり、GUに、抱《だ》き付《つ》きながら告げます。


「だったら、今夜《こんや》は、セックスで、しっぽりズッポリと、悦《よろこ》び合《あ》おう!」


 おまけに、カインは、GUのヒップを、ちゃっかりと弄《まさぐ》っていました。

 思《おも》わず、GUの身体に、周囲《しゅうい》の男《おとこ》たち‥‥副《ふく》御者《ぎょしゃ》と他の客『商人《しょうにん》』が、しっかりと、好色《こうしょく》な視線《しせん》を向《む》けます。


 しかも、副御者は、GUの豊満(Hカップ)バストを、商人は、GUの艶《なま》めかしいヒップを、品《しな》定《さだ》めする様《よう》に見《み》詰《つ》めています。

 やがて、GUが、赤面《せきめん》しながらも、カインの唇《くちびる》に軽《かる》くキスをして告げます。


「今夜は、馬車で座《すわ》り過《す》ぎて、腰《こし》が痛《いた》いから駄目《だめ》だよ!」


 GUは、そう冗談《じょうだん》さながらに、穏《おだ》やかな笑《え》みを浮《う》かべていました。無論《むろん》、GUも、また、仲間《なかま》を殺されたばかりのカインを、慰める気持ちでいます。

 そして、カインは、GUの優《やさ》しい真心《まごころ》に触《ふ》れると、あっさりと引《ひ》き下《さ》がり、GUに抱き付くことを止《や》めました。



 二人の温かな様子に、例《れい》の女冒険者が、和《なご》やかに微笑んでいます。

 他方《たほう》で、副御者と商人は、艶《つや》っぽい様子が終《お》わったので、少《すこ》しだけ残念《ざんねん》そうにしていますが、朗《ほが》らかな表情《ひょうじょう》です。


 程《ほど》なくして、カインが、窓《まど》から景色《けしき》を見ると、いつの間にか、曇っていたはずの天気《てんき》が、晴《は》れ渡《わた》っていました。



 こうして、要塞都市ゲブラーへの旅《たび》は、続《つづ》いて行《ゆ》きます。

Looted Honesty Goes Away... by Souji Yamato

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
とてもほっこりするお話でしたね(*´ω`*) GUをだく日は来るのかw 続きも楽しみです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。