古代ダンジョン
Looted Honesty Goes Away... by Souji Yamato
機動聖女セシルが、エルフの長老たちに玩弄されて、翌日のこと――
勇者カインたちは、古代ダンジョンを探索します。
ちなみに、この探索は、セシルによる『恥ずかしい痩せ我慢』が実を結び‥‥エルフの長老から、ダンジョンの場所を教えてもらえて、実現しました。
現在、カインたちは、古代ダンジョンの入口前に居ます。入口は、木の枝や蔦で、半分ほど隠れています。
ですが、幸い、入口の石扉は、押し開きのため、枝や蔦を除去することなく、簡単に開きました。
それで、古代ダンジョン内を見渡すと、頑丈な石造りの『安全そうな通路』なので、早速、カインたちは、ダンジョンに進入します。
それは、そうと、セシルは、両腕脚を『スーパーロボット系の戦闘義肢』に換装していて、頭上光輪と背面光輪を展開していました。
また、セシルの生肌は、ビキニ装甲だけで護られ、下腹部には、システムアイコンが表示されていて、まさに『艶めかしい半裸体』状態です。
ともあれ、しばらく歩むと、広い部屋に出ました。そこは、まるで、ガラクタ置き場‥‥錆びた機械類が、やたらと放置されていました。
セシルが、目を輝かせながら語ります。
「素敵‥‥どれもこれも、古代の逸品だよ♪」
「どれもこれも、鉄くずの塊だな!」
そう評した娼婦エリンを、セシルが薮睨みしました。
カインが、諦めの表情で言います。
「鉄くずなら、まだ良いが‥‥混ざり物だらけの金物だろ?」
「合金って、言ってよね!」
セシルが、不機嫌そうに、そう言い放ちました。
それでも、セシルは、仲間たちを完全無視して、ガラクタの数々を、愉しみながら、保管箱に収納して行きました。
さらに、しばらく行くと、またも、広い部屋が見えて来ました。ただし、今度の部屋では、複数のロボットや、多数のドローンが活動しています。
しかしながら、敵意は、感じられません。
そこで、カインたちは、部屋の中に入ってみました。
ところが、その途端に、警報が鳴り‥‥ドローンどもが警告を、ロボットどもは、接近を開始します。
ですが、セシルの自動防衛で、敵の判断スピードなどが低下しています。この隙に、カインとエリンが、精霊魔法を使用します。
「ウインドカッター」「ファイアーボルト」
カインは、盾から『風の刃』を、エリンが、弓から『炎の矢』を発動しますが、属性の関係で機械に対して、ほとんど効果がありません。
けれども、少し遅れて、セシルが、轟き叫びます。
「シャイィンッ・スパァァクゥッ!」
セシルの全身が輝き、身体からの放電が、全ての敵を打ち砕きました。
後には、ガラクタ化した物体が、残るばかりです。
ちなみに、戦利品としては‥‥素材『金属スクラップ』のみが、手に入りました。無論、こんな物には、市場価値など皆無です。
ただし、セシルだけは、素材入手を喜んでいます。
「これは、もう、永久保存版だぁ♡」
なんでも、セシルによれば、スクラップには、歴史が眠っているそうです。
当然ながら、その主張を聞いて、カインとエリンが、白け切っていました。
ともあれ、勇者カインたちは、古代ダンジョンの探索を続けます。
Looted Honesty Goes Away... by Souji Yamato




