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失恋勇者の悲しい旅路  作者: 大和奏時
家族の旅路

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機械工学の甘い罠

Looted Honesty Goes Away... by Souji Yamato

 エルフの村《むら》を訪《おとず》れて、早《はや》くも、七日《なのか》目《め》です。



 考《かんが》えてみれば、勇者《ゆうしゃ》カインたちは、宿屋《やどや》内《ない》での活動《かつどう》(ほとんど情事《セックス》)ばかりなので、本日《ほんじつ》は、エルフの村を観光《かんこう》することにしました。

 それで、村を観《み》ていると、エルフの老人《ろうじん》が、機動《きどう》聖女《せいじょ》セシルに声《こえ》を掛《か》けます。


「お嬢《じょう》さん、それは‥‥

 ‥‥神話級《しんわきゅう》のビキニ装甲《アーマー》じゃないか?

 まさに、それは、名匠《めいしょう》による秘宝《ひほう》‥‥女体《にょたい》強調《きょうちょう》デザイン、股《また》当《あ》ての筋《すじ》入《い》れ技巧《ぎこう》、下乳《したちち》やら半《はん》ケツの丸《まる》出《だ》し演出《えんしゅつ》‥‥完璧《かんぺき》じゃ!」


 老人が、目《め》を輝《かがや》かせました。

 カインが、冷《さ》めた口調《くちょう》で、老人に指摘《してき》します。


「爺《じい》さん、他《ほか》に指摘《してき》する部分《ぶぶん》が、あるだろう?

 手足《てあし》が、リアルロボット系《けい》の生活《せいかつ》義肢《ぎし》とかいう、珍品《ちんぴん》だとか‥‥」


「そんな物《もの》は、古代《こだい》文明《ぶんめい》の『ありふれた風俗《ふうぞく》文化《ぶんか》』じゃ!」


「そうなのか?」

「そうなのじゃ!」


 そう言《い》って、老人は、セシルの身体《からだ》を、まじまじと観察《かんさつ》しています。

 カインも、あらためて、セシルの全身《ぜんしん》を見《み》詰《つ》めます。



 やがて、老人は、セシルの肉体《にくたい》を、やたらと触《さわ》り始《はじ》めました。

 思《おも》わず、セシルが、嬌声《きょうせい》を上《あ》げます。


「ひゃん、にゃ、にゃん‥‥!

 ‥‥カ、カイン、この程度《ていど》なら、大丈夫《だいじょうぶ》だから。

 さ、触られても、大事《だいじ》な場所《ばしょ》は、気密《きみつ》処理《しょり》されてる‥‥からね。

 あんっ、カインまで、そ、そこは、駄目《だめ》だからぁ♡」


 セシルは、カインと老人に、二人《ふたり》掛《が》かりで、身体《からだ》を責《せ》められています。

 しばらくして、老人は、セシルに礼《れい》を言って、立《た》ち去《さ》りました。



 けれども、セシルは、恥《は》じらいから、涙目《なみだめ》になっています。

 娼婦《エロフ》エリンが、忠告《ちゅうこく》します。


「全然《ぜんぜん》、護《まも》れてないじゃないか‥‥

 そういうの、親《おや》馬鹿《ばか》ならぬ、スペック馬鹿って言うんだ!」


「けど、ビキニ装甲《そうこう》は、メカフェチの必要《ひつよう》十分《じゅうぶん》条件《じょうけん》だから」


「メカフェチ‥‥セシルは、メカフェチなのか?」

「うん、そうだよ」


「メカフェチの意味《いみ》は?」

「メカを愛《あい》し、メカに捧《ささ》げ、メカと生《い》きることだよ」


「機械《きかい》マニアのことか‥‥」

「まさに、わたしは、機械工学(こうがく)オタクだけど?」


 エリンは、後《あと》退《ずさ》りして、セシルとの会話《かいわ》を打《う》ち切《き》りました。

 なので、セシルは、何処《どこ》か‥‥寂《さみ》しげです。



 ところが、しばらくすると、先《さき》の老人が、仲間《なかま》を呼《よ》んで来《き》ました。今《いま》では、エルフの高齢《こうれい》男性《だんせい》が、全部《ぜんぶ》で5人《にん》も居《い》ます。

 セシルが身《み》構《がま》えると、長老《ちょうろう》らしき高齢者が懇願《こんがん》します。


「儂《わし》らにも、撫《な》でさせたり、弄《いじく》らせてくれんかのう?」

「駄目だからね!」


「頼《たの》む‥‥換装《かんそう》式《しき》『ロボット義肢』の娘《むすめ》さん」

「‥‥解《わか》るの?」


「解るとも、儂ら、伊達《だて》に長《なが》生きしとらんからな!」

「だったら‥‥ビキニ装甲を、触らせてあげる」


「‥‥耐《たい》G(ジー)機構《きこう》とか、G(ジー)カップ美乳《びにゅう》やら、むにむにゅすると堪《たま》らんのう♪」

「あ、ひゃっ‥‥いぁ、はぁっ‥‥んん♡」


 しかし、後悔《こうかい》先《さき》に立たず‥‥結局《けっきょく》、セシルは、身体を触られまくると、純情《じゅんじょう》を丸出しにして、赤面《せきめん》しながら涙《なみだ》ぐみました。

 それでも、セシルは、意地《いじ》を張《は》り‥‥いまや、数《すう》十分《じゅっぷん》も耐《た》えています。



 これには、カインもエリンも、呆《あき》れ返《かえ》りました。

Looted Honesty Goes Away... by Souji Yamato

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― 新着の感想 ―
新しいセシル。 なんだか以前よりもより照れとか。 感じてるのかもw 続きも楽しみです°・*:.。.☆
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