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第六十八話

 モンデパィ銀行から帰えって、再び母さまの執務室を訪ねます。


「母さま、トキンです」


「トキン、入っていいわよ」


「また、来ちゃった」


 僕はにっこり言います。


「ふふふ、どうしたの」


 母さまもニコニコです。

 バンコ頭取とのやり取りを報告します。


「そんな大きな店が奥にあったのね。トキンが産まれる前、このシェーナ街に来た時から、あそこの店は閉まっていたわ。でも小さな商人さんはそこで何を売るつもりかしら」


 僕はにっこり答えます。

 鑑定屋さんの作業場に溜まった一般品の素材在庫スクラップの売り場を探していた事を説明します。

 

 様々な素材が有るので家具・食器・絨毯・ランプ・小物の生活雑貨を中心に、何でも扱うお店をやるつもりだと伝えます。

 

 市民が手を出しやすい割引価格で販売して、このお店を持つことで、素材買取価格を上げることも出来ると説明します。


「まだ先方にはお話してないけど、行商人として頑張ってる姿をみて、お店を任せたいって思ってる人がいるの」


「ヴェネート家で雇いたいってことかしら」


「うん。仕入れルートも増えるし、僕のお金のやり取り全体を見てもらいたいと思ってるの。家人になるのは無理だったとしても、店長として雇いたいって思ってるの」


「そうね、ここ別邸も忙しくなりそうだし、丁度お兄様に財務面に明るい人材を派遣して貰おうかと思っていたのよ。いいわ、でもジーヤも交えて面談は必要よ」


「うん、ありがとう母さま。今度、先方に話してみるね。それともう一人、多分リペアスキルに気付いてるロック親方とも契約するか家人になって欲しいと思ってるんだ」


「ジーヤに段取りするよう言っておくわ」


 僕はにっこりで執務室を後にします。

 

 僕の部屋に向かいます。


 二週間後の旅の準備は出来ていますが、単にマジックバッグ

【黒王ミノタウロスの胃袋】

 空間×10000%

 重量-100%

に入れただけともいえます。

 

 気が早いですが再確認です。


 まずは高速馬車での移動対策アイテムの確認です。


春蓑虫ミノムシのバネ】

 振動耐性+25%


【若糸杉の癒し箱】

 疲労回復+20%

 振動耐性+20%

 

【小蜜蜂の陶置物】

 清浄+20%


 いい感じです。

 合計で振動耐性+40%です。

 

 次は僕の装備の確認です。


【ガルガノの木剣】

 力+30 体力+30


【灰蛇のサンダル】

 素早さ+15 体力+10


【灰蛇のサンダル】

 素早さ+15 体力+10


【ケヤキモクの円楯】

 守り+40 力+40


【赤蛇のベルト】

 素早さ+20 守り+20


 合計で守り+60、体力+50、素早さ+50、力+70と、かなりいい感じです。

 もう数点、リペアして装備を充実させたいです。

 それで魔物や盗賊の襲来からソフィを守ります。

 

 次は魔力お助け装備です。


【オリーブ古木の笛】

 魔力+10


【夕日炎の帽子】

 魔力消費-10%


【道化師の赤帽子】

 魔力+5


【魔銀の指輪】

 魔力+15


【ベファーナの木彫人形】

 魔力+30 魔力消費-20%


 合計で魔力消費-28%、魔力+60になります。

 リペア祭りには欠かせません。


 次は持っていく小物達です。


女王蟷螂カマキリのハサミ】

 力+15 体力+15


【オリーブの木箱】

 防水耐性+40%


【古竹の物差し】

 器用さ+10


【冬竹の水筒】

 空間×500% 腐敗耐性+50%


 この四つは【軽蛙の背負い袋】重量-50%に入れます。


【オリーブの木箱】には証文を発行するための羊皮紙、蜜蝋、紋章刻印スタンプを入れてます。

 

 このカエルバッグには、幸運アイテムセット【山葡萄の編み袋】も入れます。


 あとは水着を含む着替え、戦略物資、【古代の逸品】の良品と不良品はマジックバッグに入れてます。


 こうして確認すると荷物の多さを改めて感じます。

 マジックバッグ様々です。


 荷物の確認を終えて一息つきます。


昔蜻蛉むかしとんぼの虫眼鏡】幸運+1を手に部屋を出ます。


 お屋敷の外周にある植込みを見てまわります。


「おっと、み〜つけた」


 新しいアリの巣を発見です。

 さっそく観察開始です。


 ふむぅ〜ん。

 このアリの巣はかなりの大きさかも知れません。

 アリ達の行進ルートが複数あります。

 地下に広がっているであろう、大きなアリの巣に想いを馳せます。


「こんにちは、トキン。そこで何してるの」


 声のした方向に顔を向けます。

 お屋敷の窓から、可愛いらしい女の子の姿が見えます。


「やぁソフィ、こんにちは。新しいアリの巣を見つけたから観察してたんだ」


 僕はにっこり答えます。

 それを聞いたソフィもニコニコして笑います。


「二週間後の旅が楽しみだわ」


「僕も楽しみだよ。ソフィと一緒だからね」


「フフフ、またお話しましょう。トキン」


「うん、またね。ソフィ」


 二週間後の仕入れ旅行が本当に楽しみです。

 

 母さまの許可を得たので、ジーヤと一緒にモンデパィ銀行に向かいます。

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