緋(あか)の貴公子 蒼(あお)の騎士 6
ブクマありがとうございます
じわじわPV・ブクマ増えてるみたいで嬉しい限りです
お茶会を無事に終え、その後フレイドル男爵令嬢とカリエール子爵令嬢とは、たまにお茶をするような仲になっていた。
フレイドル男爵令嬢の名はエリスさまと言い、カリエール子爵令嬢はセシルさまと言う。
今日はエリスさまに招かれてフレイドル男爵家にお邪魔することになった。
フレイドル家に着けばエリスさまとご両親に出迎えて頂いた。
遊びに来たのは何度目かなので今は普通に接してくれてはいるけれど、最初にエリスさまのご両親にお会いしたときは酷かった。
「娘が不始末をしでかしまして」とか「お父さまになんとかお取りなしを」とか、とにかくひどく怯えていてエリスと私は
なんとかなだめ透かして落ち着かせた。
だけどその後も「もし我が家でアウローラさまに何かあったら公爵が・・・・・・」、とか
「公爵夫人に睨まれたら社交界で生きていけない」等々かなり怯えていたのが気に掛かる。
父と母は一体、普段何をしてるのかしら?
そんなわけで出来る限り男爵夫妻のトラウマを刺激しないように私とヒイロは挨拶をする。
・・・・・・そう、ヒイロである。
それは当たり前だ、なぜなら私とヒイロはともに同じ馬車でやって来たのだから。
そもそもそんな事になったのは理由がある。
エリスさまやセシルさまにお茶会に招かれるといつもそこにはヒイロとがいたのだ。
そして必ず、私の隣の席に座るので片側はエリスさまとセシルさまの乙女の誇り(プライド)を賭けた争奪戦となった。
ある時、お二人にに私を誘わず、たまにはヒイロさまと三人でお茶会をしてみては? と聞いてみた。
すると、「アウラさまをお誘いしないとヒイロさまは来てくださらないので」
と、返された。
仲良くしていたと思っていたのにヒイロのオマケだったのかと肩を落としていたら、そうではないと返される。
おふたりとも好きな相手とは二人きりで過ごしたいと思い、ヒイロのみを誘った事があったらしい。
けれど必ず「アウローラ嬢は来るのか?」と聞かれ、誘っていないことを伝えると断られるらしい。
私を誘った事にしてみれば? 言ってみれば既にそれはやってみた事があったとの事。
来てみて私がいないことを知ったヒイロは速攻で踵を返してしまった様だった。
知らないうちにダシにされていたようだがその辺はまぁ、いい。
そんなことが会ってからヒイロを誘う時は私も招待することが不文律になっていたそうだ。
そう言えば、ヒイロからご令嬢たちからの誘いがあった後は参加、不参加の確認をされていた気がする。
また、体調を崩して急に行けなくなった後かはヒイロが家まで迎えに来るようになった。
私はその理由を尋ねてみた。
「あいつら怖いんだよ、腹を空かせた肉食獣みたいなギラギラした目で見てきてさ」
怯えたような表情で切々と訴えてくるヒイロ。
「それは・・・・・・怖かったですね」
「そうなんだよ! だからアウローラ、俺を見捨てないでくれ」
そこまで言われてしまっては仕方がないので今日も同乗してやって来たのだけれど、ヒイロは忘れているのだろうか。
王妃さま主催のお茶会で私にすっ転がされて踏みつけられたという事実を!
間違いなく私の方が怖いと思うんだけど。
それとさすがに二人きりで馬車に同乗するというのは対外的に問題があるので必ず使用人がひとり付いてきている。
まぁ、いつものとおりセバスチャンなんだけどね!
ともあれいつの間にかヒイロとも親しくなっているけれど、ヒイロ・・・・・・ヒイロ聞き覚えがあるような。
って、緋の貴公子!?
・・・・・・父親が騎士団長で、でも本人はこの国の宰相つまり私の父に憧れて文官を目指しているって設定の彼は紛れもなく攻略対象。
そして彼には相棒というか、ライバルというべきなのか双肩と言える人物がいたはず。
確か、蒼騎士。
・・・・・・思い出せそうな気がするんだけど出てこな~い。
不憫くんならぬヒイロくんは女難の相が出ています(哀れ)
これからもずっと不憫なんだろうと思うと・・・・・( ノД`)…




