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私は悪役令嬢ではなく悪の令嬢になりたい!~私の推しは家族です!?~  作者: 苑央 秋
第二部 【緋(あか)の貴公子 蒼(あお)の騎士】
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緋(あか)の貴公子 蒼(あお)の騎士 5

ブクマありがとうございます

新しい恋の予感にドキドキの第5話です【当社比】

「アウローラ!!」


 名を呼ぶ声に振り向けば笑顔も眩しく走って来る王子の姿。


「騒ぎが起きていると聞いてきてみれば、やっぱりアウラだったんだな」

「ごきげんよう、王子。お言葉を返す様ですが私が騒ぎを起こしているわけではありません」


 そう、別に私が騒ぎを起こしてるんじゃなく、私はただ巻き込まれているだけだ。


「アルと呼べといつも言ってるじゃないか」

「何しに来たんだよ? アル」

「アル、ご令嬢たちとの歓談はよろしいんですか?」


 私と王子の間に身体を割り込ませるように入ってきたユリウスとお兄さまは王子と話かける。


「何でお前たちがアルと呼ぶんだ! それと俺の婚約者に会いに来て何が悪い!!」

「自分でアルって呼べって言ったんじゃないか」

「アウラはまだ貴方の正式な婚約者じゃないですよ」

「そうですねぇ、婚約破棄させようと思えばいくらでも手段はありますし」


 クスクス笑いのセバスチャンは悪い顔。

 婚約を破棄する手段がそんなにあるなら是非とも今すぐ教えて欲しいんだけど!?


「お嬢さま、あちらに珍しい花で出来た砂糖菓子がございましたよ」

「え、嘘!!」

「そちらのヒイロさまも宜しければご一緒されますか? 少々、騒がしくなってきましたので」


 言われてみれば、少しずつ人が集まってきてしまっている。

 あまり私としては目立つのはよろしくないのでそっとその場から離れることにした。


 ついでにご令嬢たちも回収しておく。

 あの場にいつまでも残しておくのは自業自得ではあるが、兄たちの事もあり少々可哀想だったからだ。

 

 会場の中でも静かな比較的静かな一角に私たちは腰をおちつけることにした。

 彼女たちに暖かいお茶を勧め暫くしたら落ち着いたのだろう。

 蒼白だった顔に色が戻り始めた。


 頃合いを見て私は彼女らに向かって謝罪した。


「先程は私や兄がすみませんでした。カッとなってしまったとはいえ言ってはいけない事でした」


「許して欲しいとは言えませんが謝罪の言葉だけでも受け取ってください」


 私は深々と頭を下げる。


 すると彼女たちは少しの間、ポカンとした表情になった後で慌てて再び頭を下げてきた。


「私たちこそアウローラさまに対して大変失礼なことを致しました」

「妹君に嫉妬するなんて恥ずかしいことですわ」


「「私アウローラさまのご兄弟のことはスッキリと諦めて新しい恋を探そうと思います!」」


 二人は見事にハモるとバッとものすごい勢いでヒイロを見る。


 お、おう。淑女からハンターの目になっている。


 この際、ヒイロさまには尊い犠牲となって頂こう。


「今回の事は水に流して頂けますか?」


「「もちろんです!」」


 その後しばらくの間、和気あいあいと私たちはお茶会を楽しんだ。

 

 ヒイロを挟みフレイドル男爵令嬢とカリエール子爵令嬢は笑顔を浮かべながら火花を散らし、両人に挟まれたヒイロは何故か私に対してすがるような目を向けている。


 うむ、平和だ。


「何で男爵令嬢と子爵令嬢はヒイロさまなんかに一目惚れしたんですかね」


 セバスチャンは疑問符を浮かべながら私に耳打ちをしてきた。


「お兄さまやユリウスみたいな強烈な個性を見た後だとヒイロさまくらいの単純・・・・・・純粋な人の方が扱いやすいからでしょう」


「なるほど。でもシリウスさまとユリウスさまお二人を捕まえて個性と言い切れるあたり、やはりお嬢さまは大物です」


「一生付いていきます」と、セバスチャンはにいい笑顔を向け宣言された。


 ・・・・・・一生付いてくるんだセバスチャン。


 なんだかとっても複雑だ。

昨日ちょっと頑張り過ぎて私の右手が腱鞘炎気味になりまして、

でも唸れ私の右手!とエールをしつつ書き上げたもののちょっと短めです

すみませぬ( ノ;_ _)ノ

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