緋(あか)の貴公子 蒼(あお)の騎士 4
投稿出来ませんでしたって出たから、再投稿したら二重更新の上、重複分を削除出来ないって何の罰ゲームですかと言いつつ
新話更新です
※アルカディア王国大事典(何でも大事典)と差し替えし、
アルカディア王国大事典(何でも大事典)はアウローラの秘密のノートに移動しました
ブクマありがとうございます( ≧∀≦)ノ.+:。 ヾ(◎´∀`◎)ノ 。:+.
「下賎、下賎ねぇ」
口元を隠すように広げた扇子をパシりと閉じ、それで少年の顎を掬い上げる。
「私にとってのの下賎とは相手の事を良く知りもせず非難したり」
私は少年から視線を外すと、
先程から視界の端でチラチラとこちらの様子を伺いながらクスクスと嫌な笑いを浮かべている令嬢たちに視線を向ける。
「相手を貶めるような発言をしたり、それを愉しむような行動を取る人間を言います」
嘲笑を浮かべていた令嬢たちの肩がビクリと揺れる。
「そちらにいらっしゃるのは、フレイドル男爵令嬢とカリエール子爵令嬢ですよね。兄や弟と仲良くしてくださってありがとうございます」
「先日、兄たちが私の為に貴女方のお誘いをお断りしてしまったこと本当に申し訳ありません」
謝罪の言葉を述べながら、私は彼女らに向けふわりと笑う。
「ですが、兄たちに振られた腹いせに私に向かってくるなら容赦は致しません。私の持てる全力を以て貴女方を潰します」
隙を見て起き上がろうとした少年を視線をやることもなく、足を払って転がし踏みつける。
「覚悟なさい」
言い終わるまもなく顔面を蒼白にした令嬢たちは私に膝まずいて謝罪してきた。
私はただ軽く忠告をしただけなのだが土下座とは。
・・・・・・何故こうなった。
兄たちに振られた彼女たちは仲睦まじく茶会に来ていた私に嫉妬し、困らせてやろうと傍にいた少年にあることないこと吹き込んだという事だった。
それを真に受けた少年が私に喧嘩を売るという事と次第になったのだ。
・・・・・・素直というか単純というか。
「すまなかった」
すぐに自分の非を認められる辺りは素晴らしい事だと思う。
人間は歳をとればとるほどに、自分の非を認めて謝る事が出来なくっていく。
彼には是非とも素直な心根のまま育っていって頂きたい。
ここで私は少年の名前を聞いていないことを思いだした。
「私はアウローラ・ミッドフォードと申します。失礼ですが貴方のお名前をお伺いしても?」
「ヒイロ・フレイムド」
「近衛騎士団長のご子息でしたか」
「ああ、ところで・・・・・・」
「何か?」
まだ何か言いたいことがあるのかと怪訝に思いながらも先を促す。
「足、退けてくれないか? さっきから踏まれたままなんだが」
「あら、失礼致しました」
すぐさま足を退け、ヒイロに頭を下げる。
「公爵令嬢なのに軽々しく頭を下げるのか?」
「私の頭は軽くはありません」
「けれど・・・・・・そうですね、私に非があり謝罪をすべき時にそれをしないというのは私の矜持が許しません」
立ち上がってこちらを見つめるヒイロを見返す。
「ただそれだけの事です」
ヒイロはただ一言「そうか」と言って黙り込んでしまった。
・・・・・・なんか微妙に空気が重い。
こういう空気苦手なんだよなぁ。
そんな時、一家に1台・・・・・・じゃない一人は欲しい空気を読まないお兄さま。
「誰かと思ったら同じクラスのヒイロじゃないか。あとそっちにいる女の子は見たことある気はするんだけど・・・・・・誰だっけ?」
今の流れでその台詞。
そこのご令嬢は2日前貴方が手酷く振ったご令嬢ですよ!
そしてヒイロの事もクラスメイトなんだから覚えてあげて下さい。
「でも僕、アウラ以外の人間ってあまり興味ないからなぁ」
心を読んだかのようなタイミングで私を見ながら兄は言う。
口は笑っているけど目は笑っていない。
あわあわと視線を巡らせた先には弟のユリウスがカリエール子爵令嬢の前に座り込んでいた。
「僕さ、この間君に言ったよね? 基本的にアウラ・・・・・・姉以外に割く無駄な時間はないって君が姉の役に立つっていうなら別だけど。君、僕の姉の害にしかならないみたいだし」
「どうしよっか?」
そう言ってユリウスはフフフと笑う。
ユリウスが、弟が滅多にしない姉呼びを!
可愛い! でも言ってる内容は全く可愛くない!!
・・・・・・むしろ怖い。
「ここまで歪んでいるといっそ見事ですよね」
呆れた口調で兄たちを眺め呟くセバスチャン。
お前多分それ、ブーメランだからな?
なんか緋いの改め
ヒイロ・フレイムドです
名前そのままヒイロ=緋色
フレイムドは炎は緋いということで安直ネーミングに落ち着きました




