第2話
●怪異殲滅局 医務室
医務室の扉を開ける贄田。
後ろには野村もいる。
贄田「津川せんせーい、たのもーー!」
贄田、威勢よく入室する。
椅子に腰かけた女医の津川が微笑を浮かべて応じる。
津川「やあ、二人とも。用件は何かな」
贄田「私はボディーの修理!」
野村「僕は検診ですかね……」
答えを聞いた津川、頷いて手招きする。
津川「承知した。まず贄田君は修繕ポッドに入りたまえ」
贄田「はーい」
津川「野村君は先にチェックしよう」
野村「お願いします……」
贄田、壁際に設置された円柱型の修繕ポッドに入る。
蓋が絞まり、機械の内部が煙で満たされていく。
その中で贄田が至福の顔を浮かべる。
贄田「ふい~~、生き返るぅ~~~」
一方、野村は津川にスーツめくられて、聴診器を当てられている。
津川、難しい顔で質問する。
津川「調子はどうだね」
野村「基本的に大丈夫ですが、夜間に疼くことがあります。さすがに暴走するほどではないですけど……」
津川「抑制剤は?」
野村「欠かさず飲んでいます。ただ、効きが悪くなってきた気がします」
津川「そうだね。直前のデータを参照するに、薬では留められなくなってきたようだ。最後の砦は君の精神力だね」
野村「あまり自信はないです……」
野村、気弱な表情で述べる。
津川、野村の肩を叩いて励ます。
津川「しっかりしたまえ。君の心が屈すれば、これまでに捕食した数百万の怪異が解放されることになる。日本は未曽有の大災害に見舞われるだろう」
野村「すみません、頑張ります……」
その時、サイレンと共に放送が響き渡る。
放送「緊急警報。新宿区にて怪異発生。被害規模は拡大中。担当の戦闘員はただちに出動してください」




