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GATE──少女が扉開くその先へ  作者: 祠乃@災厄の吸血姫
15/23

初めてのチート?

「何が欲しい?」

(うーん…チートかな」

「え!?」


目の前の少女は突然、声を出した。まさか、俺の声聞こえてたか?

顔をあげて、エテルノを見ると、苦い顔をしていた。


「…チート?ちょっと待って、きみは魔物の肉食べれるんだよね?いらなくない?チート…」

「あーね、魔物食べると、体が痛くなるんだ」


俺は、目の前の少女(?)に切実な思いを告げた。


「あー、上から観察してて苦しそうだなって。そこまでして、力が欲しいかい?」

「はっ、ぬかせ。俺もみんなを守りたいんだ」

「おけー、分かったよ。では、魔物を問題なく食べられる技能と一つおまけで技能授けるね」


エテルノは片手を天に捧げた。


「いくよ」


指をパチンと鳴らした、

上を見上げていると、紅い魔力光が降りてきた。

そして…


「ぐぅぅぅ…あがぁぁぁ!!?!?」


っなん…だ、これ…


「がぁぁぁ!!!!??」


頭の中で考えるより先に口が先に動いてしまう。


「ほら、頑張ってもう少しだよ」

「ひぎ…!?」

「最後の一発!」

「っ………」

「…もう終わりだよ…よく頑張ったね」

「はぁはぁ…すてーた…す」


水紫は無意識に呟いた。



水紫 18歳 Lv.5

天職 職業 称号 喰らうもの

体力:250

筋力:170 +10

耐性:150

敏捷:160

魔力:230

魔耐:130 +10

技能:ステータス展開 言語理解 アイテムボックス 魔力操作 ★1胃酸強化 魔力放射

スペル(詠唱):斬撃スラッシュ

ユニークスペル(固有詠唱):ホロウ エスケープ

固有スキル:喰らう者


胃酸強化★1:魔物を体内に取り込んだ時に、消化を助ける。★を一つ上げる事に、少しずつ消化の威力を上げていく。


経験値補正:経験値が上がるときに1.5倍補正される。


魔力放射:体外に魔力を放出することができる。


「う、うわぁ…これは酷い。ステータスが全然上がってなくて不自然だ…」


そこにエテルノは虚空から、どろどろと溶けかかり、腐臭を放っている、何かの腕らしきもの取り出した。


「これは…魔物?」

「ん、魔物だよ。特殊能力持ちのドラゴンゾンビの肉あげるよ」

「なんで?」

「餞別だから」


うわぁ…


「い、いただきまーす」


水紫は意を決して、その腐ったものに噛み付いた。


「むぐ…む………」

「お、どうした?」

「っ!!?」


苦い!これは苦い…吐きそう…


「エテルノ!これ腐ってる」

「そりゃね、ゾンビなんだから」

「痛くなかったけど…苦いから逆に…」

「どう?上がったでしょう」



水紫 18歳 Lv.10

天職 職業 称号 喰らうもの

体力:2856

筋力:1295 +10

耐性:1146

敏捷:1215

魔力:1749

魔耐:990 +10

技能:ステータス展開 言語理解 アイテムボックス 魔力操作 魔力放射 ★1胃酸強化 経験値補正 ★1飛行

スペル(詠唱):斬撃スラッシュ 龍王の息吹ドラゴンブレス

ユニークスペル(固有詠唱):ホロウ エスケープ

固有スキル:喰らう者、暴食


★:レベル15上がる事に技能の★を上げて行くことができる


+(スキルレベル):人数+1、効果範囲が広がる。レベルが15上がる事に上がっていく。スキルレベルとも言う。


飛行★1:空を自由に飛ぶことが出来る。10秒。


龍王の息吹ドラゴンブレス

龍のブレスを放つ…口からではない。体の中から放出させるように放つ。多くの魔力を失うので、レベルとスキルレベルを上げた状態でないと、実戦に向かない。

+1上がるごとに、威力と、命中範囲上昇


暴食:???


…ふむ、暴食か。大罪の一つのものと同じだよな。

精神は割と冷静でいられたが、やはり外では…


「あっはい…」

「お、これは酷い。さすがボーナス」

「ステータス上がりすぎィィぃ。それと、何か説明が分からない物があるんだが」


冷静では入られなかった…


「え?そんなのあるの?私にはわからないにゃー。ではー私はこれで帰るねー」


と、エテルノの体に光が包み始めた、


「おいっ、待てこら。これどうやって収拾つけんだこらっ」

「勝手にどぞー、じゃねー」


消えやがった。はぁー、あいつ消えやがった…


「ていうか、クルルは…」


うん、忘れてた…

…泣いてないよな?いや、泣いてるよな。


……………………


その頃…


「水紫くーん?」

「奏瀬?水紫見つかった?」

「いや、見つからない。しかも、クルルちゃんもいない」

「水紫ってロリコンなの?まさかクルルとどこかに行ったのかな」

「そんなわけ!ないよね…うん、多分ない!」


ここではっきりと否定しておかないと、本当にそうだと思ってしまう。


「そうだね」

「あれ?アートじゃない?」

「え?」


声が聞こえた。

見ると、アートより少し小さいのかな、少女が立っていた。


「おねえちゃんとうじょー」

「は!?」


何わけわからんこと言ってるのだ、この少女は…


「エテルノ?なんでここに?」

「アートは知ってるの?この女の子を」

「知ってるも何も、エテルノも賢人だからね」

(なるほど、賢人かー)

「へぇ、賢人にも、幼い子はいるんだねー。この魔力の圧力も納得した」

「で、なんで、ここに来た?滅多に地上に降りてこないはずなのに」

「ちょっと水紫君に頼まれてだな。奏瀬さんに力の授けようかなと」

「あっ、ええ!?水紫くんとお知り合いなのかな?」

「森で会ってきたんだ。さて、奏瀬さんはどういう力が欲しいのかな?」

「なんか…話の流れがよく分からないけど。貰えるものは貰っておこうかな。私は回復の力が欲しい。みんなの傷を癒す…そんな力が」

「…みんな同じなんだね。考え方は」


エテルノは腕を組み、呟いた。


「じゃあいくよ?歯を食いしばってね」

「えっ?」


エテルノは指をならし、空を仰いだ。

空は突然、先が見えない真っ黒な穴を開けた。そこから、黄金色の魔力光が降りて、奏瀬に届いた、


「…っう!?」


痛い…痛い……。…痛い?


「…っっ」

「これで、終わり…」


最後にドンっと一塊の魔力が降りた。


「っ……。はぁ…はぁ…」

「これで、終わりだね。じゃ、私は帰るよ」

「あの!ありがとうございました」

「いいよいいよ、久しぶりに楽しそうな人間に出会えて気分がいいからさ」

「楽しそう?」

「水紫君のことだよ」

「あー、水紫くんね」


奏瀬は考えるように腕を組み、頷いた。


「確かに、水紫くんは昔から、そんな感じのオーラを漂わせていましたからね」

「うんうん、」


アートも、出会ったばかりだが水紫のことを理解しているのか、頻りに首を縦に振っていた。


「あ、っと、もうこんな時間かー。時が経つのは早いな」

「ん?どうしたんですか?」

「アートは知っているだろうけど、私は地上での活動に制限があるんだ。色々、影響も与えてしまうから。これでも、賢人のリーダーだからね。」

「そうなのですか」

「そゆことっ!じゃね、ばいばい」


そうして、エテルノは手をぶんぶんと振って、空間に溶けるように消えていった。


「ほんと…なんだったの…?」


そして、体内に湧き上がる、力のような物も含めて奏瀬は呟いた。


そして、なにがそゆことなのか。

こうして、謎多き少女は帰っていった。


水紫は深紅色の魔力、クルルは紅紫色、奏瀬は黄金色と…


かなり、色鮮やかな魔力光のパーティーとなりましたね

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