やだ、最近の子供って怖い
クルルと共に、外へ踏み出した。
「うっ」
「大丈夫か?」
「…ご主人様…肩車…」
「え?」
「…肩車……」
じわりと、クルルの目から、一粒のお水が…
「分かった…分かったから。泣くな」
「ぐしゅ…うん……」
はぁっと…ため息をつき、水紫はクルルを抱き上げ、肩の上に乗っけた。
「…♪」
喜んでいるようだし、良いか。
そこで、外で待っていたお二人さんに声をかけられた。もちろん、アートと奏瀬だが
「「おーい!」」
「お、待たせちゃったな」
「それより、水紫は見つけたみたいだね」
「ん??何の話?」
「「なんでもないよ」」
「それより、その子だれ?まさか誘拐?水紫くんそんなところまで落ちぶれちゃったの?」
…………だよね
「ご主人様…このおねえちゃん何言ってるの?」
「っっ、ご主人様!?水紫くんまさか誘拐した上でこんな事まで言わせるなんて、最悪だよ?」
そう、クルルは中々ご主人様って言う呼び方を変えてくれないのだ…
〜それは扉を開ける前のこと〜
「なぁ、クルルさん?出来ればご主人様って言う呼び方を改めて欲しいんだけど」
俺は小さい子から、ご主人様って呼ばれるのは初めてだったが、こそばゆくて仕方がなかった。
しかも、この状態で歩けば周りの奴らから、特に奏瀬が通報しかねない。
「お兄ちゃんとかでいいからさ。頼む」
「やっ!」
俺は、その言葉を聞いた瞬間に膝から崩れ落ちた。
あぁ、だめだ…泣かせるわけにもいかないし、子供の相手って凄く…大変だ。明日から通報ラッシュかな……
とりあえず、奏瀬だけでも、味方につけよう!
〜現在に至る〜
「あの、アートさん?」
「何かな、水紫きゅん」
…なんだよ、きゅんって。きゅんって!
内心、若干苛立ちつつ、会話を続けた。
「あのね、あいつには説明はしていなかったのかな?」
「していなかったのだよ」
と、アート
「」
数秒、フリーズした。終わった俺の人生(笑)
いや、だめだ…とにかくだ。
「すまん、ちょっと誤解をといてくれねぇか?」
アートは、はぁっとため息をつき、水紫を見つめた。
その目は、自分で説明したら?と語っている。
「分かったよ…。あのな、奏瀬」
「ん、何かな、謝るつもりなら、王国兵士なんかいらないよ?」
「物騒だな…この子は、クルルはな奴隷商から買った奴隷なんだ」
「………つまり、何かな?」
その目は殺気を放っている。
「この子を奴隷の様に扱うつもりなのかな?」
「ん、いや?奴隷から解放するつもりで、譲ってもらったのだが」
「え、でも、ご主人様ぁって」
「いや、なんか、勝手に呼ばれているって感じで。直せって言ってもあんな感じだからさ。どうしようもなくて」
すると、奏瀬はクルルの方を向き、
「クルルちゃん、だったかな?無理してご主人様なんて呼ばなくて良いんだよ?お兄ちゃんとかでいいんだよ」
「え…なんで?ご主人様は…ご主人様だよ…?」
じわぁ…一粒の(ry
意外と、涙脆いんだな。
「ぅ…」
「奏瀬…泣かせちゃったな、どんまい」
奏瀬はキッと水紫を睨んだ。
水紫は笑って受け流して、
「ほら、クルル元気出せって、このお姉ちゃんはな悪気があって言ったわけじゃないぞ?お前のことを心配したらしいぞ」
「そうなの…?」
「うん、ごめんね。クルルちゃん」
「さて、そろそろいいかな?お腹空いてきただろ?」
「うん」
「なら話しながら宿でも向かうとしようか」
「ご主人様と…みんなのなまえ…聞きたい」
「そっか、まだ名前言ってなかったな。俺は水紫だ」
「私はアートだよ。こう見えても賢者だよ」
「私は、奏瀬だよ、よろしくねクルルちゃん」
「よろしく…みんなと、ご主人様…」
そうこうしている内に、休憩所という宿についた。
ガチャッと、音を立てて扉を開けた。
「すいませーん」
「ん、どうしたんだい」
中から、強そうなおばちゃんが出てきた。ジャ○ア○の母ちゃんみたいだ。
「ミーシャさんの勧めで来ました」
「うん?にーちゃんは冒険者になりたてかい?」
「はい」
「なら、3日はタダにしとくよ」
「え!?」
「ん?金ないんだろ」
「あ、はい」
「それに、ミーシャに進められたんだ。なら、あたしもにーちゃんを信じられるよ」
「ありがとうございます、では、行くか、みんな」
「「「おー」」」
水紫達は指定された部屋まで行った。
「ふふ、仲が良いことだ」
…………………
「じゃ、奏瀬とアートはこの部屋なー。俺とクルルはこの部屋にするから」
「「えぇ!?なんで!」」
奏瀬とアートは無言で睨んできた。『この、ロリコン』と…
「とにかくだ!しっかり休めよ」
と言い、ドアを閉めた。
「「ちぇ」」
そんな声が聞こえたがほっとく。
俺は、クルルを抱き上げ、部屋のソファへと移動した。
クルルを自分の膝の上に座らせた。
「ふぅー、この世界に来てから初めて休んだな」
不意に、クルルはこちらを向き
「私…こんなところにすわってていいの?」
その目は、『私は奴隷だから…』と語る。
「良いんだよ、俺がお前を買った時点で、お前は俺の妹みたいなものだよ。だから、お兄ちゃんにして欲しいことなんでも言ってみクルル」
「えと、それなら…」
クルルの目は、迷うように動いていたが決めたようだ。
「ご主人様…お腹すいた…なにかたべたい」
「ん?そっか、なら食事を持ってきてやるよ」
「ほんとう…?」
「あぁ、行ってくる、少ししたら戻ってくるからな」
「…うん」
水紫はドアを開け、外に出ていった。
「っ…」
瞬間、ついて行こうとしたがやめた。今度こそ新しいご主人様を信じるために…
数分後、水紫は戻って来た。両手でパンやら、シチューを持って、
「ご主人様…!」
そう言い、クルルは抱きついた。涙を流しながら。
おっと危ない、零しそうになった。え?そういうことじゃない?つまり、どういうことだってばよ。
「おっと、どうしたんだ?」
「なんでもないけど…また置いてかれるかもって…」
「そっかー」
水紫は食事を置き、クルルを抱き締めた。
「っ…!?…ご主人様?」
「前のご主人様がどんな奴だったかは知らない。だがな、今のご主人様はお前のことを見捨てるつもりはないぞ」
「うん…」
「さて、飯を食うぞ」
水紫は立ち上がり、食事を机の上に持ってきた。
「ほら、食えよ。あーん」
パンをちぎり、シチューに付け、クルルの口元まで運んだ。
「…あ〜ん」
パクッと、そんな音が聞こえるほど、クルルは嬉しそうに口の中に入れた。
瞬間、クルルは目をキラキラさせて、頬に手を添え、耳をピクピクと動かし呟いた。
「おいしい…」
と、呟いた。
「ん、なら、良かった。ほら、どんどん食え」
「ご主人様…あ…」
と言いかけて、止まった。
「あ?どうしたんだ?」
「ご主人様は、食べないの?」
その目は、奴隷の私ばかりが食べてていいの?と語る。
「いやぁ、大丈夫だ」
「なら、遠慮なく。あーん」
クルルは再び、口を開け甘えてきた。
「やれやれ、しょうがねぇな。ほら、あーん」
と、その調子でどんどんとクルルの口の中にパンを入れてやった。
正直、水紫も腹は減っていたのだが、クルルの幸せそうな笑顔を見てそんなことはどうでもよくなってしまった。
「…ごちそうさまでした…ご主人様…」
クルルの尻尾はちぎれんばかりに、激しく振られていた。
そんなに嬉しかったのか。なら、全部与えた甲斐があったな
「こんなおいしい、おしょくじ…初めて。それに久しぶりにお腹いっぱい食べれた」
「そっか、良かったな」
クルルを膝の上に乗せ、頭を撫でながら、言った。
「ふにゃぁ…うん、ご主人様のおかげだよ…ありがとう」
クルルは嬉しそうに水紫に体を寄せた。
「さて、じゃ、もう寝るかー」
すると、クルルは不思議そうな顔をして、
「ご主人様…は、私のこと、おそわないの…?」
「え…?」
不思議なことを言い出した。
「…え……?」
「何を言っているんだ?クルル?」
「私…まだしたことない…はつもの…だよ?」
「え?だから?」
「私のこと…嫌いなの…」
またもや、恒例の…
じわりと、一粒の涙が(ry
「嫌いじゃない。嫌じゃないから。寧ろ、好きだよ。大好きだから」
「ん…」
「だけど…そんなこと初めて言われたから、どうすればいいのかと。それに、俺にはそんな趣味は…」
考えていると、クルルは水紫の手を掴み、震える手で自分の胸の前へと誘導させた。
「んっ…」
「おい、待て!」
「まだ…せいちょうとちゅう…ご主人様が…さわったら、大きくなるかも…」
「そ、そんなこと言っても、相手に、し、しないからな!?」
あ、やっべ、声上ずった。焦っていることがバレたか?
「ご主人様!」
俺は覚悟を決めた。
「えっと、何かな?クルルくん」
「私を、……べて」
「えっ、と…?なにかな?」
やっべ、ちょっと聞こえなかったけど、なんかやばい言葉聞こえた気がする。
「私を…食べてぇ、ご主人様…」
瞬間、俺の理性はぶっ飛んだ。もぅ、どうなってもいいかな、と。
はぁ、




