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Lesson36  数少ない特性


照りつける太陽が眩しい。


あと少しで、夏休みだ。


――私たちは受験生。


修学旅行が終わり、みんなは本格的な受験モードに入っていった。


そんな中、まだ志望校を決められない私。


「どうするんだ?」


担任の先生にも心配される。


やっぱり父の言うとおり、救命魔法医を目指すべきなんだろうか?


テキパキと病院で働く自分が、どうしても想像できなかった。



――放課後の補習。



私は、救命魔法医に向いていそうか、レオン先生に聞いてみた。


「救命魔法医か。的確な判断力が必要な仕事だな。」


「おまえは根性はあるが、判断力はあまりないように感じるな。」



――ごもっともです。



私は、何をするにも、なかなか決められないんだ。


「だが、訓練すれば、判断も早くなる。」


「毎日、生きるか死ぬかの現場に立つ。その覚悟があればいいんじゃないか?」



うーん。


やっぱり、私には無理かもしれない。


訓練して、本当に判断は早くなるのだろうか?


それに、どの仕事もそうだと思うけど、特に強い信念がなければ、この仕事は難しそうだ。


黙り込んでしまった私。


そんな私に、レオン先生は少し声を強めて言った。


「だが、救命魔法医に向いている、数少ない特性を持っているのも、ミーナ、お前だ。」


その言葉は、私の胸に響いた。


――そうなんだ。



この力は、望んでも簡単に得られるものではない。


せっかく持って生まれたのなら、この力を生かすべきかもしれない。


けれど、それが本当に救命魔法医なのかは、まだ分からない。


なかなか、自分が納得する答えにたどり着けなかった。


……そして、考えがまとまらないまま、夏休みを迎えてしまった……。



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