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Lesson35 回復魔法の使い分け
――また、外れた……。
左手で魔法を定めるのが難しい。
私は、壁にぶつかっていた。
「そうだな……。」
レオン先生も考え込む。
「右手で、左手を支えながらやってみるか?」
私は、早速試してみた。
支えることで、ブレが少なくなる。
鉢に狙いを定め、呪文を唱えると――
光がぶれることなく、まっすぐ鉢に届いた。
「で、できました!!」
「……いいな。」
レオン先生が静かに言った。
「次は、右手だけで練習だ。」
右手の練習を繰り返す。
利き手だからか、左手よりも右手だけのほうが、早く習得できた。
「――よし、ミーナ。」
「これからは、魔法をかける対象によって使い分けるんだ。」
「小さな範囲で、弱い力でいいときは、左手だけ。
もう少し、力を強めたいときは、右手だけ。
最後に、最大限に使いたいときは両手だ。」
私は、深くうなずいた。
「授業で、片手でやることに文句を言われたら、私に言え。」
「黙らせてやる。」
レオン先生の目が座っている。
――怖いです、レオン先生!!
こうして私は、
『回復魔法を使い分ける』
ことを覚えた。
――これが、後に私の未来を作る、大きな力になったんだ。




