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Lesson33 加減の練習、再び
「……レオン先生は、甘い物がお好きなんですか?」
補習の時間。
私は、思わず聞いていた。
「突然なんだ。」
「いえ、小耳に挟んだので……。」
「甘い物は正義に決まっているだろう。」
――あ、やっぱり本当にお好きなんですね。
少し意外で、なんだか可笑しい。
「そんなことより。」
レオン先生が、真面目な顔に戻った。
「回復魔法を加減することを覚えろ。」
「今のお前は、魔法が出る時、いつも最大級しか出ていない。」
「それでは体への負担が大きすぎる。連続して使うこともできない。」
たしかに、その通りだ。
無意識だと、最大限に発動してしまう。
一度回復魔法を出してしまうと、次に出せるようになるまで、だいぶ時間がかかった。
それを、自分で調節するなんて……本当にできるのだろうか。
不安が胸をよぎる。
すると、しばらく考えていたレオン先生が、はっと顔を上げた。
「ミーナ、お前は右利きか?」
「はい、そうです。」
「なら、試しに左手だけを使ってみろ。」
「左手だけをかざして、回復魔法を出すんだ。」
――なるほど。
片手だけなら、力を抑えられるかもしれない。
レオン先生のひらめきに、私は同意した。
それからの毎日の補習は、左手だけで回復魔法を出す練習になった。
それが、思ったより難しいことだったと、私は身を持って知ることになる。




