Lesson31 ただいま
「ミーナ、ありがとう!」
修学旅行から帰った私は、ルルアにお土産を渡した。
「来月、普通科の修学旅行だから、私も買ってくるね。」
「修学旅行、どうだった?」
私は、夜の女子トークや、登山で起きたこと、病院で父に会ったことをルルアに話した。
「ミーナ、修学旅行で色々ありすぎだよ〜」
ルルアが、驚いている。
本当にそうだ。
「でも、無事に帰ってきてよかったよ。怪我はしなかったんだよね?」
「うん。大丈夫。」
私は、レオン先生が岩を砕いて助けてくれた事を思い出した。
私は大丈夫だったけど、レオン先生は、頭に怪我をしてしまった。
回復魔法をかけた時に言われた言葉は――
ルルアにも内緒にしておこう。
「それにしても、将来は救命魔法医かあ〜。」
「まだ、決まったわけじゃないよ。どうか、って言われただけだし……。」
父に言われた言葉を、どうするべきかずっと悩んでいた。
今まで考えたこともない職業で、正直、よくわからない。
それに、回復魔法だって、自分がそんなに特別だなんて、やっぱり、信じきってはいないんだ。
「ミーナ、自分では普通だと思ってるかもしれないけど……」
「人を救える能力があるって、すごいことだよ。」
ルルアが、真剣な目で言った。
「救命魔法医に限らず、回復魔法が必要な職業を考えてみたらいいんじゃないかな?」
「そうだね。そうしてみる。」
やっぱり、ルルアと話していると落ち着く。
修学旅行から、ようやく日常に戻ってきた気がした。
――でも。
修学旅行を境に、色々なことが、少しずつ変わり始めていたんだ――




