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Lesson30 意外な人


――コンコン


ノックの音がした。


誰だろう?


「はい」


返事をすると――

よく知った声がした。


「起きているのか?入るぞ」


扉を開けて入ってきたのは……、


「お父さん!?」


会うのは、いったいいつぶりだろう。


父は、この病院に応援にきていたらしい。


「ミーナ、体調はどうだ?」


「話は聞いたぞ。回復魔法で止血し、さらに周辺の木々まで若返えらせたそうじゃないか。」


そう言われても、あの時は必死だったからあまり記憶に残っていない。


「さすが、私の娘だな。お前の兄でも、そんな能力は持っていない。」



父が、私を褒めている?

私は耳を疑った。

ぽかんとしている私に、父が続けた。


「……ミーナ、救命魔法医を目指してみないか?」


「救命魔法医?」


思わず聞き返した。


「今、人手が足りないんだ。現場は常にギリギリだ。お前の能力があれば、多くの命を救える。」


まっすぐ私を見る。


――父親としてではなく、医者の視線だ。


「悪くない話だと思う。考えておいてくれ」


そう言うと、静かに立ち上がった。


――救命魔法医。


そんな未来、考えたこともなかった。


でも。


もしかしたら、私の回復魔法は、

人より、少し特別なのかもしれない。


レオン先生を救えたことが、私の自信になった。


――それなら、やっぱりその能力を生かしたい。



私の能力で、どんなことができるのか、救命魔法医も含めて、考えたいと思った。




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