表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
76/83

Lesson28  やるしかない


「回復魔法!?」


思わず、叫んだ。


「植物にしか、やったことがないですよ!」


たしかに、植物は復活していた。

でも、人にも効くのだろうか?


私には、あまりにも荷が重かった。


迷っている間に、どんどん出血するレオン先生。


このままじゃ、間に合わない。


「やらないより、マシだ。やってみろ」


確かにそうかもしれない。


それに、レオン先生を少しでも助けたい。


――もう、やるしかない。


私は心を決めた。


震える手を出血部分にかざす。


素早く、呪文を唱えた。


――なにも起こらない。


もう一度。


――やっぱり、ダメだ。


「先生、無理です!」


弱気な言葉が出てしまった。


「ミーナ、心を無にするんだ」


苦しそうに、レオン先生が言う。


――助けたい。でも、その思いが無になることを邪魔する。


「無になるなんて、無理です!」


「――仕方ないな。」


レオン先生は、ほんの一瞬だけ迷うような顔をして、

私に顔を近づけ、小さく呟いた。



「  」


え……。


その言葉を聞いた瞬間、私の頭は真っ白になった。


――パアッ――


手のひらから、光が溢れた。


それは一瞬で広がり、辺り一面を包み込んでいく。


眩しさに、ギュッと目を閉じた。


……どれくらい時間がたっただろう。



「おい、出血が止まったぞ。」


レオン先生の声。


顔を上げる。


そこには――


少し表情の和らいだレオン先生がいた。


その周りには、


鮮やかな緑になった、紅葉したはずの、無数の楓の木もあった……。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ