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Lesson25 いるはずのない人
修学旅行2日目。
私たちは、険しい山道を歩いていた。
「修学旅行に登山なんておかしくない!?」
「毎年これらしいから、仕方ないよ……。」
みんなで口々に文句を言った。
長い道のりを一歩一歩、ゆっくりと進む。
足元の石が、カラリと音を立てた。
その音に、少し不安になった。
――二時間ほど歩いた頃。
山の中腹で、休憩をすることになった。
「あー、疲れた。まだ半分なんだって。ミーナちゃんは大丈夫?」
クラウスが、私に聞いてきた。
――昨日の夜の出来事が思い出される。
クラウスは、色んな子に好かれている。
だから、深く関わってはいけない。
「大丈夫。」
と、一言答えた。
「ミーナちゃん、つれないなあ。
レオンもいないし、仲良くしようよ」
――その時。
「悪かったな、オレがいて。」
聞き慣れた低い声。
え、なんで……?幻聴?
クラウスと一緒に、恐る恐る振り返る。
――そこには、
後から合流したレオン先生が、
雄大な山々をバックに仁王立ちしていた。




