52/83
Lesson4 もう限界
「先生、教室までこないでくださいよ!!」
もう限界だった。
――クラスの注目の的になること、
授業についていけるかどうかの不安。
色々な不安が積み重なって、私は思わずレオン先生に当たってしまった。
「怒鳴るな」
レオン先生が言う。
「まだ、始まったばかりじゃないか」
「でも、でも……」
慣れない環境。
ついていけない会話。
妙に絡んでくる男の子。
――もう、心がパンクしそうだった。
「……クラウスは、私がお前の補習をしているのを知って、お前に興味を持ったんだろうな。」
「あいつは、小さいころから私の後ばかりついてきて、なんでも真似したがっていた。」
「あまり、お前に絡むなと、釘を刺してやろう。」
最後の言葉に、私は思わず、ばっと顔を上げた。
「本当ですか!?」
「ああ。このままだと、勉強もままならないだろう。」
思ってもみない、天の助けだった。
この人、本当は天使だったのかもしれない!!
「ありがとうございます!!」
私は、思わずお礼を言った。
「礼には及ばん。これで、あのクラウスのやつの落ち込む顔が見れそうだ……」
なぜか、薄笑いをしているレオン先生。
こ、怖い……。
なんで私の周りは、クセの強い人ばかりなんだろう……。
――明日から、どうなるのか想像もつかなかった。




