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Lesson3 最悪のタイミング


「防御魔法と攻撃魔法、どっちが得意?」


「あー、オレは攻撃の方かな。力を増大させて、一気に放つんだ。決まると気持ちいいんだよなあ。」


「空間制御魔法も使うと、技が決まりやすくなるよ。」


――なんだろう、この会話……。


周囲から聞こえてくるのは、そんな話ばかりだった。


レオン先生に教わっているけれど、私にはまだ、自由自在に魔法を操ることなんてできない。


周りの会話のレベルについていけず、耳に入ってくる会話に心が折れそうになる。


そして……、

もう一つの悩みの種。


「ミーナちゃーん! 何、難しそうな顔してるの〜?」


初日に、私を教室に入らせた人物、

クラウスが、今日もやたらと話しかけてくるのだ。


「な、何でもないです、クラウス様」


「えー? そんな硬い言い方しなくていいよ」

「クラウスって呼んでよ〜」


お願いだから、やめてほしい……。



教室中の女の子達の目が、一斉に光った気がした。



「ミーナちゃんって、レオン先生の補習受けてるんだろ?」

「すごいよなあ。僕、絶対無理だよ」

「あの人、厳しすぎるじゃん」



――レオン先生の補習!?



その言葉に、教室が再びざわつく。


「クラウス様だけじゃなくて、レオン先生まで……」


「あの子、何者なの?」



ひそひそ声が、あちこちから聞こえてきた。


ああ、どんどん状況が悪化している気がする……。



私は冷や汗をかきながら、俯いた。


――その時だった。


「ミーナはいるか?」


聞き慣れた低い声が、教室の入り口から響いた。


そして、最悪のタイミングで、噂の張本人、レオン先生が現れたのだった……。

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