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Lesson4
部屋に戻った私は、朝食を素早く食べて、定規を探した。
「たしか、この辺に……あ、あった!」
引き出しから、30cm物差しを発見した。
使うのが、久しぶりすぎる。
「えーっと、10cmはここね……」
すぐに杖を使いたかったけれど、部屋で使うのは禁止されている。
私は、自習室へ急いだ。
1限が始まる前の自習室。
今はテスト期間ではないので、人はちらほらとしかいない。
私は、杖の練習用の隅のレーンに立った。
地面に物差しを置く。
その上に線を出し、少しずつ太くして合わせていった。
1cm、2cm……5cm……
9cm……11cm……
なかなか、ぴたりと10cmにならない。
私は、だんだん疲れてきた。
「出来そうなのに……」
「では、課題を変える」
いつの間に来たのか、レオン先生が後ろから声をかけた。
「10cmぴったりでなくていい。5cmから15cmの間にしろ」
その幅だったら、楽にできそうだ。
私は、5cmから15cmを目がけて線を出した。
「……できるじゃないか」
レオン先生が言う。
え?
今の、できてたの?
自分でもわからないまま、私はもう一度線を出した。
「今の感覚を忘れるな。
それが、およそ10cmに加減するということだ」




