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Lesson2
「そうだ。加減だ。
たとえば、昨日の杖の授業」
「お前は、『大きく』と授業の始めに言われたから、できる限りの力で大きくした。違うか?」
「そうです!!」
私は、びっくりして答えた。
「そして次は、『もっと細く』と言われた。もう、わけがわからなくなったんじゃないか?」
——的確すぎる!
私が思ったこと、そのものだ。
もしかして、心が読める悪魔だったのだろうか。
私が目を白黒させていると、当然だというふうに、なぜか前髪をかき上げた。
「お前は、加減を知ればもっとできるようになる。
このまま校舎を壊され続けてはかなわんからな」
「早急に身につけてもらう。しっかりやれよ」
「は、はい……」
私は、この返事の大きさは合っているだろうか、と考えながら声を出した。




