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Lesson19 思いがけない提案

数分後。


私のお弁当を完食した、レオン先生。


全部食べてくれて、良かった――。


ほっとした私に、レオン先生が聞いた。


「さっき、進級が確定したにしては暗い顔をしていたな」


「どうした」


——見られていた。


……やっぱり、この人には隠せない。


どうして、この人はこんなに私を見ているのだろう。


私は、箸を置いてため息をついた。


「エミリア先生に、三者面談のことを言われたんです。」


「……母が来るに違いありません」


当日を想像すると、ずっしりと心が重くなった。


「家の母は、ちょっと癖が強くて……。

必要以上に口を出してきたり、私のことを全部決めようとしたりするんです。

何を言い出すかと思うと、怖くて。」


言いながら、自分でも気づいてしまった。


——ああ、私は、やっぱり。


「私は、家を出たかったんです」


「――あのままじゃ、息ができなかったから」


だから、この学校を選んだ。


家からは通えないから、一人暮らしになる。


家を出ることに反対だった母も、名の知れた名門校なら、許してくれると思ったから。


――どうにか合格したけれど、私は落ちこぼれだった。


レオン先生に出会うまでは。


隣で黙って聞いていたレオン先生が、口を開く。


「オレも出席してやる」


——……は?


一瞬、思考が止まる。


え?


なんで?


どうしてそうなるの?


「……え?」


間の抜けた声が、口から漏れた。


話が、変な方向に進んでいる気がする。


「何時からだ?」


思いがけず、4者面談になってしまいそうだ。


出席してほしいような、ほしくないような…。


私は、返事をできずにいた。



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