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現代的な建物はカモフラージュな為だった。
地下へ推し入った場所はおよそ現代では建造出来ないであろう神殿の様だった。
白亜の大理石によく似た素材。それがこの建物の内側に隠されていた。全てが白が基調それ故に神聖な場所だったのだと分かる。
「何これ」
《現代の社会に置いて同様の資料、または建造物は該当しません》
「……世界がひた隠しにしてるものの一つだよ。日本が天皇制に戻ってから、いえ、戻ったのはこれに気が付いたから」
そういう後輩ちゃんは知っていたのだろう。何も驚くようすらなかった。
足を踏みれた瞬間遺跡が揺れる。それもかなりの揺れだった。
「なっ、なに!?」
遺跡は正面に壁画と更に奥へ行くための扉が構えている。
そして、そこへ辿るための一本道があるだけだ。
しかし底は見えず落ちたらひとたまりも無いことは容易にわかる。
分かるからこそこの揺れは恐怖だった。




