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レイスバース.現代ファンタジー編  作者: 弥生いつか
『菊の花に満たされて』

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17/24

おでかけ


 それから私と国分寺さんはゆっくりと交際を始めた。


 学校では遠い人だけど、土日になったら遊びに行って色んな所にいった。


 水族館で色んな魚やぷよぷよ浮かぶクラゲを見たり、大きく跳ねるイルカを見て拍手したりした。


 動物園行って色んな動物を見たり、猫カフェで直接可愛い猫と触れ合ったりした。


 スマホで写真を撮る度に、剛さんの画像が増えていった。


 画面を見返しては格好良いなぁと溜息付いて、自分の頭に咲くピンクの花に恥ずかしく思う。


 百合ちゃんと千里ちゃん以外から何も言ってこないから、もしかしたら人って人の事見てないのかなぁと思った。


 そんな事を考えていたら、剛さんに市営ジムで運動しようと言われた。


 個人でやってるジムと違ってクレジットカードを作らなくても、数百円で使えると教えてもらった。勉強になった。


 ジャージを着てタオルと着替えを持って、ジムに行ったらいろんな人が居た。花人の男性なのにムキムキの人もいて世界って広いなぁって思った。


「剛さん、これどうやるんですか?」

「ああ、教えてやる」


 剛さんに色んな器具を説明を受けながら、使っていく。アスレチックみたいで楽しい!明日筋肉痛になりそうだけど、身体鍛えるって意外と楽しいんだと思いながら色々試してみた。


 一通りジムを試してみて楽しかった。汗かいたと思っていたら、剛さんが未開封のスポーツドリンクを渡してくれた。


「ほれ、飲みな」

「はい」


「おい、あれオーガじゃねぇ?」

「やべー、本物の格闘家見た」


 奥の方からコソコソと剛さんを見る男性客が見えた。そうだ、剛さんって総合格闘家だった。


「最近姿見ないと思ったらお見合い中かな」

「でも相手の子、花咲いてないけどどうなんだろうな?」

「お前聞いてこいよ」


「…」


 私はスポーツドリンクを一気飲みして、席を立つ。


「すいません剛さん、ちょっとお手洗い行ってきます」

「お、おお」


 不自然じゃない様にそそくさとトイレに向かう。そうだよなぁ、学校でも人気者で総合格闘選手で有名な剛さんと、私釣り合ってないよなぁ。


 鏡を見れば初花の色がちょっと青色に変わっていた。やだなぁ、すぐ気持ちが現れちゃうお花なんて、咲いてなきゃ良いのに。


 私は洗面台で顔を洗ってから、剛さんの所に戻った。

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