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レイスバース.現代ファンタジー編  作者: 弥生いつか
『菊の花に満たされて』

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ピンクに染まる※国分寺視点


「…」


 可愛い。俺はそう考えながら両手で顔を覆った。


 確か初花がピンク色になるのって、恋してるって印だったよな?


 流李が俺と話しててオレンジや黄色だった小さい花が、ほっぺと一緒にどんどんとピンク色になっていった。


 俺の事意識してんだよな?だとしたら嬉しい。


「…」

『百川は昔周囲の人に頭の花を悪く言われたせいで、本来咲いてる菊の花を切り落としてるんだ。その辺は本人が語るまで触れないでやってくれ』


 あんなに素直で良い子なのに、咲いてる花で悪口言う奴が居るのか…学校ではクラスメイトと仲良くやってたし、話してて可愛いのに…周囲の人間は何て勿体ない事をするんだろうか。


「すいません、遅くなりました」

「おお」


 そんな事を考えていると流李が戻ってくる。顔でも洗ったのか肌が瑞々しくて、毛先が濡れていた。


「流李、林檎好きか?」

「え?うん」

「ここアップルパイ置いてあるんだ。頼むか?」

「本当!頼みます!」


 パァっと頬を綻ばせて喜ぶ流李が可愛くて、守りたいなと思った。


 もっと沢山の所に連れて行って、もっと色んな流李を見てみたい。

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