英雄
僕の名前はアルティードゼクス・サクラ。由緒正しき『サクラ』一族の現当主だ。『サクラ』一族とは、100年前に『白の始祖』の右腕として『黒の始祖』の一派と戦った、イードルクリス・サクラの血を継ぐ一族の事だ。『サクラ』一族は『白の始祖』に与えられたこの都市(国)を先祖代々治めてきた。そんな中でも僕は、初代に次ぐ最高傑作と持て囃されている。昔から勉強は得意だったし、武術にも天賦の才があった。生まれついた僕の魔法は一族の相伝の魔法であり、おそらくこの国で僕より強い人間はいない。まさに完璧超人だと周りからは言われ続けた。前の当主であった父も優秀ではあったが、僕が20歳になった時、その力は既に父を遥かに上回っていた。その時ちょうど、この都市(国)は王国から侵攻を受けた。しかし僕が前線で指揮を取り、敵の指揮官を直接仕留めた事でこの都市は救われた。それによって僕は【ヌルの英雄】とまで言われるようになった。勿論、民の尽力あっての事だが、それにより僕の人気は最高潮に達し、半ば無理やり都市長の座を父親から継がされたという訳だ。
そんな僕だが、一つだけ大きな悩みがあった。それが、女性に全く興味が湧かないという事だ。【英雄】とまで言われた僕の元へはひっきりなしに見合いの誘いが舞い込む。父が紹介してくれた大貴族の令嬢、大商人の娘、国で1番美人と言われる女、しまいには王妹殿下までもが僕の元へやってきた。しかし、その誰にも僕の心は動かなかった。確かに皆絶世の美女ではあった、だが彼女たちの僕を見るその目が僕の興味を失わせたのだ。細かい理由は言えない、だが僕は、僕を心の底から慕う目で見る彼女らを対等な恋愛対象に見れなかったのだ。
しかしとある日、僕は出会ってしまったのだ。僕の心を激しく揺さぶる美の天使に。
「美しい方、僕と結婚して欲しい。」
「…はい!?」
いきなりのプロポーズにセイナはフリーズした。
(は?コイツ何言ってんの?)
セイナは目の前の男に奇異な目を向ける。しかしアルティードはそんなセイナの両手を握った。
「君のその瞳に一目惚れしたんだ。是非、僕と一緒になって欲しい。必ず君を幸せにするから。」
その真剣な表情は決してふざけている訳では無いとセイナに理解させる。
(いきなり何よコイツ!!全く意味が分からないわ!!それにここは人が多すぎる!周りの皆んなからも凄く注目されてるわ!何とかして逃げなきゃ!)
「ええっと……すみません!!私、好きな人がいますので!!では!」
セイナはそう言って逃げようとするが、アルティードは握った手を離さない。
「待って欲しい!!たとえ君が他に好きな人がいようが、僕が君を好きにさせてみせる!!だから!!」
「いいから離して!!私は急いでるの!!」
その瞬間、セイナは掴まれた腕を逆に掴み返し、合気の要領でその場に倒した。
「ぐはっ!」
「すみません!ではさようなら!!」
「ま、待ってくれ!!僕の天使様〜!!」
他に伏せられたアルティードは去り行くセイナへ手を伸ばして引き留めようとしたが、セイナは民衆に紛れて消えてしまった。
「アルティード様!大丈夫ですか!?」
「都市長様!」
周りの民衆たちがアルティードの元へ集まってくる。
「いてて…皆んな、僕は大丈夫。心配してくれてありがとう、それよりも彼女は?」
「あの女性なら、走って逃げました。中央区の方向です。」
「店から出てきた女の子の手を引いて行きました!」
「ふふっ…そうやって必死に逃げるところも可愛いなぁ…でもこの都市で僕から逃げ切れると思わないでね。」
そう言ってアルティードは顔を赤らめながら笑った。
「あっ!セイナ!お待たせ!!何か外が騒がしく…」
腹を押さえながら店から出てきたパーナはセイナに向けて手を振る。しかしセイナは切羽詰まった表情でパーナの手を握る。
「パーナ!逃げるよ!!」
「うぇっ!?いきなりなに!?」
「いいから早く!!」
「うーへぇー!!」
セイナに手を引かれ、2人はそこから全力で逃げ出したのだった。
〜数十分後〜
セイナは息を切らしながらとある宿屋の扉を開く。そしてパーナを背負ったまま早歩きで受付に向かう。
「はぁはぁ…おじさん!!女2人!!相部屋で!!」
「お、おう。銀貨4枚だ。」
「はい!それじゃあ!!」
セイナは受付にいた店主から鍵を奪うように受け取り、部屋に駆け込んだ。
部屋に入ったセイナはパーナと共に、倒れるようにベッドにダイブした。
「ぷはぁ!!…はぁはぁ…疲れたわ…こんなに走ったのは久しぶり…おーい、パーナ生きてる?」
「…な、何とか……」
セイナとパーナはさっきの場所から3キロ近く疾走していた。途中、追っ手を撒く為に細い路地を通ったり、河を飛び越えたり、壁をよじ登ったりもした。パーナは途中でバテてしまい、そこからはセイナが背負って走ったのだ。
「ふぅ…でもこれで流石に逃げ切れたんじゃないかしら。本当は能力を使えばすぐだったんだけど、万が一にもバレたら大変だしね…」
「…そ、それを言うなら女2人で全力疾走も十分に怪しいと思うけどね…」
「た、確かにそうね……でもこれぐらいしなきゃアイツからは逃げ切れないと思ったのよ。」
「ねぇ、一体何から逃げてたの?『魔女狩り』?」
事情を全く知らないパーナはセイナに問う。
「うーん…色ボケ野郎?」
「はへ?」
「いきなり求婚されたのよ、初対面でいきなりよ!?どう考えてもヤバいでしょ!!だから、逃げて来たって訳。」
「せ、セイナが結婚……うぅ…そんなの嫌だぁ!!うわぁあん!!」
パーナは涙目になりながらセイナに抱きついた。
「ちょ!パーナ!私は結婚しないって!だから落ち着いて!!」
「うぅ…ホントに?」
「だからこんなに必死に逃げてきたんでしょ。安心して、次にまたしつこく言い寄ってきたら殺してやるんだから。」
「それは怖いなぁ。それじゃあ、君を怒らせないようにしなくちゃね。」
部屋の入口から聞こえるその声に2人は戦慄する。そこには息一つ切らさず堂々と立っているアルティードがいた。
「うわぁあ!!」
「…チッ!…ず、随分と早いわね…ストーカーさん。」
「あはは!ストーカーか…ある意味そうかもね、まさかこの僕が恥も醜聞も捨てて、たった1人の女の子を追いかける日が来るなんて。自分でも驚いているよ。」
アルティードはそう言ってセイナに笑顔を見せる。
「しつこい男は嫌われるわよ?」
「生憎僕は負けず嫌いでね、欲しい物は何がなんでも手に入れる主義なんだ。君のような美しい方には初めて会った。僕の心は既に君に夢中なんだ。」
「私たち初対面でしょう?適当な事言わないで。」
「これが初恋なんだね…顔を見た瞬間に一目惚れだよ。君のその目…僕の事など眼中にもない、そして何というか、この世の全てを憎んでいるような…だがその中に僅かに残る慈悲と愛情という相反する感情…何となくこんな感じかな。」
「へぇ…大した占いね。」
「僕はその目に惹かれたんだ。勿論、それ以外も僕の好みそのものだ。その美しい髪、輪郭、肌、スタイル、話し方、どれを取っても僕にとって理想の女性そのものなんだ。」
「くだらないわね、そんなので私が懐柔されると思ってんの?」
「うん!君のそういうツンとした態度も好きだ!とても愛らしい。」
「チッ…ああいえば何ちゃらね…」
「とはいえ、公衆の面前でいきなりプロポーズはやり過ぎたね。シャイな君に恥をかかせてしまった。本当にすまない…もしよければ何か埋め合わせを」
「結構です、申し訳なく思っているのなら2度と私に関わらないで。それで十分よ。」
「すまないがそれは出来ない。君という存在を知ってしまった以上、僕は君無しではもう生きられないだろう。だから、僕がこれからも君のそばにいる事を許して欲しい。」
そう言ってアルティードは真剣な表情でセイナの顔を見つめた。しかしセイナはずっと嫌そうな顔をしている。
「……」
(ああ…しつこ…いっそこの場で殺してしまおうかしら……いやでもコイツはこの都市の都市長。殺したらただで済むはずがない。逃げ切るだけなら何とかなるだろうけど、今はニューズとアンリがいない。2人をここに置いて行くことになる。はぁ…別行動したのはやっぱりミスったかしら…私ってやっぱり運がないわね……それにコイツは雰囲気がヤバい…何というか強さの底が見えない、そもそも私でも勝てるか分からない。それにパーナが同じ空間にいる以上リスクは取れないわ。なら…)
「はぁ…仕方ないわ、少しなら」
チュッ…
「ッ!?」
その瞬間、セイナの唇はアルティードに奪われた。セイナの頭の中が一瞬で真っ白になる。
(は?…え?…ん?…???????)
セイナが混乱している中、アルティードは口を離す。そして顔を赤ながら恥ずかしそうに頬をかく。
「ふぅ…ごめん…君の顔があまりに美しくて…我慢出来なかったんだ。本当にごめん…」
その言葉で正気に戻ったセイナも顔を赤らめる。
「っ〜!!ちょ、ちょっといきなり何すんのよ!!」
「ごめん…ちゃんと責任は取るから…」
「殺す!!絶対に許さないわ!!はぁあ!!」
あまりの怒りで目の前が真っ赤に染まったセイナは右手をアルティードに翳し、魔法を発動させた…
「…っ!?どうして!?何で魔法が出ないの!?」
はずだった。しかし、目の前のアルティードが瞬間移動する事も、引きちぎれる事も無かった。
「ごめんね…これは僕の魔法さ。」
「はぁ!?」
「君の魔法を僕の魔法で封じたんだ。ごめんね、僕は喧嘩が嫌いでさ、特に君とは絶対に争いたくないんだ。」
「まさか…そんな…」
(クソッ!魔法を封じる魔法か!!さっきのキスのせいね…コイツにキスされてからずっと頭の中がクラクラする…魔法の発動条件を満たしたのね。)
セイナはさっきから顔が赤くなっている事をアルティードの魔法のせいにする。
「僕を殺したいと憎むほどに怒らせてしまったようだね…本当にごめん…何かお詫びを…」
そう言ってアルティードは優しく手を差し伸べようとする。
「うわぁあ!!よくも私のセイナをぉ!!えい!!」
その時、2人のキスシーンを見たパーナが怒り狂ってアルティードを後ろから叩いた。
「パーナ!?」
「このぉお!!」
パーナは続けてアルティードの背中を叩き続けるが、アルティードはそれを意にも介さない。
「おぉ…君の名前はセイナさんと言うのか。素晴らしい名前だ…」
「はぁ…こんなのありふれた名前でしょうが。」
「いいや、とても素敵な名前だ。両親に感謝だね。」
その瞬間、【両親】という言葉を聞いたセイナの雰囲気が変わる。
「セイナ…さん?」
「…親に感謝なんてするわけないでしょ……適当な事言わないで。」
セイナのその顔は怒りに満ちており、そのあまりの豹変ぶりにアルティードを少しだけ恐怖させた。
「そうか…すまなかった。」
アルティードの落ち込み具合を見て、セイナは毒気を抜かれた。そして諦めたように座り込んだ。
「はぁ…もう良いわ。いきなりでビックリしちゃったけど、キスされた程度で殺すほどの事では無かったわ、ごめんなさいね。…そして現状、魔法が使えない以上、私には貴方をどうする事も出来ないわ。お手上げよ、どうしたら私たちを解放してくれるの?」
「僕と結婚して欲しい。」
「却下よ、だいたい、初対面の人と結婚なんかする訳ないでしょ。それに顔で一目惚れするメンヘラ男は、将来絶対に浮気するわ。そうじゃなくても、いきなりキスしてくるような貴方の性格には正直ドン引きよ。愛が重過ぎて私には受け止めきれないわ。あと私は他に好きな人がいるから貴方とは結婚出来ない、以上!」
「ぐっ!!た、確かに…君のいう通りだ…」
セイナの容赦ない罵倒に、アルティードはショックを受けた。
「分かった?だからもう私の事は諦めて」
「で、では!先ずはお友達から始めるというのはどうだろうか?」
「お友達!?…うーん…」
(はぁ…本当に鬱陶しいわね…友達って言っても私は国のお尋ね者で、コイツは都市長なのよ、普通に考えて成り立つ訳がないわ。それに私たちは直ぐにこの都市からもいなくなる訳だしね…まぁでもこれでコイツから逃げられるなら適当に返事しとくか…)
「友達になれば私に付きまとうのはやめてくれるのよね?」
「勿論だ、ただの友人にストーカー行為をするほど僕は頭のネジは外れちゃいない。」
「いやいや、友人じゃ無くてもストーカーはダメでしょ…ってまぁいいわ。本当は嫌だけど、仕方ないから友達になってあげる。」
「本当かい!?」
「ええ、本当は嫌だけどね!…よろしく…ええっと……」
「アルティードゼクス・サクラだ、アルティードと呼んで欲しい。よろしく、セイナさん。」
アルティードはセイナに右手を差し出した。
「…ええ、アルティード。」
セイナは嫌々その手を握った。
「ぷぅ!!セイナは私のモノなんだから!!渡さないからね!」
パーナはセイナの後ろから抱きついたままアルティードを睨み付けていた。
「そうか…君がセイナさんの愛する方か…でも負けないよ、セイナさんはいつか僕が落としてみせるから。」
「っ!?」
その言葉を聞いてセイナの顔が少し赤くなり、セイナは咄嗟にそれを隠した。
「それじゃあ約束通り今日は帰るよ。僕はここから近くの都市庁舎に基本いるから、もし何かあったら訪ねて来てくれ。2人とも歓迎するよ。では。」
「気が向いたらね。」
そう言って爽やかな笑顔を見せながらアルティードは部屋を出て行った。
その姿を見てセイナは大きくため息をついた。
(はぁ…これでようやく解放されるわね……今日はどっと疲れたわ…早く眠りたい………でも思えば友人なんて初めてね…パーナ達は友人といえば友人だけど、男友達は……)
「凄くムカつくヤツだったね、セイナ。私、アイツ嫌い!」
「……ええ、もう関わりたくないわね。」
「にしてもセイナ、さっきはどうしたの?何であの男を殺さなかったの?魔法が使えないとか言ってたけど…」
「ああ…多分アイツの能力ね。キス?かは分からないけど一時的に魔法の使用を制限されるらしいわ。でももう使えるわ、時間制限はかなり緩そうね。」
「じぃー……」
パーナはセイナの顔をじっと見つめ始めた。
「ん?何?」
セイナはそれに疑問を抱く。
「……えいっ!」
「うっ!?」
次の瞬間、パーナがセイナにいきなりキスした。しかしセイナがすぐにパーナの肩を掴んで引き剥がす。
「ぷはぁ!!パーナ!貴女まで何するのよ!!」
「だってだって!!アイツだけずるい!!私だってずっとセイナとキスしたかったのに!!」
「何言ってるのよパーナ…」
「私だってセイナの事好きなのに!!だから…」
パーナは暴れながら涙目になってそう訴える。それを見たセイナは呆れるように笑顔を見せる。
「はぁ…仕方ないわね。」
セイナはパーナの前髪を軽く上げて、パーナの額にキスした。
「えっ…」
「…はい、これで2回目、アイツとは一回だけだからパーナの方が数は上ね。だから、いきなりするのはもうやめて。…私もビックリしちゃうから…」
そう言ってセイナは顔を赤らめた。
「…うん!分かった!!セイナ、大好き!!」
再びパーナがセイナに抱きついた。
「ええ…ありがとう、パーナ。これから貴女には沢山迷惑もかけるでしょうけど、必ず私が世界を変えるから…最後まで私についてきて欲しい…いいかしら?」
「うんっ!うんっ!」
2人の『魔女』は改めて約束を交わしたのだった。
〜都市庁舎〜
都市庁舎の都市長室の扉が開かれ、アルティードが部屋の中に入ろうとすると、中には1人の女が立っていた。
「おかえりなさいませ!都市長様!!」
その女はアルティードの秘書であり、アルティードの帰宅に対して恭しく頭を下げた。
「ただいま、勝手に抜けて悪かったね。何か報告は?」
「はい、本日の昼、身元不明の女2人が中央区を疾走していたと報告がありました。もしかすると件の『魔女』なのではないかと思いまして…」
「女2人…ああ!セイナさん達の事か!!」
「おや、お知り合いでしたか?」
「今日知り合ったばかりだけどね、でも大丈夫だよ。2人が逃げていたのは『魔女』だからじゃない、少し僕が強引に詰め寄ったせいなんだ。」
「何かあったのですか?」
「うん、まさに一目惚れさ。思わずプロポーズしてしまって、彼女を混乱させてしまった。何ならキスまでしてしまったんだ。そしたら彼女、すごく怒ってね、本当に申し訳ない事をしたと思っているよ。でもそんな顔も凄く可愛くてね…更に彼女を好きに…」
「それはそれはおめでとうございます。都市長様はもう直ぐ26歳になられる。そろそろ結婚も考える時期だと我々も思っておりました。ですが、素敵なお相手を見つけられたのであれば非常に嬉しく思います。是非、頑張ってくださいね。」
「ありがとう!あぁ…セイナさん…次に会えるのが楽しみだ…」
そう言ってアルティードはセイナの泊まっている宿屋の方向にある窓に目をやった。
〜『ヌル』内にある『魔女狩り』の拠点〜
「何ぃ!?『魔女』と思しきヤツが見つかっただと!?」
部下からの報告を聞いたガネールは持っていた酒瓶を机に置いた。
「はい、今日の昼頃に中央区の街中を逃走する2人組の女を見たと諜報員から報告が。」
「へぇ…んで、ソイツらは何から逃げてたんだ?」
「住民からの話によれば、都市長が彼女らを追っていたとの事です。」
「チッ、先を越されたか。それで?その2人はあのいけすかない優男にやられたのか?」
「詳しくは分かりませんが、もし仮に都市長が事を済ませたのなら我々に報告の一つもあるかと。それが無いという事はつまり…」
「逃げられたって事か…ふん、あの野郎、イキってた割に大した事ねぇじゃねぇか。だが俺たちにとっては好都合だ、この都市に来ている『魔女狩り』全員でその2人を探せ。背丈や格好などの特徴を共有し、何としても探し出して捕えるぞ。身元の確認は後回しだ。」
「了解しました。」
「俺の勘が言ってるぜ…コイツは確実に黒だとな…待ってろよクソ魔女!!」
裏で『魔女狩り』の不穏な影が動き始めていた事は、今のセイナには知るよしもなかった。
『始祖』についてはスルーで大丈夫です。いつか別作品で書くかもしれません。




