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業火の饗宴

「たのもー!!」


 セイナは勢いよく扉を開ける。すると中には柄の悪い屈強な男が何人もいた。


「何じゃ!?」

「誰だテメェらは!?」

「おい嬢ちゃんら、ここがどこか分かってんだろうな?」


「ええ、他人を貶めて益を貪る害虫どもの巣でしょ?アンタら雑魚と話す気なんてないの、ここで1番偉いヤツを連れて来なさい。」


 セイナは堂々とそう言い放った。それを聞いたマフィアたちは怒りの声を上げる。


「舐めてんのかクソガキ!!」

「どうやら殺されてぇらしいな。」

「はっはっは、ガキども喧嘩売る場所間違えたんじゃねえか?ここに何人いると思ってやがる。」

「待て、コイツは俺がやる。かなりの上玉だ、たっぷり楽しませてもらうぜ…」


 そう言って1人の男がナイフを抜いて前に出てきた。


「くだらな…アンタらみたいなカスに私の初めてをあげるわけないでしょ。」


「何だとコラァ!!殺す!!」


 男がセイナに突進してくる。しかしニューズが間に割り込んだ。


「どけコラァ!!チビ眼鏡があ!!」


「すぅ…ふっ…」



スンッ……



「は」


 その瞬間、目の前の男が腰から真っ二つに切れた。男はそのまま地面に崩れ落ち、地面が血に染まる。


「ありがとニューズ、そのまま全員やっちゃって。」


「了解です。ふっ…」


「い、一体何が!?今のは」



………



 興奮する男たちが一斉に沈黙した。そして時が止まったような時間の後、全員は一才にその場に倒れた。


「ふぅ…全員、自業自得ですね。」


 ニューズは横に開いていた右手を元に戻した。


「へぇ…流石ね。殺傷力だけなら私より格段に上、まさに人を殺す事に特化した力だわ。」


「ニューズすごーい!!こんなに早く能力をモノにするなんて!!」


「…この数日、こっそり練習しましたから…にしてもまだまだです、もっと精度と威力を上げられるようにしないと。」


「室内じゃ私の力は使いにくい、頼りにしてるわよニューズ。」


「は、はい!!任せてください!!」


 そうして3人は血に染まる地面を歩いて奥へ向かった。


 奥へ向かうにつれ、警備と思われる人間が襲ってくる。しかしセイナとニューズの力の前にはなす術もなく、全員が瞬殺された。



 しばらく歩くと、広間に到着した。するとそこには2人の男が待ち構えていた。


「貴様らが侵入者か…まさか、本当に女だとは…」


「そうっすね、3人とも超別嬪です。後で4Pしていいっすか?」


「ふざけるな、コイツらは全員捕縛せよとの命令だ。この世のありとあらゆる地獄を味わせた上で見せしめにする。我々に歯向かった事をあの世でも後悔させるのだ。」


 他の雑魚と明らかに雰囲気の違う2人を見るも、セイナの表情は変わらない。


「アンタら中々強そうね、もしかして害虫たちの親玉?」


「親玉ではない、我々は幹部だ。貴様らを殺す為にボスから指示を受けた。」


「そうっす、口の悪い姉ちゃん、悪いんすけどもう助けてあげられないっす。その身体を味わえないのは残念すけど、ここで…うおっと!」


 その瞬間、男は強烈なサイドステップで横に飛んだ。それを見てセイナは少し笑みを見せる。


「やるわね、避けられたのは初めてよ。」


 セイナの瞬間移動は一点の座標に触れている物体を捉える能力だ。その発動の際には一瞬の魔力が流れる為、その場所から移動すれば飛ばされることを回避できる。


「ふぅ…危なかったっす…兄貴、アイツもしかしたら…」


「ああ、俺もさっきから感じている。あの殺気と気配、間違いない。コイツら『()()』だ。」


「あら、自己紹介はいらないみたいね!それじゃあさっさと死んでちょいだい!!」


 セイナは両手を2人の方向へ向けた。その瞬間、先ほどの男は再び横に回避するが、もう1人の男は間に合わない。


「なに!?」


「うおっと!!」



ドォォオオン!!



 空中に瞬間移動させられた男は数メートル上空から地面に叩きつけられる。しかし男は完璧な受け身の姿勢を取り、ダメージを最低限に抑えた。


「うーん…やっぱり室内は高さが出せないからイマイチね。」


「ふむ…瞬間移動か…まさしく『魔女』の力だな…だが、俺には効かんぞ!!」


 その瞬間、男が地面に手を付くと地面が揺れる。


「な、なに!?」


「うわぁああ!いでっ!」


「こ、これは!?」


 3人はその攻撃に一瞬怯んだ。そしてもう1人の男はその隙を逃さなかった。


「『魔女』の首、いただくっす!」


 その男は既にセイナの背後を侵略していた。


「しまっ!」



シュンッ…



「とっ!…てない…一体どこに!?」


「なーんてね、ほい。」


 いきなり背後から現れたセイナは男の首に手をかける。すると男は空中へ飛ばされた。


「うぉっ!これが瞬間移動!!中々やるっすね、でも………??」


 空中から落下する男は自身の違和感に気付く。受け身を取ろうと身体を動かそうとするが、何故か身体の感覚が全くない。首から下の感覚が全く存在していないのだ。


(…はは…そゆこと………………)


 男は空中から見てしまった。セイナの目の前に立つ、首が無い自分の身体を。それを自覚した瞬間、男の意識は失われ、その生首は地面に落下した。


「直接触れればこれぐらい出来るわよ、間抜け。」


「き、キサマぁ!!……うっ……」


 男が怒りの咆哮を上げた瞬間、男の首筋に痛みが走る。そして首元に手を当てると、そのまま首が地面に落下した。


「……」


「隙ありです。」


 ニューズの右手が既に振られていた。ニューズの斬撃は施設の壁ごと削り取り、横に広い穴を開けた。


「おつかれ、ニューズ。」


「セイナさんこそ、まさか切断まで出来るなんて。これじゃあ私のお株が取られた気分ですよ。」


「私のは瞬間移動させる座標を無理矢理絞って引きちぎってる感じかな…敵の隙を突かなきゃ切れないし、何より直接触れなきゃ今は無理。その点、ニューズのは遠距離で無制限に切れちゃうからいいよねー。」


「私のは逆に調整が難しいです。最大出力で打つと周囲一帯が全部巻き込まれちゃいますから、威力と範囲をしっかり絞ってやってます。」


「2人ともすごーい!!敵の幹部らしき2人をこんなにあっさり倒しちゃうなんて、流石はセイナとニューズだね!!」


「ありがとうございます。」


「…そ、そんなに褒めても何も出てこないわよ。…コホン…それよりも先を急ぎましょう。騒ぎを聞きつけてヤケになって人質を殺されたら困るしね。」


 そうして3人は更に先へと歩を進めた。



 しばらく進んだ時、先頭を歩いていたセイナの足が止まる。


「……」


「どうしたの、セイナ?」


「…この部屋…」


 そうしてセイナが立ち止まったのはとある部屋の前だ。


「この部屋がどうかしたの?」


「……扉の下を見て。」


 そう言ってパーナとニューズが下を見ると、扉の下には夥しい量の血が付いていた。しかもそれは見るからに新しく、数時間前のモノだと予測される。


「ひぃ!」


「セイナさん、これはまさか…」


「…開けるわ。」


 セイナはその部屋の扉を開いた。すると中には凄まじい光景が広がっていた。




「い、いやぁ!!」


「ううっ!」


「これは…酷いわね…」


 その部屋にあったのは大量の死体だ。教室ほどの大きさの部屋の天井に届くほどに積み上げられた死体の山、奥の一部は白骨化しており何年もかけてここに捨てられたモノばかりだった。

 そんな中、3人の目に映ったのは1番近くに捨てられていた死体だ。


「あ、アンリーザさん…」


「……」


 アンリーザの死体には服が無かった。そして全身に切り傷やあざが残っており、爪はほとんど剥がされ、指は数本切られており、髪もいくらか抜かれ、左腕と右足は雑に折られていた。これだけでも死ぬ前にどれだけ酷い目に遭わされたのかを如実に物語っていた。


「こんな…酷い…」


「見た感じ、死んでから1時間ってとこかしら。」


 恐怖とショックに怯えるニューズとパーナに比べてセイナは比較的落ち着いていた。そして辺りに群がるハエの一匹を手で叩き潰してからパーナに告げる。


「さて、条件は整ったわね。パーナ、お願い。」


 セイナはアンリーザを丁寧に抱き抱え、パーナの前に差し出した。


「うん!やってみる!」


 パーナの能力が発動し、2人が光に包まれる。そしてすぐに光が消えた。復活したアンリーザの全身の傷は既に無くなっていた。


「はぁっ!!!わ、アタシは一体!!…ここはどこ?」


「アンリーザさん、良かった。生き返って。」


「アンタたち…どうしてここに…」


「事情は後よ、貴女は『魔女』としてこの世に生き返ったわ。それだけ知っておいて。」


「はぇ…?まじょ?…と、とりあえず分かったさね…それよりも服を…」


 全裸だったアンリーザは少し顔を赤らめながら身体を隠す。セイナは近くの死体の着ていた服を適当に選んでアンリーザに渡した。


「あ、ありがとう…ちょっとダサいけど我慢するさね。」


「さぁて、さっさと脱出しましょうか。」


「待ってセイナ!アンリーザさんの息子さんは?」


「そうですよ、このままじゃ息子さんが危険です!」


「ああ、そうだったわね。アンリーザ、息子さんはどこにいるの?」


 3人がアンリーザへそう聞いた時、アンリーザの顔が暗くなる。


「……息子は…もうこの世にいないさね…」


「えっ…どうして…」


「あの子が連れ去られたその日に既に殺されていたさね…アタシはそんな事も知らずに馬鹿みたいに…」


 そう言ってアンリーザは下を向いた。


「そう…それは残念だったわね…悪い事を聞いたわ。」


「まぁ、何となくは分かってたさね…アイツらは頑なにアタシにあの子の顔を見せようとしなかった…だからもしかしたらって…でも、生きている可能性が少しでもあるならその為にやるしかないって…ホント、アタシは何やってんだか…息子の話を聞かされてアイツらに反抗した挙句、酷く痛めつけられた上に殺されて…その上、こんな不様に生き返るなんてね……」


 そう言ってアンリーザが死体の山を見上げると、手前の奥に1人の男の子の死体があった。アンリーザは汚れる事も考えずにその死体を抱き上げる。


「…ごめんね…アタシのせいで…痛かったね、苦しかったね…でもすぐにアタシも行くさね…ちょっと待っててほしいさね。」


 アンリーザは半分腐り落ちたその死体の唇だった場所にキスした。そしてそのまま地面に優しく置く。


「もう大丈夫?」


「ふぅ…もういいさね。待たせて悪かったね。それで?アタシを蘇らせたのには理由があるんだろう?話して欲しいさね。」


「ええ…なら簡潔に言うわね。ここから出て私たちの仲間になって。私はこの世界が憎い、私から全てを奪ったこの世界をぶっ壊したい。だからアンリーザ、貴女にも協力して欲しい。私たちと一緒に地獄までついてきて。」


 そう言ってセイナは右手を差し出した。しかしアンリーザはその手を取ろうとしない。


「なるほど、そういう事ねぇ……残念だけど、その誘いには乗れないさね。アタシにはまだやる事があるからね。」


 そう言ってアンリーザは積まれた死体の山に手を翳した。



ゴゥウウ!!



 その瞬間、積まれていた死体に火がついた。それは全体に燃え広がりたちまち建物にまで火が燃え広がった。

 

「アッチ!!」


「【炎】…一体どこから…」


「これが『魔女』の力…この力があれば……蘇らせてくれて感謝するよ、ここからは私1人で行くさね。3人は早く脱出しな、焼け焦げても知らないさね。」


 アンリーザはそう言って燃え広がる建物の奥へ入っていった。



「セイナ!ヤバいよヤバイよ!!私たちも早く逃げないと!!」


「そうですね、あと数分もすればここは炎に包まれます。とりあえずここから脱出しましょう。」


 そう言ってパーナとニューズは出口へ向かう。しかし、セイナはその場を動かない。


「…そうね、2人は来た道をそのまま引き返してくれるかしら?私はギリギリまでここで待つわ、私の能力なら脱出は簡単だから。」


「分かった!!それじゃあニューズ、私たちは早く逃げよう!!」


「はい、ではセイナさん、建物の近くで待ってますので。」


「ええ、パーナをお願いね。」


 そうしてニューズとパーナは走って引き返して行った。そしてセイナは近くの椅子に腰掛けて魔法を発動させ、敵の数を確認する。


「さて…この建物の人間はあと19人…パーナとニューズは無事に逃げられそうね…それよりアンリーザは…」



グァアア!!



 アンリーザの行った方向の奥から小さな悲鳴が聞こえてきた。


「3人死んだ…また2人…1人……アンリーザの仕業かしらね…」


 悲鳴は断続的に聞こえ、その度に人の気配が減っていくのをセイナは感じていた。


 そのまま数分後…燃え盛る炎がセイナの目の前まで迫るところまで来ていた。しかしセイナはその場から微動だにしない。中の様子を確認するのに集中しているからだ。


「……」


 しかし次の瞬間、セイナはいきなり立ち上がった。そしてそのままアンリーザの行った方向を眺める。


「…はぁはぁ…おや、まだいたんさね。」


 その方向からアンリーザが現れた。アンリーザの着ていた服は殆どが焼け落ち、裸同然の姿であった。しかし、その右手にはとあるモノが掴まれていた。


「…おかえり、それは?」


「ここのボスの首さ。」


 そう言ってアンリーザはその生首を適当に地面に投げ付け、雑に踏みつけた。


「もう満足した?」


「そうさね…ひとまずあの子の仇は取ったさね、そういう意味では満足してるさね。でもねぇ…人ってのはとことん救えない種族さね、何者でもない人間が急に力を与えられたらその力を試したくなるさね。そして今まで奪われてきたモノを力ずくで手に入れてやりたくなるさね。」


 アンリーザはそう言って自分の両手を見つめ、少し寂しそうな表情をした。


「そうね、それで?さっきの私からの誘いの答えは?」


 その瞬間、アンリーザは踏み付けた生首を一瞬で灰にした。


「ふふっ…勿論YESさね。アタシも手に入れたこの力でこの腐った世界で好き勝手に暴れたくなったさね。よろしくお願いするよ、リーダー(セイナさん)


 そう言ってアンリーザは右手をセイナに差し出した。


「いいわ、これからは好きに暴れさせてあげる。よろしくね、()()()。」


 セイナもアンリーザの右手を握ってそのまま外へ瞬間移動した。



 2人が転移した先は燃え盛る建物の入口の前だった。そして少し遠くに見慣れた2人の姿が見える。


「あっ!セイナだ!!アンリーザさんもいる!!」


「無事で良かったです、お二人とも。」


「当たり前でしょ、ただいま。」


「アタシの為に色々とすまないね、その代わりにこれからはアタシも皆んなの力になるさね。」


「仲間になってくれるの!?わーい!わーい!!」


「すごく心強いです。これからよろしくお願いします。」


 そんな時、セイナが明後日の方向へ振り返る。


「…3人とも、挨拶してるところ悪いんだけど、お邪魔虫が来たみたいよ。」


 セイナの見る方向からは数十人の兵士が走って来ていた。


「うわぁ!!セイナぁ!!」


「落ち着いてパーナ、私の背中に隠れてて。」


「この町の兵士さね、この建物の火を見て来たようだねぇ。」


「どうしますか?逃げますか?それとも…」


 妙に落ち着いた3人だが、兵士たちはどんどんと近づいて来る。


「……おそらくアレが報告にあった『魔女』たちだ!!容赦は要らん!!殺せぇ!!」


 兵士たちは4人に気付くやいなや、総攻撃を開始した。大量の銃声が鳴り響き、魔法を使い攻撃を仕掛ける者もいた。それらの攻撃は全て4人へ向けられたモノである。



シュンッ……



「な、何だ!?」


 その瞬間、4人の姿が一瞬で掻き消えた。兵士たちは周りを見渡して4人を探す。しかし近くには気配すら感じなかった為、その正体を1人の兵士が叫んだ。


「て、敵は『天撲の魔女』だ!!ヤツは瞬間移動を使うぞ!!全方位に注意せよ!!」


 リーダー格の男がそう叫ぶが、4人はどこにもいない。



スンッ…



「え…」


 その瞬間、音もなく数人の兵士がその場に倒れた。しかもその兵士たちは全員、腹から胸辺りを横一閃に両断されていた。その異様な死体を見て、もう1人の正体にも気付いた


「クソッ!!『閃絶の魔女(せんぜつのまじょ)』もか!!全員警戒!!敵の斬撃に注意」



ピキピキピキピキ…



「…な…なに……が……」


 次の瞬間、残った兵士全員が一瞬で氷漬けにされた。それと同時に周囲の地面や建物までも超低温に晒された事で霜が張り、少しずつ崩壊を始めていた。



 そんな地獄絵図の中、近くの建物から4人が現れる。


「うん、十分にコッチも使えるさね。」


「…『天撲の魔女』ねぇ…中々カッコいい名前じゃない。」


「『閃絶の魔女』って私の事ですよね!?凄く物騒な名前なんですが、何とかなりませんかね…」


「2人ともいいなぁ…私も可愛い二つ名が欲しいよぉ…」


 地面に投げ捨てられた夥しい数の死体の事など無視して4人は楽しげに話していた。


「さて、ゴミ掃除は終わったし、そろそろ行こっか。金や食料も確保出来たしね。」


「そうですね…追加の兵士たちが集まって来る前に脱出しましょうか。」


「さーんせーい!!早く次の町に行こー!」


「そうだねぇ…でもまだゴミ掃除は終わってないさね。」


 その瞬間、アンリーザは近くにあった適当な建物へ火をつけた。その瞬間、その建物の中から悲鳴が聞こえる。


「きゃああ!!」

「か、火事だぁ!!逃げろ!!」


 そう言って2人の男女が家から逃げ出してくる。しかしアンリーザはそんな事を無視して話し出す。


「この町の住人の大半は【メフィスト】の関係者だからねぇ、だから最後に全部全部ぜーんぶ焼き払って行くさね。【メフィスト】に協力していたヤツら、アタシの事を笑ったヤツら、見て見ぬふりをしたヤツら、全員この世からいなくなるといいさね。」


 そう言ってアンリーザは両手を広げながらゆっくりと歩き始めた。すると、アンリーザの横切った建物から炎が燃え広がっていく。それと同時に住人たちの悲鳴や怒号が響き渡る。


「あははは!!最高の気分さね!!建物全部灰になれば良い畑が出来るさね!!まさしく焼畑農業ってね!!はっはっは!!」


 アンリーザが踊るように一回転すると、炎は更に多くの建物に燃え広がる。すると中から逃げ出すように大量の住民たちが出て来る。


「あははは!!まるで巣を壊された蟻のようだねぇ!!面白い!面白いさね!!」


 その次の瞬間、外に出て来た人間たちが一瞬で凍り付いた。文字通り全身に薄い氷が張り、まるで銅像のように立ち尽くす。


「火から逃げても氷地獄、まさに巣を追われる虫ケラのようさね!!」


 アンリーザは更に歩きながら炎を広げ、出て来た人間たちを凍らせていく。

 そんな地獄のような光景を見て、3人は各々の反応を示す。


「アンリの力は、()かしらね。広範囲殲滅に特化した魔法、素晴らしいわね。」


「うーん…性格に少し難ありですがね…」


「まぁいいじゃん!また頼もしい仲間が増えて!」


「あっはっはっはっは!!」


 業火に燃える建物に囲まれ、笑い狂い踊り狂うその姿はまさに『魔女』そのものだった。

能力紹介


パーナ

死者(無能力の女限定)を『魔女』として蘇らせる事が出来る。

本人の戦闘力は皆無。


セイナ 『天撲の魔女』

あらゆる物体を瞬間移動させる事が出来る。

直接触れる事でその部位を引きちぎる事も出来る。


ニューズ 『閃絶の魔女』

手を振る事で空間を削り取り、そこにある全てを消滅(切断)させる。

基本的に防御不可能で、直接触れた場合はバラバラにする事も出来る。


アンリーザ

動き回る空中の分子の【時間(動き)】を超加速(減速)させる事で高温(500℃前後)と低温(-50℃前後)を作り出し、【発火】、【瞬間冷却】を可能とする。

直接触れた場合は更に出力が上がり、鉄を融解し、空気(窒素)を凍らせられる。

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