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命令外行動(前編)

ーーーー


なんか知らないけど人に嫌われる事がある

認識はない……

自分が悪いのか?相手の問題か?

それとも?


ーーーーー

崖の上に教会が目立つ

小高い丘の上にある町に到着。


しかし…

何か空気がおかしい。


町の広場の駐車場に降り立つカカポは

周囲を見渡して。

「……な〜んか、嫌感じ?」


赤髪はハハっと「いつもの事だろ」


首を傾げるカカポ。

「そうだけど

【まだ】何もやってないじゃん?」


その時

石が飛んできてだいぶ手前に落ちる。


「悪魔!出て行け!」

子供が走って逃げて行く。


ハスキー尻尾が垂れ下がって

「……小さい子に言われるのはヤダな」


ハスキーはジッと赤髪を見る。

「前、ここで何かやった?」


ハスキーに振り返る赤髪。

「は?なんでアタシ見るんだよ!?

アタシもここは初めてだっつーの!」


事情が分からない。

一行が状況にたじろいで居ると……


ドォォン!!


近くのトラックが吹き飛ぶ。


銀髪

「伏せろ!」


町人

「やっぱりあいつらだ!

警察に通報しろ!」


赤髪

「違ぇ!!」


通報されたのか近付くパトカーのサイレン音


銀髪がパオに乗り込み。

「レッド!逃げるよ!」


赤髪はZに跨がり

「なんだよ!完全に濡れ衣じゃん!」


銀髪達は逃げる。


パトカーが追いついて来た!

赤色灯とスピーカーの音声に追われ


「向こうがその気なら」

モーゼル拳銃を抜こうとする赤髪。


カカポが赤髪の腕を抑えながら

「ばか!ばか!警察相手はまずいって!」


すると、

追って来るパトカーの運転席に大穴が空いて

急ハンドルパトカー同士でぶつかる。


「レッド!」銀髪の叱責!


赤髪は首を振りながら


「アタシじゃねー!!」


ハスキーは耳に神経を集中する為に

瞑っていた目を開けて銀髪を見る。


「……違う。

着弾から遅れて発砲音聞こえた」


銀髪はハスキーに振り向き

「狙撃?」


ハスキーは落ち着いた口調で

「……多分そう、長距離の…それも大口径」


銀髪は苦い顔で

「……対戦車ライフルか」


赤髪は久しぶりに聞いた武器種に

「今は対物ライフルって言うんだろ?」


「なんでもいいって〜!」

どうでもいいとカカポが叫ぶ。


ハスキーは少し深刻そうに……

「……違う……もっと【デカい】」


ーーーー

暗い建物内


長大な何かに付いたハンドルを

重そうな音を上げながら3回転……


弁当箱の様な弾倉を側面に装着……


ガシャン!


と大袈裟な音と共に

20mmという規格外にデカい弾薬を装填する。


【ゾロターン S-18/1000】という名前の大蛇が


………周りのホコリを舞い上げて

火を噴く!!


ーーーー


銀髪一行の進行先

路上駐車するタンクローリーが爆発!


建物崩落し道を塞ぐ。


「くっそ!」


赤髪はブレーキペダルを踏み付け

後輪を滑らせて停止する。


パオも急停止する。


完全な通行止めだった。

迫るパトカー群。


赤髪が「パージ!」と叫んでリアシートで

荷物を留めてる帯の金具を外す。


革カバン、それに縛着したテントや他の荷物が

地面に落ちる。


カカポが

サイドバックを外して地面に落とす。


赤髪が叫ぶ!

「乗れ!」


パオから銀髪とハスキーが飛び出す。


同時に銀髪がカンプピストルで

信号弾をパトカー群へ撃ち込む。


眩い光りと共に激しい煙りが上がり

簡易的な煙幕を展張する。


銀髪がリアシートに乗る。


ハスキーは最早テールの上だった。

銀髪の背中にしがみつく。


銀髪が赤髪の肩を2回叩く。


赤髪がアクセルを噴かしアクセルターン!

パトカーの脇を抜ける!


ーーーー


照準器越しに2ケツ……二人乗り

いや、ハスキーも合わせて3人乗り+1のZ


ーーーー


走るZの近くの地面に急な大穴!


赤髪、勘でランダムにアクセルを噴かしながら

スラロームの様な機動。


ポストが大穴を空けてへしゃげる!

路上駐車の車が

見えないハンマーで叩かれた様にへしゃげる!


カカポ

「撃たれてる!撃たれてる!」


赤髪

「ソったれ!どこからだ!?」


ハスキー

「……高い所」


銀髪

「見えない……けど、

高い建物なら2kmぐらい先に

鐘楼付き教会がある!」


赤髪

「ならそこ行くぞ!1発ブン殴ってやる!」


パトカー群が追いついてくる!


赤髪が悲痛な叫びをあげる。

「うあああ!しつこい!!

シルバ!あの擲弾で射っちまえ!」


銀髪が首を振る。

「それは駄目!本当に逃げ場が無くなる!」


「じゃあどうするんだよ!」


「……」


ここまで黙ってたカカポが

「オレに任せて!」

と雑嚢に潜ってから何かを取り出す。


変なダミ声で「マヨネーズ!」



目が点の赤髪

「は?」


ハスキーは尻尾を振って

「……飲むの?ちょっと頂戴」


ニヤリとカカポ蓋を開けて一口舐める。

「マヨビーム!」


空気を含むブチチという嫌な音をたてながら

パトカーに向けてマヨネーズを撒く。


少し動揺するパトカー。


だが、

怒りを買った様にサイレンの高音がなる。


「怒らせてるだけじゃねーか!!」

赤髪が声を荒らげる。


パトカーがワイパーでマヨネーズを拭う。


しかしマヨネーズの油分の所為で

フロントガラス全体に油膜が広がり

視界を完全に塞ぐ!?


パトカー動揺して左右に蛇行して

隣りのパトカーに接触。


これを起点に次々と玉突き事故を起こす。


カカポは真っ青な顔で赤髪を見る。


赤髪は爆笑しながら

「やるじゃん!」


銀髪は大声で

「やり過ぎだ!!

そこ路地入って!死角になる筈!」


「りょ〜かい!」


路地に入る瞬間

路地の入り口の角の壁が砕ける!


「ふゅ〜!

今のアタシじゃなかったら

頭無くなってたかも!」


ーーーー

教会広場にZで乗り入れる。


示し合わせた様に住人が集まっている。


「ほ、本当に来た!」

「ひ、怯むな!

自分達の町は自分達で守るんだ!」


……集まっている住民達が行く手を阻む。

…銃は持ってない。


銀髪は小声でで赤髪に

「……レッド、非武装。撃っちゃ駄目」


赤髪はニヤッと

「人、撃たなきゃいいだろ?」


トレンチガンをクルッと回して取り出し

ガシャコンと弾薬を装填。


ドンっ!


空中にトレンチガンを撃つ!

赤髪周りを睨み。


「どけ」


騒めく町民達


そこに

教会の扉が開く。


ルガーP08アーティラリーをホルスターに差す

見た事のある無表情の

白と黒の逆プリンの髪色の女性。


赤髪は苦い顔をして。

「また、アイツかよ」


住民の歓声。

「【追跡者】さんだ!」

「助かった!」


赤髪は「は?」っと住民達に顔を向ける。


追跡者は無感情に

「……皆さん大丈夫ですか?」


被害者面の老人が追跡者に縋る様に

「ありがとうございます!

彼奴等発砲したんです!」

とこちらに指を指す。


追跡者は相変わらず無表情、無感情に

「危険人物は私が処理します」


赤髪はやれやれと

「どっちが危険人物だよ?」


追跡者はスッと銀髪達を見る。

「君達だ」


その認識は周囲を取り囲む民衆の視線が

何より雄弁に物語っていた。


To Be Continued…



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