曽お祖母様も、祝福者だったんですか、、
なんということでしょうか、、、
確かに祝福者という存在のいるこの世界。
だけど、純粋なこの世界の住人なら恐らく聞いたこともないであろうその単語。
‘乙女ゲーム’
ああ、そうか、そうだったんですね。
だから、曽お祖母様は、私の眼の色を隠せたんです。自身が、同じ‘祝福者’だから。
その方法を誰よりも心得ていたのです。それ故、曽お祖母様は周りから一目置かれる存在なのですね。
そう。
皆さん、その知識を必要としていたのでしょう。
なんてことでしょうか。。。
まさか、曽お祖母様も、祝福者。
いえ、転生者だったなんて。
瞳の色の隠し方、悪人に囚われない方法。。。それは、曽お祖母様が実体験をした過去の出来事。
ゆえに、何よりも確かな記憶なのでしょう。。
そして、リリィちゃん。まるで驚くかのような反応があったのか。知らない言葉を、曽お祖母様が口にした。それに驚いた可能性だってあります。
けれども、その瞳が、わかりやすく揺れています。知らない言葉に驚いて揺れるというより、理解したからこそ、彼女の肩が揺れている。
それが、正解であるのでしょう。
私と、曽お祖母様を交互に見ながら、申し訳なさそうに、それでいて後ろめたそうに見つめられます。
「ディ、ディアナ様、、、」
そうですよね、私はリリィちゃんを信用して私の秘密を教えました。それを、リリィちゃんは理解しています。わかっている。だから、私への後ろめたさが見え隠れするのでしょう。
それが気にならないと言えば嘘になります。だけど、そんな事情よりも、不思議なことがあります。
そうです。彼女にアクセサリー類など隠し通す魔道具が見当たりません。
それは、何故なのでしょうか、、、??
「ふふふ。驚いたかしら?ディアナちゃん。それに、リリィちゃんも。」
「え、えぇ、、、曽お祖母様。。。今とても、驚いていますわ。このあと、どうお話をしたらいいのか、戸惑うくらいには、、」
「そんなに硬くならなくてもいいのよ。……そうね、せっかくだもの。先に私の身の上話でも始めましょうか??ああ、そうね。到着したばかりで疲れているだろうし、一晩明けてからのがいいかしら?それとも、疲れが少ないようなら、今はちょうどお昼時だから、昼食をしてから始めましょうか?」
「い、いえ。。曽お祖母様、、、それは、私たちが、お聞きしても良いお話ですか?もし、それが曽お祖母様にとって、お辛いことならば、私は、この後どうしてもお聞きしたいとは、思いません。ですから、、、」
きっと、前世の記憶があるならば、私と同じかそれ以上に、大切なものを前の世界に置いてきているのかもしれない。そんな心配から、曽お祖母様に遠慮してしまいます。
なのに、曽お祖母様ったら、、
「ふふ。優しい子ね。ディアナちゃん。けれど、むしろ聞いてほしいの。今の貴女に。いえ、貴女たちに。私の、ずっと秘めたこの想いを、この、忘れられなかった感謝を。そして、その希望を。。。」
ああ、そんなこんな話していましたが、リリィちゃん…まだ固まってますね。。それも、仕方のないことですね。
「…曽お祖母様、あの。。」
貴女たち。。。それは、私だけでなく、今この場にいるリリィちゃんも含めて求めている。それは、きっととても、長い長い、お話になるのでしょう。
私たちで受け止めて良いものか、それは、許されるものなのか、それがわからないけれど、私はこの気持ちを、受け止めたいと、思います。だから。
リリィちゃんへ目配せをして。
ハッとするリリィちゃん。そして、2人の気持ちは同じだと思ったから、頷き合いました。
「アイリス曽お祖母様。私たち、今からでもお話し、伺いたいわ。そのことを、今からでも知りたいの。」
そう、伝えていました。。。
すると気を遣ったルルが、私たちにお茶の準備を始めてくれています。
そしてそれは、ちゃんとリリィちゃんの分も含んでいて。。。いえ、だけど今さらですが、このお話を聞くというのは、リリィちゃんにとって心に傷を負うものでは、ないのでしょうか、、、?
そう、気になり目線を向けていると、、、
「ディアナ様、アイリス様、、、お2人のお話に、私のようなものを含めて、よろしいのでしょうか、、、??」
「当たり前よ。このお話は、貴女のことも、関係するのだから、、」
少し困ったように、それでいてまるでイタズラの成功した子どものように、曽お祖母様が、私たちを交互に見ながら、語りかけてくれました。。。
「それでは、、、ルル。お願い。」
「かしこまりました。お嬢様。」
ペコリ、綺麗なお辞儀と同時に、私たちの周りに、魔道具を展開して、風の膜を張り巡らせてくれました。これは、何か秘密のお話をする時、どうしても個室に入ることが難しい時、全ての盗聴の魔法から身を守る術なんです。お父様たちが持たせてくれている護身用。昔から、何かあればルルが使用してくれることになってますが、ほとんど使用していません。
強いていうならば、個室に入った時にルルが気遣いから、率先して使用している時があるくらいです。
「あらあら。こんな、大切な魔道具を使って、、ありがとう、助かりました。」
そう、曽お祖母様が仰ってくださいましたが、いえ。でも。そうか。余計なお世話だったかもしれないですね。曽お祖母様の周りの従者の方って、とても優秀ですから、、
「いえ、お話を聞く身としては、曽お祖母様のご迷惑になってはと、思ったのですが。。。曽お祖母様には優秀な方が付いておりましたね、、、」
言われる前に先手を打つなんて、やっぱり迷惑だったかも、、、
「そんなことないわ、本当に助かったのよ。この後私、魔法の展開をして、凌ごうかとも思ってましたけど、このまま、甘えましょうかね??私、一応今も敵は多いですもの。どんな情報も狙われやすいのよ?」
そう、茶目っ気たっぷりに、曽お祖母様からフォローされています、、、
「あ、あの!本当に、こんな大事な話に私が、、、??」
仰々しい有様に、不安そうな顔をしたリリィちゃんが、私たちへと念押ししています。でも、それでも曽お祖母様が、リリィちゃんも関係しているというなら、私たちのためにも、お話を一緒に聞きたいと、そう、思うから。
「大丈夫よ、リリィちゃん。私たち、2人が揃ってはじめて、曽お祖母様は、お話しできると言っているのよ。だから、気にせず一緒に聞きましょう??」
そう、嗜めるように、リリィちゃんに向けています。
本当に、こういう時、どうやって人を納得させるのか、理解する自分が、汚れた大人のようで嫌になりますね、、、
「それじゃぁ、皆んなの準備も出来たことだから、私の長話に、お付き合いくださいな??」
ニコリ、それでいて絶対的な強制力のある顔色をしながら、曽お祖母様は、私たちに話してくれました。。。
脱字修正しました。
すみません。
時間系列がおかしかったので、内容の、言い回しを変えました。すみません。




