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ドリームズ ~夢を叶える者達~  作者: HAKU
No.01 希望の『パンドラ』
3/8

第二章 軽い願い

 俺は、『パンドラの箱』を持ち、家に帰る。

 食事や風呂を済ませ、自分の部屋へ行く。


「『へぇ〜。ここがご主人様の部屋か〜。な〜んにも面白いもの無いね〜。』」


 俺が部屋に着くと、箱が1人でに開きそこから、青い光とともにパンドラが姿を現した。


「『まぁ〜。『パン』ちゃんの部屋よりましか〜。』」


 パンドラは、驚いて尻もちを着く俺の方を見る。


「『ん〜?ご主人様はなんでそんな所で座ってるの〜?』」


「お、お前箱の中に住んでたのか!?」


「『あれ〜?言ってなかった?じゃあ、『パン』ちゃんについて〜。教えてあげるね〜。歌に合わせて〜。』」


 パンドラはどこからともなく、マイクを取り出すと、突然歌い出す。


「『『パン』ちゃんは、皆のカミサマ。皆の希望。どんな願いでも叶えてあげる。夢のような話だけどこれは現実。好物はリンゴ。こんなに可愛い『パン』ちゃんだけど、住処は小さな箱の中。『パン』ちゃん以外は何も無い。『パン』ちゃんはなんでも出来るけど、望まれないと何も出来ない。だからほら、ご主人様!名前なんだっけ?とにかく『パン』ちゃんに願ってよ!だって『パン』ちゃんは貴方の奴隷(ユアベストスレイブ)!!』」


 踊って歌って、説明を終えたパンドラは、ひと仕事を終えたかのように、俺のベッドに寝そべった。


「『どう?『パン』ちゃんの事、少しは分かった?』」


「新しくお前のこと分かったのは、リンゴが好きなことぐらいなんだが。」


「『やった〜。『パン』ちゃんの好物覚えられた〜。』」


 仰向けで腕を上げるパンドラ。

 俺はそんな彼女に言った。


「そういえば、お前は最初に会ってから、『なんでも』願いを叶えるとか言ってたけど、『不老不死になりたい』って願いも叶えれるのか?」


 俺に『不老不死』の望みはそこまでない。まぁ、最近不幸続きなのもあって、死にそうになったこともあるし、死ぬのは怖いから全く望んでないわけでは無いが…。


「『ご主人様はそれを望む?』」


 パンドラが上半身を起こし、ベッドに座り直しながら聞いてきた。


「まぁ、どちらかと言うと…。」


 俺の答えに、パンドラは悪意なんて全くなさそうな、無邪気で純粋な笑顔を見せた。


「『おっけ〜。分かった〜。』」


 パンドラはベッドから降りると、小さな箱を生み出す。それは今までと違い白い部分が、赤黒い色になっている、少し気味の悪い箱だった。


「『それに、触れれば〜。…。あれ?そう言えばご主人様の名前なんだっけ?』」


 突然首を傾げながら聞いてくる彼女に、俺は戸惑いながら答える。


「健一、井村 健一(いむら けんいち)。」


 俺の答えに、パンドラは笑顔で頷く。


「『ケーちんね!この箱に触れれば、ケーちんの願いは叶うよ。』」


「け、ケーちん!?」


 俺は突然付けられたあだ名に困惑しつつ、箱に触れる。

 視界が青く染まる。

 青が消えるが、俺の体は何の違いも感じなかった。


「これで、不老不死になったのか?」


 パンドラは笑顔で答える。


「『うん。そうなったよ!でも〜痛みは感じると思うし〜。試すのはおすすめしないな〜。ケーちんが痛いのが好きなら止めないけどね〜。』」


「そうなのか。」


 試せないのは残念だが、とりあえず俺は不死身になれたのかな?

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