91
長い間投稿できなくてすみませんでした__
やっと団長に会える、嬉しい!早く会いたい!
……でも、王妃様の言葉が頭のなかを支配し団長を巻き込んでしまった申し訳なさに会うのが怖い。
濡らしたタオルで目の周りを落ち着かせてきたものの顔を見られるのが恥ずかしい。でも会いたい…
複雑な感情が入り交じってなかなか団長の部屋まで辿り着けない。
コンコン
「レイです。今お時間ありますか?」
意を決してドアを叩く。
「ああ、入ってくれ」
「失礼します」
扉を開けて部屋に入ると団長も扉に向かって来ていたらしくすぐにその胸に抱き締められる。
「レイ、よく頑張ったな。助けられなくてすまない。会いたかった」
「私も……会いたかったです」
団長のシャツにしがみつく。フッと抱き締める力が抜けて温もりが離れていく。顎に指を添えられ団長の顔を見上げる。
「酷い顔だな。食事もあまり食べてないらしいな?」
「酷い顔でごめんなさいっ」
懸念していた泣き顔を指摘され恥ずかしくてつい悪態をつき、プイッと顔を逸らす。
「そんなつもりじゃないんだ。泣き腫らした目だってことだ」
目尻に優しく口づけを落とす。
「お菓子を用意してあるんだ。お茶を淹れる、食べよう」
ソファーに座り待っていると、ティーセットとお菓子をテーブルに置き団長が隣に座る。
「皆心配している。料理長から差し入れのレモンタルトと果物の砂糖漬けだ。カモミールティーはリラックス効果があるらしい。ゆっくり食べよう」
「ありがとうございます。美味しそう」
レモンタルトを一口。
カスタードクリームの甘さとレモンの酸味で爽やかな味わいになる。さっぱりしていて食欲の無かった私の身体にやさしく染みわたる。
「美味しい……」
「良かった。いっぱい食べてくれ。
いつきから話は聞いた。偽者達は大勢の前で犯罪を犯したのに何も無かったことにするつもりなんだな。…一緒にこの国から出ていくか?」
「…できるなら出ていきたい。でも、精霊達も出ていってしまったらこの国が荒れちゃいます。お世話になった人達や普通に暮らしている人に迷惑をかけちゃう」
「突然知らない世界に連れてこられたんだ。レイがこの国を想ってくれているのは凄く嬉しい。だが、レイが傷つく必要はないんだ。レイが1人で出ていって俺が捕まってもそれはレイが悪いわけではない。それは解るよな?」
「それは……」
引き寄せられ抱きしめられる。
「俺はレイと一緒にいたい。レイは嫌か?」
「嫌なんて……一緒がいい…」
恥ずかしくて声が小さくなってしまう。
「ありがとう。嬉しいよ。本当は何日もかけて話し合いたいんだが王妃がレイを早く王城に連れて来いって催促しているらしいんだ」
「あっ」
そうだ、王城で生活をしろって言われていたんだ。
「レイは体調を崩して動けないと言ってあるからもう少しだけ話し合える」
「…やっぱり行かなくちゃダメですよね?」
「行かせたくはないがな。すぐにこんな国を捨てて出ていけるなら城に行かなくてもいいぞ。一緒に行くか?」
「団長にそんな無責任な事させられないです!」
「ふっ、俺はすぐにでも出ていきたいがな」
無言のまま抱き締められ、団長の温もりに癒される。
部屋に静寂がおりてどのくらいたったのだろう。
「レイをずっと抱き締めていたいがいつきと話し合わなくちゃいけないだろ」
「…はい」
この温もりから離れたくなくてシャツをぎゅっと摘まむ。
「アベルも呼んで一緒に話してもいいか?あいつなら信頼できる」
「はい。アベルさんは精霊達に興味ありますよね。精霊達の嫌がる事はしないと思ってます」
「ああ、そうだな。他に誰か相談したいやつはいるか?」
「いえ、人数が多くなると話が纏まらなくなっちゃうかもしれないからこの人数で話しませんか?」
「ああ、沢山人が居た方が意見は出るだろうが確かに何も決まらなくなるかもな」
「それじゃあ、いつきを呼びに行ってきますね」
立ち上がりドアに向かおうと一歩踏み出した所で手を引かれ振り返る。
唇が触れさっと離れていく。
苦しそうに団長が言葉を振り絞る。
「全てが解決したらずっと俺と一緒にいてくれ!この国から出ていくのを躊躇うなら偽者の影として動かないといけないかもしれない。だが絶対解決策を見つけてレイを助け出すからそれまで我慢してくれっ!」
本当に間が空きすぎてごめんなさい。
ブクマ外さずにいてくれた方、投稿していなかったのに読んでくださっていた方、こんな拙い小説を読んでくれた全ての方々本当にありがとうございます。




