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すみません、お待たせしました(^-^;
「何をやっているの?早くこちらに来なさい!」
「は、はい」
「そこに座っていいわ」
「失礼します」
どうして4人が居るの?何をされるの?
「これからの流れを話すわね。
後日、貴族を召集して議会で元々はミキさんが愛し子として力を授かっていたと話すわ。何故か一度レイさんに愛し子の力が発現してミキさんは一時的に力を失った。だけど、その力はまたミキさんに戻って精霊から愛し子と呼ばれるようになった。あの対決の時はレイさんが愛し子だったが今レイさんは力を無くしてしまった。これからは力が戻ったミキさんをフォローする為にこの3人でレイさんの後を継いで愛し子の仕事をすると。レイさんも力を持った時にこの国の為に尽力してくれたからユベールが成人して結婚後、愛妾として娶るから後宮か城の一画を与えてこれから生活をすると発表するわ。カミーユにも再度チャンスを与えてミキさんの護衛も兼ねて一緒に行動してもらうわ」
「……そんな…」
(勝手すぎる…)
「今日はその話を伝えるだけだから、もう帰っていいわよ。すぐに荷物をまとめて明日からでも王城で生活なさい」
絶望で目の前が真っ暗になる。すでに決定事項なのだ。私の意志はそこに全く無い。美姫達の為に影で働くなんて…子供を産むために妾になるなんて…
別に称賛なんていらない。欲しいなんて思ってない。愛し子だって望んで選ばれたんじゃない。美姫が愛し子になりたいなら愛し子になればいい。だけど私が美姫達からどんな扱いを受けていたか気が付いているだろうに、美姫の影としてその力を使えなんてどこまで私を傷つければ気が済むのだろう。
もし、美姫じゃなければ私は影でも構わなかったかもしれない。苦しんでいる人が少しでもいなくなるのなら影だろうが存在を隠そうが関係ない。でも美姫達と一緒に行動なんてしたらまた高校の時のように皆に見えない所で何をされるかわかったもんじゃない。躾の一言で済まされてしまうだろう。
ダメ、ここで何も言わないのは余計に美姫達に良いように使われる。3人が日本に戻りたいと思ってくれていれば……3人の近くで生活したくない私のエゴだけど日本に帰れる確率は低いけど……散々嫌な思いをしたんだ。そのくらい提案してもいいよね?
拳を握り締め顔をグッと上げ王妃に向き合う。
「王妃様、それは皆が納得して今私に話していると捉えていいのですね?」
「貴女がやりたくない愛し子をミキさんがやってくれるのよ?双方好都合よね?」
「いつきにお願いしたのですが、3人は転移に巻き込まれただけです。もし3人が元の世界に帰りたいと思っているのならもう一度精霊達がその力を使ってくれるそうです。ただ、同じ場所に戻すのは物凄く難しくどこの世界に飛んでしまうかはわからないそうですが…できる限り近くに戻せるようにすると約束してくれました。それでもこの世界で愛し子として生きますか?」
「当たり前じゃない!そんな不確かな力を使って、元の世界に戻れないならこの世界に残るわよね!」
王妃様が有無を言わさぬ勢いで答える。
「…そうですね。私は先程の約束を王妃様が守ってくださるならばこの世界で生きるのに何の問題もありません」
美姫達は私が来る前にどんな話をしたのだろう。
日本に帰るより彼女達がこの世界を選ぶのなら余程良い条件を出されたのかな?日本では学校の優等生で憧れの的。しかもこの世界は日本のような娯楽も無い。それなのになんで?美姫達が私の提案に乗ってくれればこの話は流れたのに…
それからはいつ寮に戻ったのか何の話をしたのか全く覚えていない……絶望で自室のベッドで泣き疲れては眠りに落ちるのを繰り返した。
「団長戻って来たよ」
いつきの一言に目を覚ます。
王妃様から呼ばれ王城から戻ってすでに2日が過ぎているそうだ。
いつきが団長にこれまでの流れを話したらしく、私が落ち着いたら団長室に来るように言付けされたと。
団長が帰って来たと聞いてやっと会える嬉しさと団長を巻き込んでしまう申し訳無さ、これからの話をしなければいけない不安が濁流のように心に渦巻きまた目に薄い膜が張る。
「レイ、何も考えずに一旦団長に会いに行っておいで。落ち着いたら皆で解決策を話し合おう?」
「ありがと。いつき」
ブクマ、評価ありがとうございます。
総合評価が増えるのを見て元気を貰っています。
気持ちが上向きにならなくてなかなか書けないのですがもう少しお付き合いしてください。




