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明けましておめでとうございます!
今年も宜しくお願いします(^^)
茫然と立ち尽くす私に使用人さんが声をかけ、部屋まで案内してくれた。
「ねぇ、悪いことしちゃったよね。せっかく計画立ててくれてたのに断っちゃって…」
「そう?何て返してもレイに泣かされたように仕向けてきたんじゃない?言ってることもハチャメチャだったよ?」
「えっ、またいつきはそんな事言って!純粋に私が断ったのがいけなかったんだよ」
「う~ん、かなりひっかかるけど様子見よね。思惑があるのか純粋に悲しかったのか、これだけじゃ判断できないかなぁ?」
「ウンディーネまでそんな風に思うの?」
膝に乗せてるみぃをぎゅーっと抱き締めながら馬車を降りてからのやり取りを思い出す。
「どうしたら私がユベール殿下に興味が無いって証明できるんだろう?」
「言葉では何とでも言えるって言われてたよね~」
いつきが楽しそうに笑ってる。
「もう!真剣に考えてよ」
「いいじゃん、僕達と一緒に暮らせば。めんどくさい関わりも無くなるよ。人間の国が良ければこの国じゃなくてもいいんだし。それにレイが嫌だと言ってもあの王妃は王太子妃にしろ側妃にしろレイを手放す気は無いだろうね」
「う~、逃げてるだけじゃダメだと思ったから…頑張ってるつもりなんだけどなぁ」
「人と関わるのだって苦手だもんね」
「うん、苦手。怖いかな」
「これで貴族のパーティーとか出なくちゃいけなくなったらやっていけるの?レイ」
「……無理」
みんなからの指摘に頭を抱えたくなる。美姫はパレードもしてるんだよね。私にそんなもの望まないでほしいけど…
「あっ、いつきに聞きたかったんだけど、私達が元の世界に戻れる方法はあるの?」
「う~ん、同じ地点に戻すのは難しいかな?どこの世界線に飛んでもいいならこの世界じゃない世界に飛ばしてあげられるけど、元の世界に戻れるとは言えない」
「やっぱりレイは帰りたい?」
「…私は別に第3騎士団の皆も精霊のみんなも好きだし、元の世界に仲良かった人も居ないから帰りたいって思わないけど、一緒に来た3人は巻き込まれちゃった訳だから帰れるなら帰してあげたいかなぁって…」
「命まで狙われたのにそんなん考えなくて良くない?」
「いつきと団長がいてくれたから命の危険なんてなかったでしょ?」
「いやいや、そーゆー問題?」
みぃが私の手からすり抜けて呆れ顔で聞いてくる。
「一緒にこっちに来なければそこまでしなかっただろうし、皆には心配している家族がいるから」
「いや、暴力は犯罪でしょ?ここでは貴族が平民を虫けらの様に扱う奴等がいて正当化されちゃうけど、レイの世界では違うでしょ?」
「…似たようなものじゃない?私は陰気で性格悪くて出来損ないだから躾してたんだって。裏の顔があっても誰も気が付かないで美姫達の言うことを鵜呑みにして陰気な私が何かを訴えたとしても信じてもらえなかったし…同じ様なものだよ」
「ごめん、レイの嫌な記憶を思い出させちゃったね。レイは美人だし笑顔が可愛いくて優しいし努力もできるし優秀だよ?」
「性格悪い奴が自分を害した人間を思いやれるの?できないよ?団長なんかレイが大好きで独占欲激しいし、第3騎士団の皆はレイが性格悪いなんて思ってないよ?レイは優しすぎなんだよ」
「私達に愛されてるんだから心が綺麗なの!」
みんなが慰めてくれるけどそんなんじゃない。
「優しくなんかないんだ。ただ人に嫌われるのが怖いから何も言えないだけだよ。万人に好かれるなんてあり得ないのは理解してる……それに本音の部分では3人の存在が近くにあるのが怖いんだと思う」
「こっちに居ても3人は犯罪者だからね?牢から簡単には出られないと思うよ?」
「3人に正直に話して選んでもらって、もし戻れる可能性にかけるって言ったらできる限り元の世界に戻せるように協力してくれる?」
「…レイがそれを望むなら…」
「ありがとう、いつき!ユベール殿下に話してみるね」
お読みいただきありがとうございます。
みんなが笑顔で過ごせる年になりますように。




