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お待たせしました(^^;
今年最後の投稿になってしまうかも。
皆さん良い年末を。
「やぁ、マリー。今日から4日間お世話になるよ」
「お待ちしておりましたベル様!この日を待ちわびておりましたわ。ベルトラン様もようこそ。お久しぶりですね」
まだ幼さが残る彼女はユベール殿下を見るとぱぁ~と花が咲いたような笑顔になる。ユベール殿下が好きだと全身で表しているようだ。
澄まし顔は知的で少し冷たそうな印象だがとても美しく綺麗だ。けれど、ユベール殿下に向ける笑顔はその印象が一転して物凄く可愛い。その笑顔のギャップに私までキュンキュンしちゃう。
「ああ、僕も楽しみにしていたよ。…こちらは精霊の愛し子のレイさんと精霊のいつき君。マリーと仲良くなってくれると嬉しいな」
「はい、ベル様のお心のままに。レイさんといつき君ですね。エグマリーヌ·ジャサントと申します。以後お見知りおきを」
「初めまして、レイ·ハラハラと申します。お会いできて光栄です。この子は世界樹の精霊のいつきと申します」
「まあ、世界樹の精霊ですか!?そんな事があるのかしら?」
指を唇に当てて小首を傾げる。
こ、これがあざと可愛いってやつかぁ!私には出来そうもない仕草。可愛い綺麗な子がやるから似合うんだな!
「別に信じる信じないは個人の自由だよね」
いつき君…相変わらず毒吐いてる~
「そ、そんな言い方しなくても……」
俯きキラリと一筋涙が溢れる。いつきの背中をつついて注意するもどこ吹く風だ。
「も、申し訳ありません、いつきはいつも言い方がきつくて…」
「いえ、私が…「マリー、いつき君ははっきりと思った事を言うからね。気にしないで大丈夫だよ。それに二人の力は本物だよ」」
肩に手を置き優しく微笑む。
「はい、ベル様」
両手を胸の前で組み上目遣いでにっこりと微笑む。
くはっ、美少年と美少女の微笑み!本当にこの世界は顔が整っている人が多い。今の年齢でこの美しさならもう少し大人になったらどれだけ美しく綺麗になるのだろう。
「到着してすぐに申し訳ないのですが、明日は皆で我が領地にある湖まで散策に行きませんか?寒いですが、氷に穴を開けて魚を釣り、その場で調理してもらって食べると美味しいんですよ!庶民の楽しみですが、私達でも楽しめますわ」
「ああ、さすがマリーだね!庶民の楽しみを体験させてくれるなんて!」
「…お誘いいただきありがとうございます。お誘いいただき光栄ですが、ぜひ御二人の時間を過ごしていただきたいので、私といつきはお屋敷で留守番させてもらえないでしょうか?」
「そんな、私のおもてなしが不満なんですか?」
「マリー、レイさんはそんな風に思っている訳じゃないと思うよ?僕達が二人で過ごす時間をとれるようにと思ってるんじゃないかな?」
「はい、ユベール殿下との時間をとても楽しみにしていると感じましたし、二人の時間を大切にして愛を育んでいただきたくて…不快に感じたのなら謝ります。申し訳ありませんでした」
「レイさんはベル様と二人で視察に出る事が多いと聞いています。とても仲が良いとも……私を憐れんで身を引くと言うのでしょうか?それともレイさんは王太子妃になるのが決まっているからそんなに余裕なのですか?私などとは仲良くできないというのですか?!」
「は?はい?!いえ、私は王太子妃になりたいと思っていません!もちろん側妃にもです!」
「言葉では何とでも言えますわ。私は同じ妃になるのなら仲良くしたくておもてなしをしたかったのですが、余計なお世話だったのですね」
涙を浮かべながら早足で歩いて行ってしまう。
「マリー待って!ごめん、レイさん」
ユベール殿下があとを追う。
「ちょっ、……」
手を伸ばしてジャサント嬢を呼び止めようとするが頭の中がパニックでそれ以上言葉が出てこなかった。
ただ茫然と二人の背中を眺めていた。
7月から書き始め沢山の人に読んでもらいとても嬉しく読んでくださる皆様に感謝しています。
初投稿から約半年ですがお付き合いただきありがとうございました。
ブクマ、評価ありがとうございます。
来年もよろしくお願いします(^^)




