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怒涛のお茶会から解放されて早5日。平穏な日々はすぐに終わりを告げた。
「レイさ~ん、王家から手紙が届いてる」
愛し子だと知っても変わらない態度で接してくれる寮の中でリディさんの声が響く。
「ありがとうございます」
溜め息が出そうになるのをなんとか堪え手紙を受け取る。
うん?リディさんニコニコしたまま動かない。この手紙に興味津々だ。
「リディさん?」
「あっ、私は居ないものと思って手紙ここで読んでもいいのよ?」
あっ、やっぱり。ここで読めと。差し障りのない内容なら知りたいと、そんなとこだろうか?
「………はい」
王家の紋章だろうか?蝋で封がされた手紙を開ける。
はぁ~、やっぱりお茶会のお誘い。勘弁して!
しかも断れないように精霊の愛し子としての最初の仕事をお願いしたい。その話し合いも兼ねていると。お茶会に出席するのにドレスや必要な物は王宮で全て用意するから早朝に迎えに来た人といつもの洋服でおいで、とそんなところだ。
明らかに顔が曇ったのがリディさんにバレてしまったのだろう。
「王妃様からお茶会のお誘い?」
「はぁ、……正解です…」
思わず溜め息が漏れてしまう。
対決した次の日、仕事から帰ってきた女性騎士の皆に捕まりお茶会の話をあれこれと聞かれたのだ。なのでリディさんは王家からの手紙に興味津々だったのだろう。
「リディさん、お茶会の作法ってあるんですか?王妃様と2人だけなら許されるかもしれないけど、他にも貴族の方がいたら失礼にあたる事柄ってあるんですか?」
「そうね~、貴族のマナーは小さい頃から叩き込まれるから大人になってその振る舞いを覚えるのも大変かもしれない」
「ですよねぇ。本当に行きたくないです」
「偽者の愛し子達は王子やら高位貴族の子息とお茶会してたんでしょ?どうせマナーなんて関係なく好き勝手やっていたんでしょうからあんまり考えなくても大丈夫よ。カップの持ち方とお菓子の食べ方をあとで少し練習しましょうか!」
「はい。お願いします」
「団長には伝える?」
「そうですね…食事の時にでも伝えようかと…」
「今まで溜めた仕事があって暫くは休みを取れそうもないしね。寂しくない?」
「食事の時間には食堂に必ず顔を出してくれるから平気です。無理に時間を作って来てくれてるのを知ってますから。遠征に行けば今以上に会えないですし」
「そっか。…たまには甘えてあげて。きっと団長喜ぶよ?」
「あ、甘えるって…」
「会えなくて寂しいとか、2人の時間がほしいとか?レイさんが言ってあげるの」
「ええーっ!無理です、そんなの言えませんっ!」
「ふふっ、それは置いといて食後に少し練習しましょ?お菓子作ってもらえるように料理長にお願いしてくるわね」
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あっという間にお茶会の日がきてしまった。リディさんに少しは教えてもらったがそんなに直ぐ身に付くものでもない。不安だらけだ。
早朝王宮からの迎えの馬車に乗り込む。
客間の一室に通されメイドさん達に囲まれ入浴から始まり、全身他人の手により洗われる。
それだけで精神的にグッタリしてしまったが、その後もマッサージ?エステのようなものかな?をされ、髪を弄られる。
噂に聞いていたコルセットはもう二度とドレスなんて着たくないと心から願うほどに締め上げられた。
ただ、ドレスは青銀の手触りが物凄く良いもので、首からデコルテはレースで隠された清楚なドレスだった。美姫達が着ていたようなふんわりとしたフリルたっぷりの豪華なものではなく、シンプルなドレスだったので私の中であまり抵抗なく着る事ができた。
化粧もメイドさんが施してくれた。鏡に映る自分に違和感しか感じないが、貴族の方達の中に行くのにはしょうがないと自分を納得させる。
肘までの白い手袋とヒールの高いパンプスを履き、やっと準備が終わった。
今日はいつきも団長も居ない。孤立無援だ。
また、話が通じないお茶会が始まる。王妃様の強引さに押しきられないようにしなくては!
メイドさんの案内で王妃様の元に向かった。
いつもありがとうございます(*^^*)
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